こんにちは、みたお(@mitao_kabu99)です。
投資信託は株式だけでなく債券やREIT、金などのコモディティまで組み入れた商品もあります。投資信託の大きなメリットは1つの商品を購入するだけでリスク分散できるところにあります。
債券は非常にリスクの低い商品です。一定の格付け以上の債券であれば、償還時まで保有すれば損失がでるリスクはほとんどないといっても過言ではありません。
では、リスク分散として債券を組み入れた投資信託は優秀かというと、個人的には債券を組み入れた投資信託はあまり意味がないかなと感じています。(もちろん悪いというわけではありませんが)
投資信託に債券資産の組入れが必要のかどうかを考えたいと思います。
債券と投資信託の仕組みの違いを解説
投資信託はそれ自体が投資の商品ということではないので、債券と比べるのは少し変かもしれませんが、投資の仕組みとしてはこんな違いがあります。
項目 | 債券 | 投資信託 |
---|---|---|
投資の中身 | 国債や社債など | 株式、債券、REIT、コモディティなど |
投資の期間 | (償還までの)期間が決まっている | 期間は決まっていない |
目的 | 主にインカムゲイン(配当) | 主にキャピタルゲイン(基準価額の上昇) |
リターン | きわめて低(商品による) | 低~中(商品による) |
リスク | 低(格付けによる) | 中(商品による) |
コスト | 保有時は不要 | 保有時にもかかる(信託報酬) |
かなり基本的な内容ですが、債券は低リスク低リターンで配当を狙う商品で、償還まで保有していれば損失はほぼないというところがポイントです。
債権を組み入れた投資信託のメリット
債券を組み入れた投資信託のメリットは、資産のリスク分散が簡単にできるところです。株式だけといった商品よりもリスク分散ができているのがよいところです。
債券に投資したことがなく、投資の方法がわからないという人でも簡単に債券投資ができます。
債権を組み入れた投資信託のデメリット
ところが、投資信託に組み入れると債券はデメリットのほうが大きいと感じます。その理由の1つが投資信託に組み入れたとたんに損失リスクが大きくなるところです。(単独に投資するならほぼリスクがないにもかかわらず!)
例えば、以下の騰落は「三菱UFJ国際-eMAXIS Slim先進国債券インデックス」のものです。
期間 | 騰落率 |
---|---|
3か月 | ▲3.00% |
6か月 | ▲2.93% |
1年 | 0.88% |
3年 | 3.90% |
5年 | 13.01% |
2023年3月現在であれば、米国債や比較的安全な米社債でも年利4.5~5%を超える商品がたくさんあります。それなのに債券を含んだ投資信託に投資したらリターンがマイナスになるリスクもあれば、保有コストもかかる(だから基準価額がマイナスになりやすい)というのは、なんか納得いかない感じがしませんか?
もう一つ紹介します。こちらは「ニッセイ-DCニッセイワールドセレクトファンド」という商品で、資産の組入れ比率で3つの商品(債券重視型、標準型、株式重視型)があります。
期間 | 債券重視型 | 標準型 | 株式重視型 |
---|---|---|---|
3か月 | ▲1.04% | ▲0.92% | ▲0.92% |
6か月 | ▲1.36% | ▲0.80% | ▲0.25% |
1年 | 1.32% | 3.64% | 5.94% |
3年 | 11.20% | 22.55% | 34.32% |
5年 | 13.66% | 23.90% | 34.09% |
これを見てわかる通り、債券を組み入れた商品のほうがリスクが小さい(下落が小さい)というわけではありません。単純にこの期間をみるだけだと、債券を入れたほうが下落が大きく、リターンが小さいという結果になっています。
債権を組み入れた投資信託は買い時が難しい
債権を組み入れた投資信託は買い時が難しいというのも、投資信託にあまり入れたくない理由です。債券と株式が全く逆の動きをするというわけではありませんが、一方が買いのタイミングでももう一方が買いではないタイミングだと少し難しいところです。
米国債は今が買い時だと思っています。あと数回(多分3回)利上げがありそうですが、政策金利はピークに近づきました。債券単独でいえば、ここから金利が下落していけば、償還まで保有して配当を得るか、債券価格が上昇して売却益を得るか選択することもできます。いずれもプラスのリターンが期待できます。
金利下落とともに債券価格が上昇する理由はこちらの記事で紹介しています。
債権を含む投資信託でおすすめといわれている商品
債券を含む投資信託には以下のようなものがあります。上でもいくつか紹介しました。
商品 | 分類 | 信託報酬 | 基準価額 |
---|---|---|---|
三菱UFJ国際-eMAXIS Slim バランス(8資産均等型) | バランス | 0.154% | 13,551 |
ニッセイ-DCニッセイワールドセレクトファンド(標準型) | バランス | 0.154% | 25,615 |
三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 国内債券インデックス | 国内債券 | 0.132% | 9,605 |
三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 先進国債券インデックス | 国際債券 | 0154% | 11,586 |
今は債券単独の投資を試す絶好のチャンス
個人的な感覚としては、アセットアロケーション(資産配分)として債券は含めたほうが良いと思いますが、投資信託ではなく、債券単独のほうが債券投資するメリットが大きいと感じます。
債券へ投資したことがなく、投資の仕方がわからないという人もいるかもしれませんが、そんなに難しくありません。こちらの記事で債券投資の方法を紹介しているので、一度試してみてください。
現在は特に米国の株式市場は今後が読みにくい状況です。
逆に債券投資は絶好のタイミングになっています。債券投資を一度してみると投資の幅が広がるかもしれません。米国債券投資するなら圧倒的に本数が多いSBI証券がおすすめです。
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