
円安になっているけど、どういう影響があるんだろう?
投資をしたほうがいいの?
こんにちは、みたお(@mitao_kabu99)です。
この記事を書いているのは2022年4月22日なのですが、急激に円安になってきています。
2022年3月1日はドルは1ドル=115円程度でしたが、現在は1ドル=130円程度まで円安になっています。
為替が動く要因には様々なことが関係してくるため、これと決めることは難しいですが、要因の1つが日米の金利差が大きくなっていることであることは間違いありません。
米国ではインフレが起きているため、その抑制として2022年に利上げがされました。
年内にはさらに利上げがされると予想されます。
事前にテーパリング(量的緩和の縮小)が行われていましたので、利上げは想定内の動きです。
好調だった米景気が利上げによってどうなるかは注視していく必要があります。
一方で日本はどうでしょうか?
日本は米国の逆で長期金利の上昇を抑制しようとしています。
2022年4月現在でも指値オペが実施されることで、国が介入して長期金利を抑えようとしています。
体感としてはエネルギーや食糧価格は上がってきているように思うのですが、国の考えは違うようです。
さて、このように日米の為替はドルが強くなる要素が多いのですが、
「円安になる場合は米国株に投資すべきか?」
ということに関して言えば、私はしたほうがよいと思っています。
この記事では、まずは円安になるとどうなるのかということを簡単に説明します。
そのあとに、米国株の投資について解説します。
- 円安になるとはどういうことか?
- 米国株への投資方法について
米国のセクター別ETFについてはこちらの記事で紹介しています。


円安になるとどうなるのか?


まずは円安になるということがどういうことかについて、段階を踏んで説明します。
米国株を買っているイメージです。
まずは1ドルの資産を購入します。
この時は円安や円高は関係ありません。
あくまでもこの時点では1ドルが130円なので1つ資産が買えたということです。
また、為替コストなどは考えないものとしています。


1ドル=140円になったとします。
こうなった時に円安の影響が出てきます。
この場合、この資産は1ドルの価値であることに変わりはありません。
ただ、資産に変わりはないですが日本円に換算すると評価額は上がっているイメージです。


円安になった場合、追加で購入する場合はSTEP1より不利な取引になります。
逆に売却する場合は得をすることになります。


つまり円安になった場合は2つの影響があるということです。
- 追加購入が不利になる(円安になるほど購入価格が高くなる)
- 保有している資産があれば日本円での評価額が上がる
その為、円安で資産価値が上がったという意見と、今後購入しようかどうか困るという意見が出ているわけです。
米国株にはどのように投資すべきか
まず、今後米国株に投資すべきかという点については、「投資したほうがよい」と考えています。
理由は、米国は当面の間比較的安定して成長すると考えられるからです。
かつ米国は投資環境が整備されており、投資コストが他の国に比べて抑えることができます。


ただし、すべてを米国へ投資したほうがよいというわけではありません。
例えば今回のような円安へ対処法として、リスク分散としての資産を持ったほうがよいと考えています。
その中で米国はGAFAMなどの世界でも有数の企業がどんどん出てくる有力な投資先であることは間違いありません。
それを理解した上で、投資の割合などは検討してみてください。
ここでは円安/円高という為替に注目して、どのように投資すべきかの見解です。
実際に投資を行う際にはご自身で十分に調査・検討するようにしてください
米国への投資に関しては、かなり風向きが変わってきています。これから1~2年はインデックス投資でもリスクが高いかもしれません。こちらの記事で紹介していますので参考にしてください


期間の分散
2022年4月現在は急激に円安になっていますが、過去の実績を見ても為替レートは変動し続けています。


個人的には今後ドルが強くなってくると思っていますが、それでも一本調子で動くのではなく、円高と円安を繰り返しながら全体として動いていくことになるはずです。
このような一方的に動くのではなく、上下に動く場合で有効な投資方法はドルコスト平均法を使った投資方法です。
ドルコスト平均法は時間を分散することでリスクを減らす投資方法です。
基本的にはどのタイミングで投資を開始しても問題ありません。(ただし、一方的に下落する相場はその限りではありません)
ドル・コスト平均法についてはこちらの記事で紹介しています。


ドル転するタイミングと方法
上の説明では、1ドル=130円と1ドル=140円で資産を購入するイメージを紹介しました。
実際にはこれらの購入は2つのステップで行われています。
まずドルを購入します。(ドル転と言われています)
実際にはこのタイミングで為替コストがかかっています。
円貨決済の場合、1ドル=25銭の為替コストという証券会社が多いです。
外貨預金等で別に外貨を購入する場合は1ドル=2銭~25銭程度のコストが一般的です。
※銀行などでは1ドル=1円以上のコストであることも珍しくありません。
円貨決済についてはこちらの記事で紹介しています。


STEP1で準備したドルで資産を購入します。
円貨決済の場合、STEP1とSTEP2が同時に行われているようなイメージです。
つまり、厳密に言えば円安になることは米国資産を購入しにくくしているわけではなく、ドルを購入することを(心理的に)難しくさせています。
これを防ぐには、円高時にドルを事前に準備しておくという対処法があります。
特にSBI証券を使用している人は、住信SBIネット銀行との連携でドルを低コストで準備できるので検討してみてはいかがでしょうか。
詳細な方法はこちらの記事で紹介しています。


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ただし、いつが円高なのかということはわかりません。
その為、ドルを別に調達する手法を用いる時にもドルコスト平均法でリスク分散するほうが、結果的によい結果になる可能性も大きいです。
円安時に有効な投資商品
円安になる要因の1つが金利上昇だということは冒頭で説明した通りです。
金利上昇時に有効な米国株ETFを紹介します。
金利上昇時に有効な投資先についてはこちらの記事で紹介しています。


エネルギーセクター
エネルギーセクターはインフレ時に強いセクターだと言われています。
さらに今回のウクライナ問題ではロシアのエネルギー供給の問題もあり、エネルギー関連は有望かもしれません。
エネルギーセクターに投資できるETFはVDE(バンガード 米国エネルギーセクター ETF)です。
ヘルスケアセクター
ヘルスケアは不況に強いディフェンシブ銘柄です。
ディフェンシブ銘柄でありながら、最先端の技術も投入されるセクターであり、成長性も期待できます。
ヘルスケアセクターに投資できるETFはVHT(バンガード 米国ヘルスケア セクター ETF)です。
個人的にはヘルスケアセクターはおすすめのセクターETFです。
まとめ:米国株への投資で円安に備えましょう
ここまで読んでいただきありがとうございます。
円安時には米国資産(日本以外の資産)を持っていることはリスク回避につながります。
この場合、最も良いのは、円高時に米国資産を購入しておくことです。
円安になった段階だと追加で資産購入をしにくくなるからです。
ただし、円安や円高は繰り返していくので、一定のタイミングで積立購入していくのが良い方法だと考えます。
ありがとうございました。
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