2023年からJPXプライム150指数の運用が始まりました。JPXプライム150は、財務実績に基づく収益性や市場評価なども織り込まれた指数で、定期的に見直しが行われるため、日本版S&P500といった指標です。
2024年から、このインデックスに連動する投資信託やETFもでてきました。個人的にはかなり気になる指標なので、本記事で紹介していきます。
大和-iFree JPXプライム150の基本情報
2024年7月24日時点でSBI証券で購入できる投資信託の中でJPXプライム150をインデックスしている商品は「大和-iFreeJPXプライム150」だけだと思います。(違ったらすみません)
この商品は投資信託の商品ですが、現在はNISAのつみたて投資枠では購入できず、成長投資枠のみ利用できます。
ファンド名 | 大和-iFree JPXプライム150 |
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NISA対象 | 成長投資枠のみ |
基準価額 | 11,123円 |
純資産 | 6,463百万円 |
信託報酬 | 0.2145% |
信託財産留保額 | なし |
分配金 | なし |
設定日 | 2024/01/31 |
設定来のトータルリターン | 101.40% |
大和-iFreeは、テーマ株というほどハイリスクではないけど、収益性が高そうな面白い商品を結構だしてくる印象があります。以前取り上げたNEXT Fangなんかもそうです。

JPXプライム150の構成銘柄
JPXプライム150の構成銘柄選定方法は、JPX日本取引所グループのホームページで詳しく説明しているので、参考にしてください。150銘柄で構成されており、東証プライム市場の銘柄から、時価総額、収益性(エクイティスプレッド)、PBRなどの基準で選ばれています。
構成銘柄のうち、ウェイトが大きい銘柄は以下のような企業です。上記サイトの構成銘柄のウェイト一覧を参照しています。
銘柄名称 | 業種 | ウェイト |
---|---|---|
ソニーグループ | 電気機器 | 4.57% |
日立製作所 | 電気機器 | 3.97% |
東京エレクトロン | 電気機器 | 3.60% |
キーエンス | 電気機器 | 3.58% |
三井物産 | 卸売業 | 3.20% |
リクルートHD | サービス業 | 2.98% |
任天堂 | その他製品 | 2.74% |
伊藤忠商事 | 卸売業 | 2.67% |
信越化学工業 | 化学 | 2.66% |
東京海上HD | 保険業 | 2.64% |
JPX150インデックスの将来性は?
以下のチャートはJPX150インデックスに連動するETF(銘柄コード:2017)(日足)と日経平均株価(赤ライン)、TOPIX(青ライン)を比較しています。商品が新しく24年2月からの比較になりますが、財務状況が優良な企業しか選ばれないため、下落幅が小さくなる可能性は高そうです。
この期間では上昇幅は日経平均やTOPIXに劣っていますが、収益性が高い企業なので、長期的にも期待できると思います。もちろん、株式市場全体の影響は大きく受けるので、全体が株式下落基調なのであれば注意が必要です。

国内株式インデックスとしては非常に優秀。今後商品が増える気がする
このインデックスはまだ認知度が低い気がしますが、これから人気のインデックスになると思っています。おそらく投資信託やETF商品が増えると思うので、それに伴って信託報酬手数料率が下がることを期待しています。つみたて投資枠でも購入できるようになると、もっと認知度が上がってくる商品になるはずです。