
ドルコスト平均法は聞いたことがあるけどどういうもの?
一括で購入するのとどちらがよいの?
こんにちは、みたお(@mitao_kabu99)です。
この記事ではドルコスト平均法について紹介します。
ドルコスト平均法も万能手法ではありませんが、結論としては特にこれから投資を始める方にはドルコスト平均法での購入をおすすめします。
つみたてNISAなどもドルコスト平均法のメリットを生かした投資手法といえます。
また、未来のことはわからないので、一括購入と比べることに意味がないと考えています。
ただ、シミュレーションとしてどういった場合は一括購入のほうがよいのかは説明しますね。
- ドルコスト平均法とは何か
- メリットとデメリット
- ドルコスト平均法で購入するときの注意点
ドルコスト平均法とはなにか


ドルコスト平均法は、ある商品を常に一定の金額で、かつ時間を分散して定期的に買い続ける手法です。
常に一定金額購入することで、価格が高いときには少ない口数を、価格が低いときには多い口数を購入します。
商品を分散させるのではなく、時間を分散させることでリスク軽減を実現しています。
以下の3パターンにおいて、どのような結果になるかを比較してみましょう。
- ドルコスト平均法
- 一括購入
- 同一口数購入


購入方法 | 1か月目 10,000円 | 2か月目 12,000円 | 3か月目 5,000円 | 4か月目 10,000円 | 合計口数 合計金額 | 平均購入価格 /1万口あたり |
---|---|---|---|---|---|---|
ドルコスト平均法 | 30,000口 30,000円 | 25,000口 30,000円 | 60,000口 30,000円 | 30,000口 30,000円 | 145,000口 120,000円 | 8889円 |
毎月同一口数購入 | 30,000口 30,000円 | 30,000口 36,000円 | 30,000口 15,000円 | 30,000口 30,000円 | 120,000口 111,000円 | 9250円 |
一括購入 | 120,000口 120,000円 | ー | ー | ー | 120,000口 120,000円 | 10,000円 |
たまたまですが、ドルコスト平均法が最も平均購入価格が下がる条件でした。
ただ、ここではドルコスト平均法が優れているということではなく、条件により差が出るということを理解してください。
ドルコスト平均法のメリット


ドルコスト法のメリットとは主にこの2つです。
- 時間を分散して投資をすることによるリスク軽減が実現できる
- 機械的に行うことによる感情のバイアスを排除できる
リスク軽減
ドルコスト平均法では上でも記載した通り、常に一定金額で時間を分散して定期的な買い付けを行います。
そうすることによって、平均購入単価を平準化することでリスクを軽減します。
つまり、ドルコスト平均法はあくまでも中長期的な投資を前提とした手段であることを理解してください。
下落局面においても一定の金額で買い付けることによって保有口数を増やすのがポイントです。
下落時に焦って売却してしまうとドルコスト平均法のメリットがなくなるので注意してください
購入は機械的に行う
一定の金額を定期的に買付を行うことで、感情のバイアスが入る余地をなくします。
これは、下落局面で売却したり、高値で大量に購入して高値掴みすることを防ぎます。
また、ドルコスト平均法は相場が上がったり下がったりすることを前提とします。
その為、下落局面でも上昇局面でもあまり気にせず開始することが可能です。
また、ある程度少額の投資が可能であることも、特に初めのころにはメリットとなります。
少額投資で余裕資金を残しておくことで、投資以外のリスクや今後別の商品に投資したいときにも役立ちます。
ドルコスト法のデメリット


ドルコスト平均法も万能な手法ではありません。
デメリットも十分理解しておきましょう。
- 一方のみに動く相場には向かない
- 短期投資には向かない
一方のみに動く相場には向かない
ドルコスト平均法は上がったり、下がったりする中で投資をすることで威力を発揮します。
その為、極端に一方のみ動く相場には向きません。
例えば、投資開始の価格が10,000円で、一定期間で価格が20,000円になるまで右肩上がりで上昇するとします。
投資の原則としては、「安く買って、高く売る」です。
その場合、当然ですが10,000円で一括購入したほうが含み益が大きくなります。
逆に投資開始の価格が10,000円で価格5,000円になるまで一方的に下落したとします。
この場合、当初に一括で購入するよりは含み損は減りますが、開始タイミングを遅らせたほうがよかった可能性が高くなります。
上では下落局面でも投資を開始できると書きましたが、下落し続ける場合はその限りではありません。
短期投資には向かない
先に述べている通り、ドルコスト平均法は時間を分散してリスク軽減する手法です。
その為、短期的な投資には向きません。
注意点
ドルコスト平均法は中長期的な投資手法としてはメリットが大きいと理解していただけたと思います。
ただし、長期的な投資をしていく中でも注意する点があるので注意してください。
- 投資開始タイミングは注意する
- 保有コストがなるべくかからないものにする
- 出口戦略を考える
投資開始タイミング
基本的には上昇相場、下落相場どちらでも開始できます。
ただし、下落相場が続く可能性が高い場合は注意してください。
これは、ドルコスト平均法だからというわけではなく、投資をすること自体を控えることをおすすめします。
保有コストが低いものを選びましょう
一定期間の積立となるので、投資信託などの商品で実施することをおすすめします。
ただし、投資信託やETF(ETFも投資信託の一部ですが)は、保有しているだけでコストがかかります。
その為、信託報酬手数料や経費率が低い商品を選ぶことがポイントです。
特別強いこだわりがないようであればインデックス投資をすることをおすすめします。
インデックス投資のほうがよい理由はこちらの記事で紹介しています。


出口戦略を考える
最終的に価格の値上がり益(キャピタルゲイン)を狙うのであれば、出口戦略を考える必要があります。
上がったり下がったりする中で投資をすることを述べましたが、最終的に最大の利益を出すには上がったところで売却をすることが重要です。
基本的に長期で投資することは間違いありませんが、最後にどのタイミングで売却をするかは十分検討しましょう。
まとめ:ドルコスト平均法のメリデメを理解して投資しましょう
いかがでしたでしょうか。
長期で投資を行いたい場合は、特に投資に慣れていない方はドルコスト平均法での投資をおすすめします。
もしそうするのであれば、デメリットも理解してから投資しましょう。
ありがとうございました。
これから投資をしたいと考えている方は、まずは証券口座を開設しましょう。

