【銘柄分析】東京エレクトロン(8035)今なら買いでいい。2022年株価下落の理由は?

この記事は2023年3月第1四半期決算短信までの情報をもとに作成しています。
この記事は投資の助言あるいは投資の勧誘等を行うものではありません。
また、結果を保証するものでもありません。

銘柄分析するときの参考になる本です。ファンダメンタルズの分析を基本にしてますが、実際の銘柄を元にして、実際の投資に使える内容で解説してくれています。詳細は以下の記事で紹介していますので興味がある人は読んでみて下さい。

目次

結論

好調な業績から考えれば、現在の株価42280円(22/9/14時点)は買いだと思います。
株価の下落に伴い配当利回りが3.3%まで上昇しているので、配当をもらいつつ株価上昇を狙うことができます。

ただし、株価が高いので単元未満株などで購入することになると思います。(配当はもらえるのでOK)

業績や財務状況に関しては、ほとんど問題がなく中期経営計画からも今後成長が期待できそうです。それでも2022年に株価が急落しているのは半導体市場全体の未来が不透明だからだと感じます。米国市場も利上げなどの影響で全体的に不調でSOX指数も下落しているので、半導体銘柄ということで、そのあおりを受けているような気がします。

国内半導体各社は今後についてそこまで悲観的な見方をしていないところが多く(注視する必要はありますが)、PER15倍~20倍の予想で2023年3月までに52000円程度、24年3月までに60,000円程度まで上昇する見込みは十分あると考えています。

また、順調に株価が伸びればさすがに株価が高すぎて流動性にも問題がありそうなので株式分割があってもおかしくないのではという気はします。

ちなみに東京エレクトロンはHPの株主向け情報が非常にわかりやすくて助かります。情報がとりやすいです。

ストーリー

東京エレクトロン(8035)半導体製造装置で世界はリースで大手の会社です。

半導体製造装置(SPE)」と「フラットパネルディスプレイ製造装置(FPD)」の2つのセグメントがありますが、ほぼ半導体製造装置だけで売り上げが構成されています。

2022年現在は半導体市場が急拡大しており、東京エレクトロンも設備投資や研究開発費に膨大な資金が投入されています。それにあわせるように業績も絶好調で、業績や財務の面からはほとんど欠点がありません。

中期経営計画では2027年までに売上高3兆円(22.3期では約2兆円)を掲げており、市場全体も成長していくと予想しています。不安な点があるとすれば、半導体市場の今後は不透明な部分が多いということです。

東京エレクトロンの中期経営計画では中長期的にも市場が拡大するとみていますが、米調査会社ガートナーによれば2023年には半導体市場は減少し始める見通しということです。東京エレクトロンのビジネスモデル的にも半導体市場全体の冷え込みの影響は大きいため、市場全体の動向は今後も注視していく必要があります。

このような予測や2022年の米国市場の落ち込みにより、SOX指数も下落が続いています。東京エレクトロンの株価も22年1月の約66,000円をつけたところから43,000円程度(22/9/14時点)まで下落しています。

業績自体は好調なので、現在の株価は若干割安水準にあるのではと考えています。配当性向が50%と高いわりに株価が落ち込んだので、配当利回りが3.3%と高水準になり、配当をもらいつつ株価上昇を狙える状況になっています。

ただし、それでも株価が40,000円を超えているため、単元株での購入はなかなか難しいものがあります。会社予想の業績で進み、PERが20倍を超えてくると株価が70,000円~80,000円も見えてきます。この株価はさすがに流動性の観点からも健全とは言えないような気もしますので、株式分割もあり得るのではないかと思っています。

企業概要・ビジネスモデル

概要

【決算】3月
【設立】1963.11
【上場】1980.6
【特色】半導体製造装置で世界4位。コータデベロッパー、エッチング装置、成膜装置など前工程に強み
【連結事業】半導体製造装置97(34)、FPD製造装置3(7)、他0(3)【海外】88 <22・3>
【従業員】<22.3>連15,634名 単1,771名(44.0歳)[年]1,285万円

セグメント情報

セグメントは「半導体製造装置(SPE)」と「フラットパネルディスプレイ製造装置(FPD)」の2つに分けられます。ただし、売上的にはほぼ100%(22.3期実績で97%)をSPEのセグメントが占めています。

開発、製造、販売、保守といった一般的な流れをすべて行うビジネスモデルで、装置の改造やリペア、サポートなどのサービスもありますが、基本的には半導体関連の需要が大きくなれば販売が大きくなるので、市場全体の規模や成長性に大きく影響されるはずです。

セグメント別売上
出典:東京エレクトロンHPより抜粋

中期経営計画

2019年に発表した2024年までの目標はすでに前倒しで到達。2020年の売上落ち込みもありましたが、素晴らしいですね。

東京エレクトロン(8035)中期経営計画より抜粋
東京エレクトロン(8035)中期経営計画より抜粋

2027年までの新たな目標はこちら。ROEは問題なく達成するはず。営業利益率も現在の伸びからすると達成するのではないでしょうか。問題は売上高になりそうな気がします。

東京エレクトロン(8035)中期経営計画より抜粋

その他だと、今後5年間で約1兆円(過去5年間は6,000億円)の研究開発費を見込んでいるそうです。

財務分析

画像はバフェット・コードの情報を使用しています。
https://www.buffett-code.com/company/8035/financial

売上と利益
売上・利益関連

20.3期は減少していますがが、全体としては売上利益ともに右肩上がりになっています。中期経営計画では2027年に売上高3兆円としているのでまだ成長していく可能性が高いです。

EPSと配当
EPS・配当関連

EPS、BPSともに右肩上がりです。

配当性向が約50%で、これは配当方針として中期経営計画などにも記載されています。
22.3期の1株当たりの配当は約1400円でした。現在(2022/9/14)の株価42280円だと配当利回りは約3.3%なので配当利回りもかなり高いです。(現在は業績に反して株価が落ち込んでいる)

キャッシュフロー
キャッシュフロー

FCFは常にプラスで営業CFが大きくプラスなのは好感できます。財務CFがマイナスなのは有利子負債でお金を調達しているというよりは、配当や自己株式取得をしてました。

ROEと限界利益率

財務レバレッジは低水準で維持しつつ、ROEは上昇しているので問題ないと思います。

従業員数とひとりあたりの営業利益
従業員数とひとりあたりの営業利益

従業員も増加傾向なのは個人的には好感できます。ひとり当たりの営業利益も増加しています。

【その他】

22年3月決算数値だと ROIC>WACC、EVA>0 で問題ありません。業績数値的にはほとんど欠点のような部分はないように感じます。ここには載せていませんが、23年3月期第1四半期は少し苦しそうな数字でした。半導体市場全体が不透明ですので今後注視が必要です。

有利子負債 0 (0%)
株主資本合計 1,210,537,000,000 (100%)
投下資本 = 有利子負債+株主資本合計=1,210,537,000,000

営業利益 599,271,000,000
実行税率 26.8%
NOPAT = 営業利益 × (1-実行税率/100) = 438,666,372,000
ROIC = NOPAT / 投下資本 ≒ 36.24%

借りたお金の金利 3%とする。
借りた資金の資本コスト = 金利 × (1-実効税率)≒ 2.196%
Rf(10年物国債利回り)= 0.2% とする。
Rm(市場の長期平均リターン)= 7.3% とする。
マーケットリスクプレミアム(RmーRf)≒7.1%
β=1.36とする。(バフェット・コードの値を採用)
CAPM = Rf + β(RmーRf)=9.856
WACC =(2.322*0.347)+(14.4*0.)≒ 9.856
EVA = NOPAT ー 投下資本 × WACC ≒ 319,355,845,280

株価想定

株価(9/14) / EPS = PER
42280 / 2808 ≒ 15.07 【22.3期実績EPS】 
42280 / 3467 ≒ 12.19 【23.3期予想EPS】

年度EPS(円)1年前2年前3年前4年前
181245
191514 21.6%
201171-22.7%-3.0%
21152630.3%0.4%7.0%
22280884.0%54.9%22.9%22.5%
23(予想)346723.5%50.7%43.6%23.0%
24(予想)384010.8%16.9%36.0%34.6%

PER = 株価 × 株式数 / 当期純利益
15.07 ≒ 42280 × 155,749,330 / 437,076,000,000 【22.3期実績純利益】
12.19 ≒ 42280 × 155,749,330 / 540,000,000,000 【23.3期予想純利益】
11.01 ≒ 42280 × 155,749,330 / 598,000,000,000 【24.4期予想純利益】

株価 = PER / 株式発行数 × 当期純利益
42094 ≒ 15 / 155,749,330 × 437,076,000,000【22.3期実績純利益】
52007 ≒ 15 / 155,749,330 × 540,000,000,000【23.3期予想純利益】
69342 ≒ 20 / 155,749,330 × 540,000,000,000【23.3期予想純利益】
57593 ≒ 15 / 155,749,330 × 598,000,000,000【24.3期予想純利益】

類似企業をみると、妥当なPERの判断が難しいのですが、東京エレクトロンに関しては15倍~20倍をみても良いと感じます。実際に2022年1月には株価が66,000円程度になっており、22.3期当期純利益で考えればPERは約23倍です。

類似企業比較

この時期はコロナで株価が落ち込んだ後の戻しなど、市場全体として過熱感があったことは確かですが、直近の業績や中期経営計画などから考えても20倍近くまであがってもおかしくないと思っています。

すこし不安なのは半導体市場全体の先行きが不透明なところです。東京エレクトロンの中期経営計画の市場予想は成長を見込んでいるようですが、半導体市場は来年以降冷え込むという米民間調査会社の予想もあります。このあたりは注視が必要です。

まとめ

ここまで読んで読んでいただきありがとうございました。

東京エレクトロン(8035)は今後の株価上昇が見込める企業だと判断しています。現在は株価が大きく下落して配当利回りも上がっているので狙い目かと。

ただし、半導体市場全体の動向が不透明なところには注意してください。

ありがとうございました。

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