VIX指数(恐怖指数)とS&P500の関係は?投資方法と買い時を解説!

こんにちは、みたお(@mitao_kabu99)です。

新型コロナウイルスや直近の米国政策金利上昇では大きく株価が下落しましたが、そんな中、下落する株価の動きと逆行するように上がる指数がありました。

それが「VIX指数」恐怖指数とも呼ばれている指数です。この記事ではVIX指数がどのようなものか、VIXから買い時を探るにはどう活かせるのかといった疑問を解消します。

この記事ポイント
  • VIX指数とはS&P500の将来の動きを予測した指数
  • VIX指数が30を超えると注意が必要
  • VIX指数が急上昇した局面では株価が下落しやすい
  • VIX指数に投資するならIG証券のCFD投資

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目次

VIX指数(恐怖指数)とは?s&p500との関係

恐怖指数のイメージ

VIX指数は(Volatility Index:ボラティリティインデックス)の略で、恐怖指数とも呼ばれています。
シカゴ・ボード・オプション取引所(CBOE)が、米国株価指数S&P500を元に算出・発表している数値で、「今後30日間の市場がどのような変動を見込んでいるか」を示しています。

VIX指数はS&P500に連動した指数

VIXは株価の変動率を表す指数で、一般的に数値が高いほど投資家が先行きに不安を感じています。(つまり株価が下落しやすい)

VIX指数の理論的なバックグラウンドはめちゃくちゃ難しいです。
興味がある人はWikipediaなどで確認してみてください。
Wikipedia「VIX指数」

ボラティリティインデックスのボラティリティとは価格変動の割合を示しています。「ボラティリティが大きい」というのは、価格変動の割合が大きいことを意味します。

VIX指数はS&P500指数をもとにしていますが、簡単に言えばコールオプションとプットオプションの加重平均で算出しています。S&P500は米国の時価総額の80%を占めているので、VIX指数は米国全体の先行きをある程度予想できます。

VIX指数の利用方法 VIX指数が30だと±8.7%の変動予想

VIXはS&P500指数の予想変動範囲率を%で表しています。
予想変動範囲率(%) = VIX ÷ √12 です。

例えば、VIX指数=30 S&P500指数=3500 だとします。

予想変動範囲率 = 30 ÷ √12 = ±8.7%
変動範囲 = 3500 × 0.087 = 304.5
S&P500の変動予想(上限) = 3500 + 304.5 = 3804.5
S&P500の変動予想(下限) = 3500 ー 304.5 = 3195.5

今後の1カ月でこの範囲まで(VIX指数が高いときは多くは下落する)動くことを予想しています。

VIX指数の日本版「日経平均VI」

日本版のVIX指数は日経平均VI(日経平均ボラティリティ・インデックス)といいます。日経平均VIは、日経平均オプションから算出される指数で日経平均が今後1カ月でどの程度変動するかを予測します。

下のチャートは日経平均VI先物です。VIX指数と同様に15~30程度を動きます。

2020年3~4月に新型コロナウイルスの影響で数値が急激に上昇していることがわかります。
日経平均VIが上昇すると株価が下落する可能性が高いため、株価を予想する指標として使えます。

日経平均VI先物のチャート
出典:Tradingview 日経平均VI先物のチャート

VIX指数の買い時は?VIX指数の目安の1つは「30」

目安

VIX指数に明確な基準はありませんが、おおよそ30が危険になる目安と言われています。

VIX指数が10~20%なら市場は落ち着いている。30%を超えれば注意が必要

VIX指数市場のイメージ
0~20落ち着いている状態
20~30市場に警戒感がある状態
30~市場が混乱している状態
50~市場がかなりパニックな状態
VIX指数の目安

過去にVIX指数が大きく上昇したタイミング

VIX指数が目安として、30~は市場が混乱している状態、50~はパニック状態だと説明しましたが、2000年以降でVIX指数が50を超えたタイミングが2回ありました。

それが、「リーマンショック」と「コロナショック」です。リーマンショックでは2008年10月のVIX指数は96.40、コロナショックでは2020年3月に85.47まで上昇しました。

そして、「リーマンショック」や「コロナショック」のようなVIXが大きく上昇するタイミングでは米国市場が不安定になったことは記憶に残っていると思います。基本的にVIX指数が大きく上がるタイミングではS&P500は下落する可能性が高いです。

VIX指数とS&P500の動き
VIX指数とS&P500の動き

そして、2020年6月現在は政策金利の上昇などにより、VIX指数が上昇傾向に高い範囲でもみ合っており、S&P500は下落が続いています。

VIX指数から考える買い時はおよそ「30」、「50」までいけば現実よりも悲観的

過去のチャートから考えれば、VIX指数が大きく上がったタイミングは絶好の買い場となります。過去の実績でいえばおよそ30を超えるとかなり市場は混乱しているので、逆に狙い目になりやすい節目です。

以下のチャートはVIX(赤線:右軸)とS&P500(青線:左軸)、下にその2つの相関係数をつけています。相関係数は-1に近づくほど反対の動きをすることになります。(リスクヘッジとして優れるということ)

VIXとS&P500の動きの相関関係
出典:Tradingview VIXとS&P500の動きの相関関係

ただし、VIX指数が上昇するときに資産を買い増していくのはかなり勇気がいる行為です。
むしろ、こういったときには連日ネガティブな報道がされるはずで、合理的に考えれば買い場ではないと判断するのが普通です。

例えば、2022年6月時点ではVIX指数が高くなってきていますが、政策金利は今後も上昇する予想で米国の景気後退はまだ先だと考えられます。

このように、VIX指数1つで今後の経済を判断するのはリスクがありますが、50~60まで上がるようなパニック状態の時には、現実よりも悲観的だと考えられるので、底値を狙ってみるのも良いかもしれません。

下がっている相場で購入するほどリターンも期待できるので、大きなリターンを狙いたいときにもVIX指数は活用したい指標です。

VIX指数関連のETFやVIX指数そのものに投資する方法

投資の絵

VIX指数に連動する商品に投資をするメリットは、株価下落時のリスクヘッジになることです。特にVIX指数はS&P500の先物をもとに算出しているので、S&P500指数の投資のリスクヘッジとして適しています。

ただし、VIX指数は予想変動率なので、上がり続ける、下がり続けるといったことはありません。
その為、長期的な投資ではなく短期的な投資にするほうがよいでしょう。

VIX指数関連の国内ETF

VIX指数に関連するETFには以下のような銘柄があります。

コード銘柄連動指数株価信託報酬
1552国際のETF VIX短期先物指数S&P500 VIX短期先物指数12310.36%
2023/3/5現在

こちらは東証市場で購入できるETFです。大手ネット証券であれば購入可能です。ただし、2024年2月14日に信託終了予定となっています。これから投資するのはあまりおすすめできません。

「国際のETF VIX短期先物指数」の信託終了(繰上償還)および重大な約款変更に係る書面決議基準日設定ならびに監理銘柄(確認中)への指定のお知らせ

VXX(iPath S&P 500 VIX Short-Term Futures ETN)

VXXという短期先物ETNにCFDで取引する方法もあります。
CFDは売りからでも取引が可能なので、下落タイミングでも利益を狙うことが可能です。

VXXはSBI証券などの大手ネット証券でも取扱がありませんが、IG証券のCFD取引なら投資可能です。他にもバイナリーオプションなど流行りの取引を行うこともできます。

VIX指数の取引をするならIG証券

IG証券のCFDならVIX指数に投資することが可能です。
CFDは売りからも入れるので、VIX指数が高まっているタイミングも取引チャンスです。

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VIX指数に投資するメリットとデメリット

VIX指数の投資はなかなか難しいということを理解しておきましょう。基本的にVIX指数は利益を求める投資ではありません。使うとしてもリスクヘッジとなります。

VIX指数を利用するメリット

VIX指数はS&P500が大きく下落するような局面で上げることが多いので、リスクヘッジとしては優れています。上でも紹介したように、S&P500とVIX指数の相関係数はマイナス1(-1に近いほど逆の動きをする)に近く、リスクヘッジに適しています。

VIX指数を利用するデメリット

VIX指数が上がるタイミングは急激に市場が悪化した時というイメージです。市場が安定しているときにはVIX指数は下落します。そのため、VIXに連動した投資は平時や株式市場全体が上昇する場合などには適しません。また、長期投資にも不向きな指数です。

どちらかというと想定外の事象(いわゆる有事の際と呼ばれるような場合)が発生した時に力を発揮します。(例えば、テロや戦争、急激に市場が悪化しリセッションが起こった場合など)

まとめ:VIX指数を投資に活かすには…

過去のチャートからみても、VIX指数が上昇するときには株価が下落しやすいことがわかります。VIX指数をみて投資の検討をしてみてください。

ただし、VIX指数が上昇するときは基本的に買い要素が乏しい状態となっているので、様々な分析をする投資家は買いの判断をするのが非常に難しいという側面もあります。

IG証券のCFDであればVIX指数自体に投資することができるので、リスクヘッジとしても検討の価値があります。

ありがとうございました。

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この記事を書いた人

◆ファイナンシャルプランナー(CFP認定者)
大卒から15年以上、東京でシステムエンジニアとして働いたが40歳を前にFPに転身。ライフプランや資産運用に関する無料セミナーや個別相談を通じてお金に不安がある人の悩みを解消中。
得意な分野は資産運用。最近は不動産投資型クラウドファンディングの運用割合を増やし、投資初心者の方にもおすすめの分散投資先として布教中。

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