ラッセル2000指数とは?構成銘柄や過去チャート、投資可能なETFを解説

こんにちは、みたお(@mitao_kabu99)です。

ラッセル2000指数は簡単に言えば小型株の動向を示すインデックスです。小型株はボラティリティ(価格の変動)が大きいですが、タイミングよく取引できれば、大きなリターンが狙えるかもしれません。

この記事ではラッセル2000指数について解説しますので、このインデックスをうまく利用することで小型株への投資を検討してみてはどうでしょうか。

ラッセル2000自体に投資できるETFについても紹介します。

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目次

ラッセル2000指数とは 構成銘柄や過去のチャートを解説

ラッセル2000指数はニューヨーク証券取引所やNASDAQなどに上場している銘柄のうち、時価総額が上位1001位から3000位までの銘柄の時価総額加重平均型の株価指数です。1位~2000位ではなく、1001位~3000位の中~小型株の指数となっています。

ラッセル指数のシリーズとしては、他にもラッセル1000(時価総額1位~1000位)、ラッセル3000(時価総額1位~3000位)などもあります。

ラッセル指数のシリーズ

構成銘柄

時価総額1001位からで、日本ではあまり知られていない銘柄なので個別銘柄の紹介は割愛します。詳細を知りたい方はバンガードのHP等で確認してく見てください。こちらから確認できます。

セクター別の構成割合はこのようになっています。

セクター割合
金融16.90%
ヘルスケア16.30%
資本財16.20%
一般消費財12.30%
情報技術11.60%
不動産7.50%
エネルギー5.90%
公益事業3.90%
素材3.90%
生活必需品3.50%
通信サービス1.90%

過去チャート

過去5年間のラッセル2000(青線)のチャートは下のようになっています。ラッセル1000(オレンジ線)とラッセル3000(緑線)も表示していますが、この2つはほぼ同じ動きをしています。これはラッセル指数が時価総額加重平均型なので、時価総額上位の影響を受けやすい(つまりラッセル3000はほとんどラッセル1000と同じ動きをする)からです。

ラッセル2000の過去チャート

直近で大きく上がっているコロナショック後の立ち直り期間(2020年3月~2021年11月頃)での上昇率は約141%、そこから現在までの下落は約31.5%となっています。この期間のラッセル1000の騰落率はそれぞれ110%上昇25%下落となっているので、ラッセル2000指数のほうが騰落率が大きいと言えるかもしれません。

また、必ずというわけではありませんが、下落トレンドの変換点としてラッセル2000(青線)はS&P500(オレンジ線)よりも先行して動くことが多いです。直近1年と2018年の下落トレンドへの変換を見てみます。

直近1年間のラッセル2000とS&P500
直近1年間のラッセル2000とS&P500

上の図は直近1年間の比較です。日付範囲の左端がラッセル2000指数が高値を付けている場所(2021/11/8)です。右端がS&P500が高値を付けている場所(2022/1/3)ですので、約2か月先行しているとも考えられます

2018年~2019年のラッセル2000とS&P500
2018年~2019年のラッセル2000とS&P500

こちらは2018年の比較です。こちらも日付範囲の左端にあるラッセル2000の下落始め(2018/8/31)がS&P500の下落始め(2018/10/3)と比較すると約1カ月先行していることがわかります。

これは、中小企業のほうが景気に影響されやすい(資金繰りがむずかしくなるなど)からだと考えています。確実に当てはまるわけではないのが難しいところですが、ラッセル2000指数が下落しているにもかかわらずS&P500が下落していないときには注意したほうがいいという認識はもっていても良いかもしれません。

ボトムの先行指標と言われることもありますが、こちらは過去のデータをみてもかなり判断が難しかったです。金回りがよくなるのも大企業からということではないでしょうか。今後の期待値として株価(時価総額)が上がり、相対的に小型株のほうが上昇しやすいという側面はあるかもしれません。

ラッセル2000指数に連動するETF

実際にラッセル2000と連動するETFを2銘柄紹介します。

iシェアーズ ラッセル 2000 ETF(IWM)

基準価額(米ドル)純資産総額(百万米ドル)分配利回り経費率運用会社
173.75 (2022/10/06)47,565.81 (2022/09/30)1.39%0.19%ブラックロック
2022/10/10時点

純資産総額はVTWOよりもかなり大きいETFです。

バンガード ラッセル2000 ETF(VTWO)

基準価額(米ドル)純資産総額(百万米ドル)分配利回り経費率運用会社
70.58 (2022/10/05)4,705.28 (2022/09/30)1.56%0.10%バンガード
2022/10/10時点

若干IWMよりも分配利回りが高く、経費率も低くなっています。

チャートの比較 購入するならどっちを選ぶのがよい?

下のチャートは過去5年間のIWO(青線)とVTWO(オレンジ線)の比較です。チャートを見てわかる通り、ほとんど一致しています。ベンチマークが同じなので当然ですが。(とはいえ、0.数%といったレベルでは構成割合が違うかもこともあります)

IWMとVTWOの比較
IWMとVTWOの比較

この結果から言えることは、当然分配利回りや経費率がかなり影響してくるということです。つまり現時点ではVTWOのほうが投資先としては魅力的だと考えます。

ETFや投資信託は純資産総額が小さいと注意が必要ですが、このレベルであれば問題ないと判断しています。

チャートの比較 S&P500と比較

S&P500(緑線)と比較すると、ラッセル2000は騰落率が大きいことがわかります。ただし、この結果からどちらが優れているということは一概には言えません。

S&P500と比較
S&P500と比較

ただ、VOOやVTIといった時価総額加重平均型の株価指数に連動するETFは、米国市場を大きく網羅しているとはいえ、大企業の影響度が大きくなることは確かです。

その点、ラッセル2000は時価総額が1001位からなので、時価総額上位の大企業の影響がほとんどありません。どちらか一方を選ぶというわけでなく、ラッセル2000のような銘柄も投資に取り込めば、さらに米国市場の分散がうまくできることになります。これはラッセル1000やラッセル3000では難しく、ラッセル2000だからできることです。

VOOやVTIについてはこちらの記事で紹介しています。

まとめ:中~小型株をうまく利用したい

ここまで読んでいただきありがとうございました。

この記事でも紹介した通り、ラッセル2000は先行指標として利用したり、分散投資の強化に利用したりと使い道がたくさんあります。うまく利用して今後の投資に役立ててください。

ありがとうございました。

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この記事を書いた人

◆ファイナンシャルプランナー(CFP認定者)
大卒から15年以上、東京でシステムエンジニアとして働いたが40歳を前にFPに転身。ライフプランや資産運用に関する無料セミナーや個別相談を通じてお金に不安がある人の悩みを解消中。
得意な分野は資産運用。最近は不動産投資型クラウドファンディングの運用割合を増やし、投資初心者の方にもおすすめの分散投資先として布教中。

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