
株の取引をしたいけど、企業の何をチェックすればいいの?
簡単にできる方法はないの?
こんにちは、みたお(@mitao_kabu99)です。
この記事ではこのような疑問を解決します。
あなたが、「銘柄分析ってどうやればいいんだろう?」と思っているようであれば、是非参考にしてください。
銘柄分析のツールとしてバフェット・コードというサイトを利用します。
無料で利用できるのに最強といってもよいツールです。
バフェットコード (別タブで開きます)
この記事では以下のポイントで紹介しますが、量が多いので目次から必要な部分に移動してもらってOKです。とはいえ、無料ツールなので自分で実際に触ってみるのがよいと思います。
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バフェットコードとはどのようなサービスか


バフェット・コードは2018年1月にサービスを開始した財務情報・比較ツールです。
無料で使え、初心者の方でもとても使いやすいです。
バフェット・コードでは以下のようなことが可能です。どれも非常に見やすいつくりです。
- 企業単体の財務状況チェック
- 決算資料のダウンロード
- 複数企業の比較
- 様々な条件でのスクリーニング
有料版と無料版の違いは?料金プランについて
無料版だからできないというものはほとんどありません。見れる情報の期間だったり量が違うイメージです。料金プランごとに以下のような違いがあります。正確な情報は以下のバフェットコードのブログで確認してください。


バフェットコードはスマホでも利用可能
バフェットコードスマホに最適化されています。スマホの場合、グラフなどは縦に並んで表示されます。下の画像のようなイメージになっており、比較的違和感なく利用できると思います。


Twitterをチェックしたほうがいい 新機能が続々リリースされている
バフェットコードさんはTwitterアカウント(現在のX)を持っています。(@buffett_code)
これをフォローしておくことをおすすめします。頻繁に機能がアップデートされており、Twitterでも情報が発信されています。また、ユーザーからのリプライにも頻繁に反応しているので、送ったら反応してくれるかもしれません。
これちょっとわからないなというところが、実は他の人のリプライで解決するということがありました。。
【初心者向け】銘柄分析でチェックすべき3つのポイント
ここではメールアドレス登録不要で利用できる内容を紹介します。
まず、企業名称や銘柄コードを設定します。(あいまい検索も可能です)


企業概要ページで全体をチェック
上の画面から日本郵船(9101)を選択した結果で紹介します。
検索すると以下の画面へ遷移します。


まずは企業概要ページです。(画面左に複数のページタブがあります)
最低限以下の情報を確認しましょう。
- PER:時価総額が純利益の何倍か (目安:業種などによる)
- PBR:時価総額が純資産の何倍か (目安:1倍以下なら割安)
- PSR:時価総額が売り上げの何倍か (目安:0.5倍以下なら割安)
- ROE:純利益が自己資本の何%か (目安:8%以上)
- ROA:利益が総資産の何%か (目安:5%以上)
- ROIC:税引き後営業利益が投下資本の何%か (目安:8%以上)
- 自己資本比率:自己資本が総資本のうちの何%か (目安:40%以上)
- 配当利回り:購入価格に対するリターンの割合 (目安:投資スタイルによる)
業績画面で売上と利益が増加しているかチェック
次に業績ページに移動してください。
以下の画像の矢印です。


まずは画面左側の売上高を確認します。売上は増加傾向であることが重要です。
右側の利益についても同様です。売上高総利益、営業利益は売上に伴い右肩上がりが望ましいです。
当期純利益は特別損益がある場合、大きくぶれる可能性があるので注意してください。(本業以外の内容も影響するため)
フリーキャッシュフローがマイナスになっていないかをチェック
次に下のほうに移動していき、キャッシュフローを確認します。
まずは青い棒グラフの営業CFがプラスが最低条件です。
次にフリーCF(緑の線グラフ)がプラスになっていることを確認します。


余裕があればROEの分解式もチェック
少し下に移動して、ROEの分解式と限界利益を確認します。(上図はクリックすると拡大できます)
ROEは上でも確認しましたが、ここでは財務レバレッジが高くないかを確認します。目安としては2倍以下程度が良いと思います。財務レバレッジが高いということは自己資本比率が低いことにつながるので、安全性が下がります。
限界利益率は基本的に高いほうがよいです。少なくとも限界利益率がマイナスになっていないことは確認します。
限界利益がマイナスということは売上よりも変動費がかかっている状態なので、たくさん売っても利益が増えないことを意味します。
このブログの銘柄分析もこの考えで実施しています。興味があればご覧下さい。


【ファンダメンタルズ分析が好きなあなたにはこちらの本がおすすめ】
ストーリーを予想するのが好きなのでこの本は面白かったです。下の記事で紹介しています。


企業情報ページ(銘柄分析で使う画面)
上で紹介した銘柄分析で利用した企業情報ページです。他にも様々な画面があります。
企業分析でわからないことがあったら公式の指標定義で確認
各種数値はこのページで説明されているので、項目の算出方法がわからないといったことがあれば参考にするのが良いと思います。左側タブにある「About」から「指標の定義」を線他jくすると下のページへ移動します。
バフェットコード:各種数値について


企業概要画面(全体をぱっと眺めるならここ)
企業概要ページを見ると、企業の現在の状況と売上利益の推移がざっくりわかります。詳細は業績ページで確認しましょう。


地味にうれしい機能だと思うのは下にある類似企業比較です。例えばPERやROEを比較して投資判断の1つにできます。注意が必要なのは、類似企業比較とはいえどの企業と比較するかは選別する必要があることです。結構幅広く表示されるので比較してよい企業とは言えない場合もあります。


CSVのダウンロード方法(エクセル上で簡単に銘柄分析できる)
私は財務データを簡単にエクセルで扱えるようになるツールを他にしりません。CSVデータをダウンロードして利用できるのは強力だと思います。
CSVダウンロードは「業績タブ」から行います。


CSVダウンロードボタンを押すと粒度(通期や四半期を選ぶ)ポップアップが出ますが、無料だと通期だけなのでそのままダウンロードします。ダウンロードすると「financial_xxxx.csv(xxxx部分は企業コード)」というデータがダウンロードできます。
ダウンロードできる情報は下のエクセルに張り付けた3行目から5行目のイメージです。デフォルトだと3期分の情報がとれます。この中にもROEやROIC、配当性向、PER、PBRなど主要な指標がありますが、ここにない指標でも導出するための項目はほとんどそろっているのでエクセルなどで自分の好みのフォーマットを作っておけばかなり便利です。


業績画面で銘柄分析の詳細をチェックする
業績画面では主に以下のような情報を確認することができます。すべて見やすいグラフになっているのでさっとみるだけなら1分もかかりません。
- 売上と利益の推移
- EPSとBPS
- 配当と配当性向
- セグメント情報
- バランスシートイメージ
- キャッシュフロー
- ROEの分解情報と限界利益
- 従業員数とひとりあたりの営業利益




個人的にはROEを分解してくれているのと、ROA、ROICもあわせて載せてくれているのはけっこううれしいポイントです。


銘柄スクリーニングの方法
以下のようなこともチェックするとよいでしょう。バフェットコードは様々なことができます。
スクリーニング方法
トップ画面の情報検索ボタンを押します。


条件検索画面では様々な検索条件を追加することができます。
また、日本市場、米国市場、日米どちらもなどの市場も選択可能です。
追加できる条件は以下のようなものがあります。他にもたくさん利用できるので実際に確認してください。
- 株価指標(時価総額やPERなど)
- 配当金関連(配当利回りや配当性向など)
- 損益計算書関連(売上高や営業利益など)
- 貸借対照表関連(流動資産やCCC:キャッシュコンバージョンサイクルなど)
- キャッシュフロー関連(フリーCFや営業CFなど)
- 収益性関連(ROEやROICなど)
- 財務健全性(自己資本比率や流動比率など


検索すると結果が下に表示されます。検索結果で表示する項目はスクリーニング条件設定画面の「表示科目」で変更可能です。(上画面参照)
また、スクリーニングされた企業から比較企業を選択して業績比較もできるので便利です(比較については次で説明)。


【どんな条件で銘柄を選べばよいかを勉強したい人は】
この本が役に立ちます。私も会社四季報は毎号チェックしています。


業種チェック(同業種銘柄の比較が可能)
最初の画面から業種を選択します。


上で紹介した日本郵船(9101)は「海運業」なので、それを選択してみます。


選択した業種の企業を並べてくれるので、比較がしやすくなります。


一番下には、業種全体の平均値や中央値もあるので、目安にしたほうが良いでしょう。


比較チェック
いくつかの企業をピックアップして比較することも可能です。
画面左の企業比較を選択します。「日本企業を選択」を選ぶと以下のポップアップが出るので企業を検索します。


企業を複数選択して、「比較を実行」を押下します。


比較実施をすると上記のような結果を見ることができます。いくつかの企業を並べて比較したいときに便利ですね。
また、比較項目を変更することもできます。


その他新機能など
バフェットコードは頻繁にアップデートされるので、新機能も続々と追加されています。上で紹介したようにTwitterアカウント(@buffett_code)フォローしておくと、見逃しにくいかもしれません。
決算要約機能
23年10月にリリースされた機能です。
画面左の「適時開示」から「決算速報」タブの中にある企業の要約ボタン(こんなやつ簡単な数値情報もあるので、要約とあわせて見れば、今回がいいのか悪いのかはすぐに判断できそうです。
)をクリックすると要約画面が表示されます。自分のチェックしたい企業の発表日にチェックするのがよいですね。

PTSランキング
2 )¥¥3年4月にリリースされた機能です。トップ画面からPTSランキング画面へ遷移できます。追加リリースも予定しているそうです。(ツイート参照)




スライド検索機能(きれいなグラフを作りたい人におすすめ)
これすごいです。なんでバフェットコードさんがこんな機能を思いつくのか、、天才かよって思います。どういった資料が作られているのか、見やすい資料はどんなものか、色の使い方は?みたいなことを調べたいときに使えます。
企業の分析などではなく、資料を作る人用の機能です。こちらも追加のリリースが予定されているそうです。(対象の資料へのリンクが簡単になるみたいです)
左側にある「スライド検索」から移動できます。下の画面は円グラフのスライドを検索した結果です。見やすい資料がどれかといったことをざっと見ることができます。好みの企業があれば、多分他のスライドも好みに近いものが見つかると思います。


テクニカル情報はないので注意
バフェットコードはテクニカル分析の提供はありません。これは公式からも公表されていますので今後も変わらないと思います。とはいえ、テクニカルテクニカル分析は他のツールでもできますし、それを補って余りあるほどファンダメンタルズ分析に優れています。
まとめ:個別株を買うなら最低限のチェックは実施しましょう
バフェットコードは無料で使えるうえにめちゃくちゃ便利なツールです。ざっと見るだけでもこれはダメという企業は簡単に除外できるので、これで一次スクリーニングをした後に、じっくりと決算情報などを読み込むことをおすすめします。