こんにちは、みたお(@mitao_kabu99)です。
NF日経ダブルインバース・インデックス連動型上場投信(1357)は、出来高上位の常連銘柄なのでご存じの方も多いと思います日経ダブルインバースというのは、簡単に言うと日経平均株価の日々の値動きの―2倍の動きをします。2024年に入り日経平均はバブル期を更新しました。2024年3月時点では40,000円を超えています。つまり日経ダブルインバースは大きく下落していることを意味しています。
出来高が大きいということは多くの投資家が取引しているということですが、一般的な投資家の方が投資するのは非常に危険な商品だと考えています。とくに投資初心者の人は手を出さないようにしましょう。
この記事では(ダブル)インバース型のETFの危険性を解説します。

投資初心者の方であれば、インバース型で株価の下落に備えるよりも、債券型の安定した投資で低リスク低リターンの投資をするほうをおすすめします。動産クラウドファンディングは私もよく利用している金融商品です。2024年の募集ファンドでは、5~9%程度の年利が安定して狙えます。
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日経ダブルインバースとは?
NF日経ダブルインバース(1357)の基本情報を紹介します。
銘柄コード | 1357 |
名称 | NEXT FUNDS 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信 |
純資産総額 | 1,437.2億円 |
株価 | 138円 |
売買単位 | 1口 |
分配利回り | 0% |
信託報酬 | 0.80% |
受益権口数 | 1,035,400,000口 |
信用買残 | 126,196,078(前週比+21,311,940) |
公式ページ | NF・日経ダブルインバETF(1357)(NEXT FUNDSのページへ別タブで移動) |
2024年の日経ダブルインバースの株価チャート
以下の株価推移をみてわかる通り、上場してからほぼ一貫して下落が続いている状況です。

以下のチャートは2023年の年初来からの日経ダブルインバース(1357)の株価チャートです。冒頭説明した通り直近日経平均は株価の上昇が続いているため、ダブルインバース型のETFは下落幅が大きくなっており、6月末までに約40%下落しています。

以下のチャートは2023年以降の日経平均ダブルインバースの株価、一目均衡表、下はストキャスティクスを示しています。2023年に入り下落(つまり日経平均は上昇)が続きました。2024年に入りバブル期を超えるほど日経平均が上昇しているため、当然日経ダブルインバースを保有している人は大打撃を受けたはずです。2024年は米国経済に状況などによっては日本も影響を受けるかもしれませんが、いずれにせよメインで長期間保有するような銘柄ではありません。

日本株および米国株のインバース型ETF おすすめの銘柄は?
そのほかのインバース型ETFもいくつか紹介します。そもそもインバース型はあまりおすすめはできませんので参考程度に見てください。出来高ができるだけ大きいもので、異なる指標に連動するETFを集めてみました。
インバース型は対象インデックスと逆の動きをしますが、同じ方向に動く商品はレバレッジ型と呼ばれています。インバース型もレバレッジ型もどちらもリスクは高い商品なので投資する際には十分検討してから行いましょう。

投資先 | 銘柄コード | 名称 | 概要 |
---|---|---|---|
日本 | 1360 | 日経平均ベア2倍上場投信 | 1357とは異なる日経平均のダブルインバースETF |
日本 | 1571 | NEXT FUNDS 日経平均インバース・インデックス連動型上場投信 | 日経平均の-1倍インバースETF |
日本 | 1356 | TOPIXベア2倍上場投信 | TOPIXのダブルインバース型 |
日本 | 2039 | NEXT NOTES ドバイ原油先物ベアETN | 原油関連のインバース型 |
米国 | SPXS | Direxion デイリーS&P500ベア3倍 ETF | S&P500のインバース型(3倍) |
米国 | TECS | Direxionデイリーテック株ベア3倍ETF | テクノロジー株のインバース型(3倍) |
米国 | SOXS | Direxionデイリー半導体株ベア3倍ETF | 半導体関連(SOX指数)のインバース型(3倍) |
ダブルインバースとはどのような仕組みなのか?
そもそもインバース型の商品は、対象のインデックスと逆の動きをする商品を指します。ダブルインバースというのは、インデックスの反対の動きでさらに2倍の動きをするということです。
どうして逆の動きをするのかというと、先物取引などを利用してうまく逆の動き(ダブルインバースなら2倍)になるようにしているからです。
日経平均が下落したら2倍儲かるわけじゃない
ダブルインバース型の場合はインデックスの2倍逆の動きをしますが、例えば基準とするインデックスの株価がある期間で100円から50円(つまり-50%)になったからといって、必ず200円(つまり+100%)になるというわけではありません。
絶対に覚えておかなければいけないのは、ダブルインバースは日々の騰落率の-2倍の動きをするということです。日々の騰落率の-2倍というのはこういうことです。
基準日株価 | 1日目株価(騰落率) | 2日目株価(騰落率) | |
---|---|---|---|
基準インデックス | 100 | 80(-20%) | 100(+25%) |
ダブルインバース型 | 100 | 140(+40%) | 70(-50%) |

上の図をみてわかる通り、基準となるインデックスが基準日の株価(100円)に戻っても、インバース型は元の株価には戻りません。つまり、2日以上にまたいで比較をする場合、株価の動きが-2倍とはならないということです。
ここでは基準インデックスが1日目に下落して2日目に上昇した例をあげましたが、1日目に上昇して2日目に下落したとしても結果は同様で元の株価には戻りません。
この動きについては、JPX日本取引所グループのインバース型指標の特性でも留意すべき投資スタイルとして注意喚起がされています。
原指標の上昇と下落が相互に繰り返されるような相場においては、複利効果により、原指標と比較して指数のパフォーマンスが逓減して行くという特性があり、投資者は利益を得にくくなりますので、留意が必要です。
JPX日本取引所グループ:インバース型指標の特徴 留意すべき投資スタイル
ダブルインバースは長期保有するほど大損しやすい
つまり、インバース型(レバレッジ型も同様)は株価がボックス圏内を動くような相場には弱いことがわかります。さらにいえば、インバース型といっても長期にわたって保有した場合、インデックスが下落していても(本来インバース型であれば上昇するはずなのに)インバース型の株価も下落している可能性もあるということです。
日経ダブルインバース(1357)と日経平均と株価チャートを比較
実際に日経平均(赤線)とNF日経ダブルインバース(1357:青線)の2023年3月を起点とした直近1年間の株価チャートを比較するとこうなります。

この1年の日経平均+2.50%に対して、NF日経ダブルインバースが-5.00%ではなく、-19.63%となっているのがわかります。長期保有で上げ下げしていると徐々にマイナス幅が拡大しているわかりやすい例といえます。
2024年3月27日時点での直近1年間の比較は以下のようになっています。日経平均が右肩上がりなので、ダブルインバースはわかりやすく下落しています。

ちなみに、当然ですがこの2つの株価はほぼ完全な逆相関(相関係数がマイナス1)となっています。

ダブルインバースの買い方のコツや買い時は?
おすすめはしませんが、それでもインバース型のETFを利用するのであれば以下のような買い方をするのがよいでしょう。
- かなり強い下落圧力がかかるタイミングで、きわめて短期で投資する
- 日経平均が下落しそうだが、保有銘柄を売却したくないときのリスクヘッジ
1つ目は利益を狙いに行く投資です。下落する可能性が高い場合に短期間で投資します。日経平均に限らず、上で紹介したようなインデックスが下落すると予想する場合に対象の銘柄へ投資します。インバース型の商品はボックス圏内の動きには弱いですが、一方的に下落するときには強みを発揮します。ただし、予想に反した場合は損失が大きいことには十分注意してください。
2つ目は利益を狙うというよりリスクヘッジとして利用する方法です。日経平均が下落しそうだけど保有銘柄を売却したくない場合があります。このような場合、保有銘柄の含み損を許容しつつ、日経ダブルインバースなどで利益をとって相殺します。ただし、先述した通り、インバース型の商品あ長期投資に適さないため、長期間投資するとリスクヘッジが目的にもかかわらずリスクが増える点には注意してください。
ダブルインバースがやばいと言われる理由。投機的なケースが多い
Twitterなどでダブルインバースへ投資している情報を出している人は投機的な投資をしている人が多いように感じます。十分に研究して、予測しないとかなり危険ですね。
結論:ダブルインバースは難しいのでおすすめしない
結論としては、インバース型は難しいので、初心者は手を出さないほうが賢明です。それでも試したい人は少額でかつ短い期間で試してみましょう。
今後の日本株ですが、少なくとも現状は大きな下落がくるような状況ではないと思います。米国株が今年の中旬ごろからリセッションに入れば日本株もある程度引きずられそうですが、米国株はまた盛り返すはずなので日本株もそれほどダメージはないはずです。
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