【初心者向け】コアサテライト戦略に適した比率や投資商品を解説

分散投資をしたほうがよいと聞きます。
どのように投資をすればよいですか?

こんにちは、みたお(@mitao_kabu99)です。

この記事ではこのような疑問を解消します。

投資をするうえでリスクを減らすために分散投資をすることは非常に重要です。
具体的にどうすることが分散投資になるのか?

分散の方法は大きくは2つがあります。
1つは商品を分散する方法、もう1つは時間を分散させる方法です。

この記事では1つ目の商品を分散する方法について解説します。
時間を分散させるドル・コスト平均法についてはこちらの記事で紹介しています。

この記事でわかること
  • コアサテライト戦略とはなにか
  • コア投資の投資方法
  • サテライト投資の投資方法

この記事では一部商品を紹介していますが、その商品をすすめているわけではありません。
投資をする際には十分に検討をして、自己責任で投資してください。

目次

コアサテライト戦略とは

コアサテライト戦略やコアサテライト運用といった言葉は最近よく聞くようになりました。
分散投資の運用方法の1つですが、手法としては昔から存在するものです。

サテライトの意味は「衛星」などですが、本体から離れて存在するものの比喩で使用されることがあります。

サテライトオフィスなどはビジネスでもよく聞きますね。

コアサテライト戦略は、運用資産をコア(中核)とサテライト(中核から離したもの)の2種類に分けて考えます。
コア部分は守りの投資をすることで、リスクを下げた中長期的な運用を行います。
そして、サテライト部分で比較的リスクをとり、大きなリターンを狙うことでバランスよく資産を殖やす戦略です。

コアサテライト戦略のイメージ
コアサテライト戦略のイメージ

コア投資では比較的リスクが低いパッシブ運用の投資信託や市場全体をカバーするインデックスを採用したETF、債券などを利用するのがよいですね。

サテライト投資では個別株や高配当のETF、不動産、FXなども選択肢に入ってくるかもしれません。
どの商品がコア、サテライトということも人により変わってきます。

コアとサテライトのバランスはどのくらい?

一般的には70~80%はコア投資でリスクを抑えて、残りの割合で攻めの投資をするのが良いと言われています。
コアの比率をサテライトの比率よりも大きくすることは重要です。

ただし、コアとサテライトの比率に正解はありません。
資産額や年齢などでもリスクをどれだけとれるかは変わってきます。

また、コア投資を1つの投資に絞る必要もありません。
結局はアセットアロケーションの配分をどうするかということになります。
株式の動きとは異なる商品をいくつか保有しておくとリスク軽減につながります。

アセットアロケーションの配分についてはこちらの記事でも記載しています。

コア投資に適した投資商品

コア投資では比較的リスクの低い商品を選びます。
とはいえ、リスクの許容度や商品の好みが異なりますので、ここで紹介する商品が絶対ということではありません。

また、この記事を作成している2022年5月は米国の優秀なインデックスであるS&P500でさえ下落しています。
コア投資だから下落することがないというわけではありませんので注意してください。

パッシブ運用の投資信託

パッシブ運用の投資信託はコア投資として使い勝手が良い商品です。
市場全体をカバーするような投資信託であれば分散投資の効果があるのでリスク軽減になります。

NISAやつみたてNISAを利用するという方法をとれるのもうれしい商品です。

全ての商品がつみたてNISA対象ということではありません。

商品の例
  • 三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
  • 三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
  • ニッセイ-ニッセイ日経225インデックスファンド

市場全体をカバーするインデックスに連動するETF

優秀なインデックスと連携するETFもコア投資には適しています。
特に現在は米国ETFが人気です。

投資信託で同じインデックスに連動しているものもあります。
中にはかなり特殊なインデックスに連動しているものがあるので十分注意してください。

下の商品は米国市場のほぼ全体をカバーできる優秀なETFです。
米国の市場は当分人口も増加していくと考えられているので有望です。

商品の例
  • バンガード S&P 500 ETF(VOO)
  • バンガード トータルストックマーケットETF(VTI)

債券

債券は原則として償還時に額面で返済される為、収益が変動するリスクが低い商品です。

好景気時や長期金利が上昇しているタイミングでは債券価格が下落するので、運用利回りが上がります。
好景気時に購入しておけば、株式市場の下落局面での安全資産となります。

債券すべてが安全というわけではありません。

商品の例
  • 国債
  • 社債

コモディティ商品

金などのコモディティ商品は大きな値上がりを期待するものではありませんし、配当などが出るわけでもありません。
ただし、不景気で株価が下落したり、有事の際にも価値が下がりにくい商品です。

資産を殖やすというよりも、どんな状況になっても価値が守られる可能性が高い商品として保有しておくと安心です。

サテライト投資に適した商品

サテライト投資はリスクをとって、大きなリターンを狙います。
これから紹介する商品がすべてリスクが高いというわけではありません。
人によってはコア投資として保有している場合もあります。

個別株

個別株は投資信託などに比べて大きなリターンをとれる可能性があります。

キャピタルゲイン(売買の差益)を狙う場合と、インカムゲイン(高配当株)を狙う場合があります。
キャピタルゲインを狙う銘柄では「テンバガー」と呼ばれる、株価が10倍以上になった例も少なくありません。

もちろん、株価が暴落する危険もあり、最悪の場合は倒産なども考えられます。
十分に調査・検討したうえで投資をしましょう。

高配当のETFや個別セクターETF

高配当のETFやセクター別のETFなどもサテライトとしては利用しやすい商品です。

定期的に分配金がもらえるのは投資のモチベーションも上がりますね。
セクター別のETFにはそれぞれ特徴があり、情報技術セクターなどは値上がりが狙いやすいETFです。

サテライトとして記載しましたが、ディフェンシブな銘柄も存在します。

商品の例
  • バンガード 米国高配当株式ETF(VYM)
  • バンガード 米国情報技術セクター ETF(VGT)

セクター別のETFについてはこちらの記事で紹介しています。

FX

FXは為替ですが、うまく利用できれば非常に便利です。

2022年3月ごろから米ドル-円は急激な円安の動きになりました。
主な要因は米国の長期金利が上昇したからです。
米国では2021年からテーパリングの動きもあり、この流れは十分に予想できました。

FXはレバレッジ(少額の資金で大きな取引ができる)をかけることができるため、危険に思われています。
ただし、このようなファンダメンタルズも含めた大きな流れをつかむことができればリスクは小さくできます。

仮想通貨

ビットコインを筆頭に、仮想通貨も投資商品として無視できない存在になっています。
仮想通貨を法定通貨として認めている国も出てきました。
夢があるという点については1番かもしれません。

ただし、最も有力な仮想通貨であるビットコインでもかなり大きな値動をします。
何がきっかけで大きく動くかが読みにくいです。

法整備なども株式などに比べると整っているとは言えないため、投資の割合としては小さなものにしておくのが無難です。

不動産

不動産も投資商品としてはメジャーなものです。
ただ、現物の不動産を購入するのは初期費用が大きく難しいです。

そこで、REIT(不動産投資信託)や不動産投資型クラウドファンディングを利用する方法があります。
どちらも不特定多数の投資家から資金を集めて、不動産に投資するということは同じです。
どちらも比較的少額から不動産へ投資することができます。

REITと不動産投資型クラウドファンディングの違いは、投資する不動産が特定されているかどうかです。
REITはどの不動産に投資するかはファンドにすべて任せることになります。
不動産投資型クラウドファンディングは、投資対象の不動産の中から投資家が投資対象を選択します。

これと決めた不動産に投資したいのであれば不動産投資型クラウドファンディングは面白いです。
オーナーズブックは不動産に特化したクラウドファンディングです。

\ 投資家登録はこちらから可能です /

OwnersBook

まとめ:コアサテライト戦略でリスクを下げながら攻めの投資を

ここまで読んでいただきありがとうございました。

コアサテライト戦略について理解していただけましたか?
投資をする上で絶対に避けることは市場から退場することです。

コアサテライト戦略でリスクを下げつつ攻めの投資をしましょう。
今まで株式やETFしかしたことがなければ、他の投資を学ぶのも良いですね。

アセットアロケーションの割合を検討するのは、ポートフォリオを検討することよりも重要です。

ありがとうございました。

投資をするときには勉強は必須です。
1%リターンが変わるだけで、生涯の投資成績は何百万円も変わってくる可能性もあります。
以下のセミナーは私も受講経験があるおすすめのものです。今後有料に戻るようので早めにどうぞ。

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この記事を書いた人

◆ファイナンシャルプランナー(CFP認定者)
大卒から15年以上、東京でシステムエンジニアとして働いたが40歳を前にFPに転身。ライフプランや資産運用に関する無料セミナーや個別相談を通じてお金に不安がある人の悩みを解消中。
得意な分野は資産運用。最近は不動産投資型クラウドファンディングの運用割合を増やし、投資初心者の方にもおすすめの分散投資先として布教中。

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