【米国0.25%利上げ】リセッション(景気後退)は起きる?起きない?

こんにちは、みたお(@mitao_kabu99)です。

先日のFOMCでは0.25%の利上げが実施されました。概ね市場の予想通りで大きなサプライズはなかったという感じでしたね。パウエル議長の発言としてよく取り上げられているのは主に以下の2点でしょうか。

パルエル議長の会見
  • 今後の利上げについては経済指標しだい
  • FRBはリセッション(景気後退)を予測していない

1点目に関しては、完全に否定するのは危険なので、、、というレベルなんだと思います。実際にはさらなる利上げの可能性はかなり低いと考えています。

2点目に関しては、どうなるのか正直わかりません。個人的にはリセッションの可能性はまだ否定できない(発生するとしても2024年の予想)という考えですが、リセッションが起きるか起きないかを議論するのはあまり意味がないことだと感じます。

大切なのは、リセッションが来てもいいようなスタンスで投資を続けることではないでしょうか。

目次

米国の経済指標

以下のグラフはCPI、コアCPI、サービス(財含まず)の直近1年間の推移です。具体的にどのようなものが含まれているかは以下の記事で詳しく解説しているので興味がある方はみて下さい。

米国のCPI推移
米国のCPI(消費者物価指数)推移

もっと細かく分類するとまた違った結果になるかもしれませんが、コアCPIは利上げから約半年後、サービスは約1年後に下落を始めています。したがって、さらなる利上げを行うと、下落に歯止めがかからずに行き過ぎるリスクが大きくなることは十分に考えられます。

FRBが重要視していると言われるPCE(個人消費支出)も順調に下落していると言えるのではないでしょうか。現在は前年比+5.4%で、1年でおよそ4%下落しており、下落率も鈍化している様子はあまり見られません。コアPCEは下落率が緩やかですが、それでも徐々に下がっています。

米国のPCE(個人消費支出)の推移
米国のPCE(個人消費支出)の推移

今後の政策金利の予想とリセッションが起こる確率

FedWatchツールによれば、2023年は現在の水準で高い状態が続き、2024年の3月か5月ごろから利下げが開始されるというのがメインストーリーとなっています。

FedWatchツールによる今後の予想
FedWatchツールによる今後の予想

以下はニューヨーク連銀が公表しているイールドカーブの傾きを利用したリセッション発生確率のチャートです。現在の予測だと、およそ70%の確率で12カ月先までにリセッションが起こるとなっています。過去にも高い確率でリセッションを予測(というよりもこの確率で外したことがない)しているので、かなり信ぴょう性は高そうです。

出典:ニューヨーク連銀 イールドカーブを利用した予測
出典:ニューヨーク連銀 イールドカーブを利用した予測

リセッションが発生するかよりも準備が大切

実際にリセッションが発生するかどうかはさておき、もし発生しても大丈夫?ということを考えておくことが重要だと思います。景気の循環からみても、少なくとも景気が減速していくことは間違いありません。

リスクが高い商品の割合を少なくしたり、急な下落に対応できるように損切りを入れておくといった準備をしておくのがよいのかなと思っています。金利が下落するなら債券価格は上昇するので、そういった投資方法を検討するのもいいかもしれません。

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この記事を書いた人

◆ファイナンシャルプランナー(CFP認定者)
大卒から15年以上、東京でシステムエンジニアとして働いたが40歳を前にFPに転身。ライフプランや資産運用に関する無料セミナーや個別相談を通じてお金に不安がある人の悩みを解消中。
得意な分野は資産運用。最近は不動産投資型クラウドファンディングの運用割合を増やし、投資初心者の方にもおすすめの分散投資先として布教中。

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