こんにちは、みたお(@mitao_kabu99)です。
IWMはSBI証券の米国ETFの中でも売買代金がかなり大きいETFの1つです。ただ、このティッカー名を聞くだけではどんなETFなのかわからないという人がほとんどではないでしょうか。
この記事では実はけっこう人気があるIWMについて解説していきます。
【この記事から投資家してくれる人が増えています】
COZUCHIの不動産クラウドファンディングは過去平均利回りの実績は17%超で過去に元本毀損はありません。なぜリスクが低く高いリターンを出せるのか?理由はこちら↓
IWMとは?
IWM(iシェアーズ ラッセル 2000 ETF)はラッセル2000に連動するETFです。
IWMの基本情報
ISMの基本情報は以下の通りです。
基準価額(米ドル) | 195.73 (2024/04/30) |
---|---|
純資産総額(百万米ドル) | 59,220.15 (2024/04/29) |
分配金回数/年 | 4回 |
分配利回り | 1.33% |
経費率 | 0.19 % |
設定日 | 2000/05/22 |
運用会社 | Black Rock |
分配利回りはそれほど高くありません。中小規模の企業がメインであるため、インカムゲインよりもキャピタルゲイン(株価の上昇)を狙うETFだと考えてよいと思います。配当狙いであれば、VYM(以下記事参照)など他に適したETFがたくさんあります。
経費率はおよそ0.2%なので、めちゃくちゃ低いというわけではありませんが、個人的には許容範囲といえる水準です。
ラッセル2000とは?
ラッセル2000指数というのは、ニューヨーク証券取引所やNASDAQなどに上場している銘柄のうち、時価総額が上位1001位から3000位までの銘柄の時価総額加重平均型の株価指数です。1位~2000位ではなく、1001位~3000位の中~小型株の指数というのがポイントです。大企業は入っておらず、中小企業がメインの指数となっています。
図にするとこんな感じです。
IWMの株価チャートとトータルリターン S&P500との比較
IWMの株価チャートと分配金を含めたトータルリターンをS&P500と比較します。
株価チャート比較
IWM(赤ライン)と対象とするS&P500(青ライン)を比較してみます。
直近5年間でみると、S&P500の上昇が大きくIWMを上回っていることがわかります。これは、米国の近年の株価がGAFAMやMAG7(GAFAMにテスラとエヌビディアをいれた7銘柄)のような、時価総額が大きい銘柄によって押し上げられたことが要因として挙げられます。
また、下の緑線はこの2つの株価の相関係数を示しています。相関係数が1に近づくほど同じ動き(-1に近づくと逆の動き)をすることになります。多くの期間で同じような動きをしている(大きさは別にして)ことがわかります。
ただし、2000年頃からのチャートで比較すると、IWMのほうがS&P500を上回っています。また、全体的にIWMのほうが値動きが大きい傾向にあるようです。普通に考えれば、超巨大企業だけ株価が上昇するということは考えにくいため、株価上昇の恩恵が中小企業にまで波及してくれば、S&P500を上回るタイミングも出てくるかもしれません。
トータルリターン比較
トータルリターンは株価チャートとほぼ同様となっています。以下のチャートは直近1年間を比較したものです。
銘柄とセクター比率
ラッセル2000に連動するので、個別の構成銘柄は意識する必要はないかと思います。こんな銘柄がありますが、私もほとんど知りません…
どちらかというと、セクター構成を理解しておいて、政策金利の下落でどのような影響が出そうかといったことを注意しておいたほうがよさそうです。
上位のほうから、資本財、金融、ヘルスケア、情報技術、一般消費財とセクターが続きます。資本財の割合が多いのはS&P500と異なる部分です。資本財は産業機械や建設関連、航空、鉄道など様々な産業が集まりますが、BtoBビジネスが多く、なじみがない銘柄が多いです。その中小銘柄なのでさらにその傾向は強くなります。
S&P500のセクター構成割合や、各種セクターの細かい説明はこちらの記事で紹介しています。
米国ETFの注意点 外国税額控除は欠かせない
話が変わりますが、米国株の配当は二重課税となります。これに対応するには確定申告で外国税額控除の申請をしなくてはいけません。IWMの場合、配当はそれほど大きくありませんが、対応しておくに越したことはありません。
外国税額控除は初めてだとかなり面倒ですが、一度やり方を覚えれば慣れるので頑張って覚える価値はあります。外国税額控除の申請を覚えると、米国株の投資がしやすくなり投資の幅が広がります。
外国税額控除の方法はこちらで詳しく解説しています。
参考:国税庁「No.1240 居住者に係る外国税額控除」
まとめ:S&P500より値動きの大きさを求めるならIWMもあり。ただし、、、
IWMは大まかに言えば、米国の株式市場全体と連動しています。S&P500よりも大きな値動きを許容して投資するのであれば、IWMに投資するのもありかもしれません。
ただし、S&P500(例えばVOOやS&P500をインデックスとする投資信託など)とIWMに分散投資するのはあまり意味がありません。途中で紹介したように、S&P500とIWMの相関係数は多くの期間で1に近く同じ方向に動くため、分散投資効果がないからです。(オルカンなども同様)
そのあたりも理解しながら利用したい銘柄となっています。
【この無料セミナーを見ていない人は損してるかも…】
知識なく投資しても損をします。バフェッサの無料セミナーを1時間視聴するだけで、投資の基本知識や勉強方法がわかります。無料セミナーはネットで視聴可能、申し込みは1分で完了します。