こんにちは、みたお(@mitao_kabu99)です。
高配当株は権利落ち日に株価が下落することが多くなります。そのため、権利落ち日に買えば割安で株を保有できるかもしれません。逆に権利落ち日に売却しようという人は多いと思います(株価が下がっているということは売りが先行している)が、簡単には売れないかもしれないので注意してください。
高配当ETFの場合は積立をしている人が多いからなのか、それほど株価の下落はありませんでした。人気高配当銘柄の権利落ち日を載せているので売買タイミングの参考にしてください。
【投資する前に勉強しておきましょう】
勉強せずに投資しても間違いなく損をします。
投資の達人になる投資講座の無料セミナーを1時間視聴するだけで、投資の基本知識や勉強方法がわかります。
無料セミナーはネットだけで視聴可能で今なら5000円⇒0円なのでお早めに!
詳しくはこちら
権利落ち日とは
権利落ち日とは、株主権利を得ることができる最終売買日(権利付最終日)の翌営業日のことです。すでに権利付き最終日の大引けで配当がもらえる権利は得ているので権利落ち日に売却しても配当はもらえます。
権利落ち日と権利確定日の違いは?
権利確定日というのは、株主名簿を確定する日のことです。権利確定日という名前的に重要そうですが、あまり意識する必要はありません。権利付き最終日と権利落ち日のほうが重要です。
株主名簿に株主として登録されていれば配当がもらえます。実際にはこの日に株を持っている必要はなく、権利付き最終日の大引けに保有していれば登録されます。(権利落ち日に売っても大丈夫)
2023年9月を例にすると以下のようになります。
9/27(水) | 9/28(木) | 9/29(金) |
---|---|---|
権利付最終日 | 権利落ち日 | 権利確定日 |
この日までに株を買う! 権利付最終日の大引け時点で銘柄を保有していれば配当がもらえる。 | 売却してもOK 権利付最終日の翌営業日 | あまり意識しない。 株主名簿が確定する日。 権利落ち日の翌営業日 |
それぞれ翌営業日となるので、土日祝などが間に入ると連続にならないこともあります。(こんな場合もあります)
26日(木) | 27日(金) | 28日(土) | 29日(日) | 30日(月) |
---|---|---|---|---|
権利付最終日 | 権利落ち日 | (非営業日) | (非営業日) | 権利確定日 |
権利落ち日と配当落ち日の違いは?
配当落ち日は基本的に権利落ち日と同じと考えて問題ありません。権利落ちと配当落ちは同様の意味で述べられていることが多いです。また、米国ETFの分配金情報などでみる「Ex-dividend date」をgoogle翻訳すると「配当落ち」と出てきます。
参考:日本証券業協会「権利落ち、配当落ち(けんりおち、はいとうおち)」
2023年の権利落ち日一覧
2023年の権利付き最終日、権利落ち日、権利確定日の日程は以下のようになります。(4月以降)
年月 | 権利付き最終日 | 権利落ち日 | 権利確定日 |
---|---|---|---|
2023年4月 | 4/26(水) | 4/27(木) | 4/28(金) |
2023年5月 | 5/29(月) | 5/30(火) | 5/31(水) |
2023年6月 | 6/28(水) | 6/29(木) | 6/30(金) |
2023年7月 | 7/27(木) | 7/28(金) | 7/31(月) |
2023年8月 | 8/29(火) | 8/30(水) | 8/31(木) |
2023年9月 | 9/27(水) | 9/28(木) | 9/29(金) |
2023年10月 | 10/27(金) | 10/30(月) | 10/31(火) |
2023年11月 | 11/28(火) | 11/29(水) | 11/30(木) |
2023年12月 | 12/27(水) | 12/28(木) | 12/29(金) |
権利落ち日に株価が下がるのはなぜ?
権利付き最終日の大引けで株を保有していれば、その翌日の権利落ち日に売却しても配当はもらえます。そのため、配当や株主優待などのいわゆるインカムゲインを目的とした投資をしている投資家は権利落ち日に売却する可能性があります。
当然ですが、高配当株のほうがこの傾向が大きくなります。
JTの権利落ち日の株価
高配当株で人気があるJT(2914)を例にしてみます。JTは中間決算(6月)と本決算(12月)の2回配当が支払われています。配当利回りはおよそ7%といったところです。
必ず株価が下落する、何%株価が下落するといったことではありませんが、ある下落しやすいことは確かだと思います。
VYMの権利落ち日の株価
高配当ETFとして人気があるVYMではどうでしょうか。分配利回りは約3%です。下にDと記載がある部分が権利落ち日ですが、高配当ETFの場合はこのタイミングで大きく落ちるというよりも全体的なトレンドに従っています。(権利落ち日に株価が上がることもある)
正確なことはわかりませんが、米国ETFの場合だとこのタイミングを狙って売買するよりも積立購入している人が多いからなのかなと予想しています。
VYMは分配利回りが低いからかもしれない考えましたが、SPYD、QYLD、JEPIといった高配当ETFに関しても権利落ち日に大きく下落するといったことはありませんでした。
権利落ち日は何時に売るのがいいのか?
権利落ち日に関してはいつ売っても構いません。
以下は松井証券のQ/Aです。
米国ETFの権利落ち日
米国ETFの中で高配当ETFとして人気の銘柄の権利落ち日を紹介します。
VYMの権利落ち日
基準価額(米ドル) | 104.36 (2023/03/30) |
純資産総額(百万米ドル) | 49,240.34 (2023/02/28) |
分配利回り | 3.17% |
分配金回数/年 | 年4回 |
経費率 | 0.06% |
設定日 | 2006/11/10 |
VYMの2023年の権利落ち日は以下の通りです。
月 | 権利落ち日 【Ex-dividend date】 | 支払日 【Payable date】 | 分配金(米ドル) 【$/Share】 |
---|---|---|---|
3月 | 3/20 | 3/23 | 0.7172 |
6月 | 6/20 | 6/23 | ー |
9月 | 9/18 | 9/21 | ー |
12月 | 12/18 | 12/21 | ー |
参考:バンガード社「2023 Dividend schedule (PDF)」
SPYDの権利落ち日
基準価額(米ドル) | 37.41 (2023/03/30) |
純資産総額(百万米ドル) | 6,800.33 (2023/03/30) |
分配利回り | 4.59% |
分配金回数/年 | 年4回 |
経費率 | 0.07% |
設定日 | 2015/10/22 |
SPYDの2023年の権利落ち日は以下の通りです。
月 | 権利落ち日 【Ex-dividend date】 | 支払日 【Payable date】 | 分配金(米ドル) 【$/Share】 |
---|---|---|---|
3月 | 3/17 | 3/22 | 0.387419 |
6月 | 6/16 | 6/22 | ー |
9月 | 9/15 | 9/20 | ー |
12月 | 12/15 | 12/20 | ー |
参考:State Street社「SPDR Dividend Distribution Schedule PDF」
JEPI
基準価額(米ドル) | 54.18 (2023/03/30) |
純資産総額(百万米ドル) | 23,072.93 (2023/03/30) |
分配利回り | 10.68% |
分配金回数/年 | 年12回 |
経費率 | 0.35% |
設定日 | 2020/5/20 |
JEPIの2023年の権利落ち日は以下の通りです。
月 | 権利落ち日 【Ex-dividend date】 | 支払日 【Payable date】 | 分配金(米ドル) 【$/Share】 |
---|---|---|---|
2月 | 2/1 | 2/6 | 0.44392 |
3月 | 3/1 | 3/6 | 0.41115 |
4月 | 4/3 | 4/6 | 0.44506 |
5月 | 5/1 | 5/4 | ー |
6月 | 6/1 | 6/6 | ー |
7月 | 7/3 | 7/7 | ー |
8月 | 8/1 | 8/4 | ー |
9月 | 9/1 | 9/7 | ー |
10月 | 10/2 | 10/5 | ー |
11月 | 11/1 | 11/6 | ー |
12月 | 12/1 | 12/6 | ー |
参考:JPモルガン「jpmorgan-etfs-2023-distribution-notice.pdf」
余談:米国株の配当や米国ETFの分配金は二重課税対策が必要です
米国株の配当や米国株の分配金は二重課税状態になっています。二重課税というのは、まず米国で10%課税され、その税引き後利益に対して、日本でも20.315%課税されるというものです。イメージとしてはこんな感じです。
【前提】
米国ETFで配当100ドル 為替レート1ドル=130円
①米国での課税
100ドル × 10% = 90ドル
②ドルを日本円換算して、日本で20.315%課税
90ドル × 130 = 11,700
11,700 × 20.315 ≒ 2376
11,700 ー 2376 = 9342円(源泉徴収後)
簡略化していますが、もともと13000円(100ドル)の配当から約4000円税金で引かれるので約30%というわけです。これを解消するには確定申告で外国税額控除の申請をする必要があります。記載方法はこちらの記事で紹介しています。
まとめ:権利落ち日は買いやすいが売りにくい ETFなら気にしない
高配当株ほど権利落ち日に株価が下がりやすいことを考えれば、権利落ち日を狙って保有を増やすのは悪くないかもしれません。逆に売却はしにくくなる点は注意してください。
高配当ETFの場合は権利落ち日に下落することが比較的少なそうです。こちらはあまり気にせず積立を続ければよいかもしれませんが、気にする人は積立日付などを調整することをおすすめします。