メディアリンクスはまだやばい。IR情報から今後の株価を予想した結果

この記事は24.3期通期決算短信までの情報をもとに作成しています。
この記事は投資の助言あるいは投資の勧誘等を行うものではありません。
また、結果を保証するものでもありません。

メディアリンクス(6659)は2024年になって株価が2倍から3倍程度上昇しました。25.3期は黒字転換を予想しており、ファンダメンタルズ、テクニカルともに上昇しそうな雰囲気はあります。とはいえ、個人的にはまだまだ危険な雰囲気を感じています。投資初心者の方は手を出さないほうがよさそうな銘柄だと思います。

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目次

メディアリンクス(6659)の株価予想

メディアリンクスの目標株価

松井証券が提供しているマーケットラボでは、メディアリンクスの目標株価(2024/5/22時点)は以下のようになっています。

ご覧の通り、株価予想は出ていません。それよりも注目すべきは売上と利益の推移です。近年赤字が続いていましたが、25.3期の予想が黒字転換となりました。

とはいえ、23.3期通期決算時に発表した来期予想よりも実際の24.3期業績は悪かったので、今回の来期予想を楽観視するのは危険です。

上のチャートは、メディアリンクスが所属している電気機器企業の平均とメディアリンクスを比較したチャートです。業績安定性が高くでていますが、イメージとしては安定して悪いという状況なのであまりあてにならないと思います。

この記事では松井証券のマーケットラボというツールを利用していますが、初心者の方でも財務分析結果を見やすく表示してくれます。証券口座を保有しているだけでも利用できるので、松井証券口座を作っておくのもおすすめします。

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過去の株価チャートです。上場から大きく株価を下げ、当初のスケールでは値動きがわからないほど株価が下落しました。2022年後半から2024年前半まで株価は100円を切っていましたが、2024年2月頃から株価が上昇して、2024年5月現在では140円前後まで上がっています。

上場からの株価チャート

メディアリンクスの株価チャートから今後の株価がどうなるかを予想

すでにある程度上昇しているため、過度な期待は禁物ですが、25.3期以降黒字転換の兆しが見えているため、さらに株価が上昇する可能性はあります。

1年程度の短期で見ればかなり上昇していますが、5年くらいでみるとこれから反発しそうにみえます。ただし、業績は株価ほど回復しているか怪しい気がします。

5年間のスパンで見ると、①転換線>基準線、②株価>雲、③遅行スパン>株価の三役好転となりそう(なっている)です。業績も黒字転換の兆しが見えていますが、過度に期待するのはちょっと怖い感じがします。

メディアリンクスの会社概要

名称メディアリンクス めでぃありんくす [電気機器]
企業URLhttps://jp.medialinks.com/medialinks-xscend/
決算時期3月
上場時期2006.3
特色放送や通信系機器の開発、販売。ファブレスメーカー。
開発部員が従業員の半数近く占める
連結事業ハードウエア製品69、他31【海外】72 <23・3>
株主優待株主優待はありません
メディアリンクスの会社概要

メディアリンクスの年収は平均778万円

有価証券報告書によると、メディアリンクスの平均年間給与(賞与含む)はおよそ778万円でした。一般的な企業と比較すれば年間の給与はかなりの高水準といえそうです。

メディアリンクスのIR情報と決算数値分析

以下の決算数値はバフェットコードの画像を中心に利用しています。

https://www.buffett-code.com/company/6659/financial

売上の推移

16年頃から売上は最大で1/2くらいに落ち込んでいます(16年56億→20年24億)。そこから売上は回復傾向にあり、24.3期は31億円、25.3期は38億円を見込んでいます。

利益の推移

売上の上昇とともに、利益も改善傾向にあり、25.3期は営業利益、経常利益、純利益ともに黒字転換の計画になっています。ここは大きく株価に影響していそうです。

メディアリンクスは粗利(売上高総利益率)は50~60%とかなり高い利益率を出しているにも関わらず、営業利益から急激に減少(というか赤字)しています。

その中で、販管費の内訳の中のその他7億円という数字が若干気になります。決算説明資料を見る限りでは、インフレや円安による海外経費増加、申請販売促進費用の増加、営業活動の増加等が上がっています。どれの影響が大きいのかわかりませんが、毎年ほぼ同水準の数字が計上されているため、営業利益率から急減する構造はすぐには変わらないと予想できます。

キャッシュフローの推移

このキャッシュフローは良くないですね。フリーキャッシュフローのマイナスが続いているのは厳しいです。純利益マイナスによって営業CFのマイナス幅が大きくなっている面はあるので、25.3期は多少改善する可能性はありますが、現状ではキャッシュフローはマイナスポイントだと思います。

23年3月末の現金及び現金同等物残高が4億7千万円で、24年3月末の営業CFマイナスが4億1千万円なのでかなり危険な感じもしました。財務CFがプラスなので、結果的に昨年期末よりはましな数字になっていますが…

直近2期で財務CFが大きくプラスになっているのは借入ではなく新規株式発行によるものです。理由として、5期連続での赤字により、業績安定化が図れるまで取引金融機関からの新規融資が困難とのことですが、この業績で新規発行で現金をつなぐのは自転車操業的な感じが否めません。

配当金の推移

メディアリンクスは配当金は現在ありません。

ROEの分解式

赤字が続いているので、ROEは出せません。黒字転換しても当面は低い数字が続くと考えられるので、今のところは気にしないほうがいいかもしれません。

その他の分析1(ROIC、WACC、EVA)

赤字のため判断できず、、、です。

その他の分析2(EPS成長率や類似企業から判断する株価予想)

現状赤字なので、妥当な株価を判断するのは結構難しいのですが、バフェットコードの類似比較で表示される企業(といっても完全に同業種というわけではありませんが)のPERは10~30倍程度が多くなっています。

仮に25.3期の純利益予想1100万円でPERが10倍まで上がると予想しても、株価は3円です。およそ10倍の利益の1億円とみても株価23円となります。現時点で株価140円前後なので、この水準でも業績回復よりも株価が先行しているといえるかもしれません。

株価 = PER / 株式数 × 当期純利益
3 ≒ 10 / 42663244 / 11,000,000 【25.3期予想】
23 ≒ 10 / 42663244 / 100,000,000

まとめ:まずは業績回復が続くかが重要。まだ怪しい

現時点では十分割高な水準だと思います。もしかすると今後業績が伸びてくれば、株価もさらに上がるかもしれませんが、自信をもっていえません。なかなか難しい銘柄だと感じます。

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この記事を書いた人

◆ファイナンシャルプランナー(CFP認定者)
大卒から15年以上、東京でシステムエンジニアとして働いたが40歳を前にFPに転身。ライフプランや資産運用に関する無料セミナーや個別相談を通じてお金に不安がある人の悩みを解消中。
得意な分野は資産運用。最近は不動産投資型クラウドファンディングの運用割合を増やし、投資初心者の方にもおすすめの分散投資先として布教中。

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