こんにちは、みたお(@mitao_kabu99)です。
2022年は米国のインフレ抑制のために利上げが積極的に行われています。そのため、米国の株式市場は軟調な展開が続いており、2022年5月にはダウ平均が8週連続下落(これは実に90年ぶりとのこと!)という状態になりました。
今後の米国株市場はどうなるでしょうか?現在の下落しているのでそろそろ買い時と考えてもよいのでしょうか?
結論からいえば、私は今後の米国市場はさらに下落すると考えていて、新たに米国株への投資(投資信託やETFなども含め)を開始しようというのであれば少し待ったほうがよいと考えています。
ドル・コスト平均法で考えれば初めてもよいとか、長期で考えるなら大丈夫という人もいるかもしれませんが、そこも含めて今は危険だと考えています。
この記事では今後の米国市場がどうなるのか、どのように投資したほうが良いのかということについて考えていきます。
過去の実績では政策金利を下げる時には株価も下がっている
かなり古いデータですが、日本経済新聞のデータで見やすいものがあったので下に載せまます。
過去の実績から今後を予想する参考にしてみましょう。

政策金利を大きく下げているのが、2001年と2007年頃です。2001年はITバブルの崩壊があり、2007年はサブプライム問題が発端になっています。翌年2008年にはリーマンショックも起きたのでここは米国市場が(というより世界中が)混乱していた時期でもあります。
この時期(2000年~2010年)付近のS&P500の動きは下のようになっています。これを見てもわかる通り、利下げが始まった時に株価が上がるわけではなく、利下げが終わるまで株価が下がり続けています。どちらかというと失業率と逆相関関係(相関係数が-1)があるように感じます。

さて、2022年のS&P500の動きは下の図のようになっています。現在はまだ利上げの状態が続いており、おそらく2022年の年末には3.75~4.25%、2023年中旬ごろから利下げが始まる可能性があるのではないかと考えています。
上の例にあわせていえば、利下げ期間中は株価が下落傾向なので、1年ちょいかけて利下げをしていくとなると、2024年後半ごろまでは株価は下落していくことも考えられます。

米国株には投資しないほうがいい?
上の説明とあわせると、結論としては「積立のインデックス投資なのであれば、原則はしないほうがいい」と考えています。
いくつか例外をあげるとするならば、以下のような検討がされているのであれば問題ないかもしれません。
- 米国の個別株で市場全体の動きとは関係なく成長しそうな銘柄を見つけられる
- 市場やインデックスの下落があっても分配金などで耐えきることができる(マイナスにならない)予想である
- テクニカル分析のような手法で、大きく乖離(割安)した時だけスポットで購入する(スキルがある)
分配金といってもQYLDのような商品はおすすめしません。分配金は大きいですが、市場がマイナスの時にはリスクだらけの商品だと思います。QYLDに関してはこちらの記事でも紹介しています。

「インデックスの積立投資であれば、いつ投資を開始してもいいんじゃないの?」と思う方もいると思います。
ドル・コスト平均法は、株価が下落すればその時はたくさんの株式を購入するので最終的には取得コストが平準化されるという考えですが、これはボックス圏内を上がったり下がったりした場合に効果を発揮します。長期的に見れば損をしないというわけではなく、一方的に下落する場合(上昇する場合も同様)には当然弱いわけです。
ドルコスト平均法に関してはこちらの記事をご覧ください。

ですので、市場全体のインデックスに連動するような商品に関しては今後1年~2年は控えたほうがよいと考えています。
とはいえ、すでに積立投資しているかたもいると思います。注意したいのは焦って狼狽売りはしないほうが良いということです。(つみたてNISAの場合は特にそうです)
また、投資資金を小さくする、つみたてNISAであれば別の商品を選択するといったことをしてもよいかもしれません。
まとめ:2023年~2024年の米国市場は要注意
ここまで読んでいただきありがとうございました。
最後にひっくり返すようですが、実際には未来のことはわかりません。今回の米国株式市場や利上げの動きも過去の状況と一致しているわけではありません。ただし、過去の経験から予想すれば、何も考えていないよりは確率の高い未来を予測できると思います。(このあたりはテクニカル分析の考え方と同じイメージでしょうか)
この記事で一番いいたいことは、「米国市場に長期投資してれば大丈夫」とか「インデックス投資は早く始めたほうがいい」といったことを盲目的に信じるのは危険ですよということでした。
今後もうまく投資していきましょう、ありがとうございました。
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