こんにちは、みたお(@mitao_kabu99)です。
米国株や米国ETFにも権利落ち日(保有していれば配当がもらえるのが決まる(権利付き最終日)翌営業日)の考え方がありますが、過去の権利落ち日は簡単に調べられても、次の権利落ち日がいつかがわからないことが多いです。
そこで、この記事では米国ETFと米国株の権利落ち日の調べ方を紹介します。
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権利落ち日とは?
米国株でも日本株でも配当を受け取るためには特定の日までに株式を保有しておく必要があります。配当に関する日付は大きく言うと以下の3種類があります。
日付 | 概要 |
---|---|
権利付最終日 | その銘柄を保有していれば配当がもらえる最終売買日。 簡単に言うとこの日までに株やETFを保有していればよい。 |
権利落ち日 | 権利付き最終日の翌営業日。この日に売却していてもOK |
権利確定日 | 株主がその銘柄を保有することで株主権利を得ることができる確定日といわれるが、実際には株主名簿に記載される日。権利付き最終日の状態が反映されるイメージ |
権利確定日は実際にはあまり意識する必要はなく、権利付き最終日までに購入していれば大丈夫です。以下の松井証券のQ/Aがわかりやすいです。
日本株の場合、基本的に月末が権利確定日で、その前営業日が権利落ち日、その前営業日が権利付き最終日となります。以下は国内株式の2023年9月の例です。
9/27(水) | 9/28(木) | 9/29(金) |
---|---|---|
権利付最終日 | 権利落ち日 | 権利確定日 |
この日までに株を買う! 権利付最終日の大引け時点で銘柄を保有していれば配当がもらえる。 | 売却してもOK 権利付最終日の翌営業日 | あまり意識しない。 株主名簿が確定する日。 権利落ち日の翌営業日 |
米国株や米国ETFの場合、権利付最終日や権利落ち日が月末というわけではないので、調べておくほうがいいですよというお話です。
米国ETFの権利落ち日や支払日、分配金情報の調べ方
結論から言うと、ここで紹介するのはそれぞれの運用会社の情報を確認するというものです。もしかしたらもっと簡単な確認方法はあるかもしれませんが、確実な方法ではあると思います。
バンガード社
バンガード社はVxxのようなETFを出している会社です。人気のある商品でいうとS&P500に連動する「VOO」や情報技術セクターETFの「VGT」などはバンガードの商品です。個人的にはセクターETFはバンガードのものがおすすめです。

バンガード社の場合、ETFの権利落ち日がまとまっています。
まず、バンガード社のHPにアクセスします。以下のボタンを押すと別タブで開けます。
上のタブにある「Investor Resources & Education」をクリックすると、下にさらに選択肢が表示されるので(下の画像の状態)、「Taxes」をクリックします。

Taxesを押して遷移した画面の少し下(スクロールするとすぐわかります)に以下の3つの情報を選択する箇所があります。中が税務関連情報なのでクリックします。

税務情報画面に移動したら、少し下にスクロールすると配当スケジュールが出てきます。中身はこれです。(別タブで開きます。

この中から調べたいETFのティッカーで検索してチェックします。EX-DIVIDEND DATEというのが権利落ち日です。例えばVOOの場合はこんな感じです。年4回で1回目の権利落ち日は3/24で左右にあるRECORD DATEとPAYABLE DATEは権利確定日と支払日のイメージです。

過去の配当金情報は各証券会社の情報でも確認することができます。以下はSBI証券の米国ETF分配金履歴情報画面から権利落ち日を調べる場合です。

グローバルX社
グローバルX社はQYLDやXYLD、PFFDなどを出している会社です。グローバルXのETFはバンガードよりも簡単に調べられます。

トップページが銘柄一覧になっているので、Locationを海外ETFにして調べたいETFを選択します。

ETF情報の右側にあるファンドの詳細から分配カレンダーをクリックします。

ポップアップのような感じで分配カレンダーが表示されます。

下は楽天証券の米国ETF分配履歴から権利落ち日を調べた場合です。2023/3/20で一致していることがわかります。

ブラックロック社
ブラックロックはiシェアーズというシリーズのETFを展開しています。そのうちの1つであるHDV(iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF)はマネックス証券の買付手数料無料ETFにも選ばれています。

いくつか方法がありますが、ティッカーで検索する方法を使います。トップページの少し下に行くと検索箇所があるので、ETFのティッカーを設定してETFを選択します。(以下はHDVで検索した場合)

個別ページ上の左側に「Distributions」というのがあるので、そこの「View full table」を開きます。これだと過去の実績なのですが、この中の「Distributions Schedule」で今後のスケジュールがわかります。


このスケジュールは全ETFが載っているパターンなので、調べたいETFを検索してチェックします。2023年のHDVだとこんな感じです。

JPモルガンアセットマネジメント
JPモルガンのETFはそれほど有名ではありませんが、JEPI(JPモルガン・米国株式・プレミアム・インカムETF)などは人気がでてきており、少し注目しているので紹介しておきます。

配当カレンダーは日本サイトではよくわかりませんでした。米国サイトでは検索して探すのが簡単です。
「Dividend」という単語で検索して年ごとのカレンダーを出しています。

もう1つはETF個別画面のドキュメントからチェックする方法です。「DOCUMENTS」タブに上と同じ資料が見つかります。どちらからでも構いません。

こちらも全商品が載っているパターンなので調べたいETFを検索して確認します。Ex-Dateが権利落ち日です。

米国株の権利落ち日の調べ方と権利落ち日カレンダー
結局、、、米国株に関してはよくわかりませんでした。いくつかの企業(下参照)を見てみましたが、実績の権利落ち日はあっても次の詳しい日付が書いていませんでした。(わかる銘柄もある)
下で紹介するInvesting.comを見ると、6月頃まではそれなりの数の銘柄が登録されている(4/5時点)ので、時期が近くなれば徐々に発表されるかもしれません。
【企業HPの投資家情報をみてもわかりませんでした…】
以下はジョンソンエンドジョンソン(JNJ)の投資家情報(分配履歴)

こちらはエクソンモービル(XOM)の配当金情報

Investing.com
一応、望んでいるものに近いのはinvesting.comの配当カレンダーだと思います。下のボタンから配当カレンダーへ移動できます。

日付を選択したり、右側にあるフィルターボタンで抽出条件をいれたできるので、使い勝手は悪くありません。
- 日付が任意で選択可能(タブにあるカレンダーボタン)
- 国の選択が可能、というよりアメリカのみにしたほうが見やすい(右側にあるフィルターボタン)
- セクターでの抽出が可能(右側にあるフィルターボタン)
- 個別企業の情報へ遷移可能(表示銘柄をクリック)
余談:米国株の配当や米国ETFの分配金は二重課税対策が必要です
米国株の配当や米国株の分配金は二重課税状態になっています。二重課税というのは、まず米国で10%課税され、その税引き後利益に対して、日本でも20.315%課税されるというものです。イメージとしてはこんな感じです。
【前提】
米国ETFで配当100ドル 為替レート1ドル=130円
①米国での課税
100ドル × 10% = 90ドル
②ドルを日本円換算して、日本で20.315%課税
90ドル × 130 = 11,700
11,700 × 20.315 ≒ 2376
11,700 ー 2376 = 9342円(源泉徴収後)
簡略化していますが、もともと13000円(100ドル)の配当から約4000円税金で引かれるので約30%というわけです。これを解消するには確定申告で外国税額控除の申請をする必要があります。記載方法はこちらの記事で紹介しています。

まとめ:余裕をもって購入しておく
個別銘柄については詳しいタイミングがよくわかりませんでしたが、結論として余裕をもって購入しておくことが重要だと思います。また、ぎりぎりになりそうなときは日本時間でいつ購入できるのかも注意しておいたほうが良いかもしれません。