【国内インデックス解説】 TOPIX 日経平均 JPX400<連動する投資信託とETFも紹介>

投資信託やETFを買いたいけど、連動するインデックスは何があるの?
インデックスごとにどんな違いがあるの?

こんにちは、みたお(@mitao_kabu99)です。

この記事では、このような疑問を解消します。
その中で国内インデックスである以下の3つの指標の説明と、連動する投資信託やETFを紹介します。

紹介する指標
  1. TOPIX(東証株価指数) ※以下、TOPIXと記載します
  2. 日経平均株価(日経225)
  3. JPX日経400
目次

インデックスとは?

インデックスとは、市場の動きを示す指数のことです。
例えば、この記事で説明するTOPIXや日経平均は、特定の条件でまとめられた集まりの動きを示しています。

特定のインデックスと連動した投資信託やETFも存在します。

厳密にはETFも投資信託です

インデックスと連動した投資信託はインデックスファンドと呼ばれています。
インデックス型の投資信託は、銘柄を選別する必要がないため、運用コストが比較的抑えらえれるという特徴もあります。

TOPIX(東証株価指数)

TOPIXは(Tokyo Stock Price Index)を略したもので、東証一部に上場しているすべての日本企業を対象にしたインデックスです。

1968年1月4日を基準日として、時価総額で算出します。
2022年4月の東証再編以降は、市場区分に関係なく、基準を満たした企業のみが選出される形に変更されます。

名称対象銘柄算出方法起算日・基準日
TOPIX東証一部上場の日本企業全銘柄浮動株時価総額加重型1968年1月4日を100ポイントとする

対象となる銘柄の正確な情報はJPX日本取引所グループの情報を参考にしてください。
>>JPX日本取引所グループ (別タブで開きます)

TOPIXの特徴

TOPIXは日経平均225と異なり、東証1部全体の銘柄を対象としているため、特定の銘柄の影響は小さくなります。

ただし、株価ではなく時価総額を算出対象にするため、時価総額が大きい銘柄の影響は大きくなります。

TOPIXの推移

TOPIXの推移 2022/3/16から過去50年間

上表は過去50年間のTOPIXの推移です。

1989年12月はバブルが絶頂の時ですので、現在のTOPIXはそれを上回っていません。
ここ10年で見れば上昇していますが、アメリカのS&P500などが現在も成長し続けているのと比べると、少し寂しい結果となっています。

TOPIX連動商品

TOPIXに連動する商品を投資信託とETFを紹介します。
SBI証券で買付が可能な商品から選別をしています。

種類銘柄銘柄コード売買手数料信託報酬分配利回りつみたてNISA
投資信託大和-iFree TOPIXインデックス0.154%0%
ETFiシェアーズ・コア TOPIX ETF1475株式と同様0.06%2.07%
TOPIX連動商品

日経平均株価(日経225)

日経平均株価は東京証券取引所第一部上場銘柄のうち、市場を代表する225銘柄を対象としています。
そのため、日経225とも呼ばれています。

対象の225銘柄は「業種のバランス」「流動性の高さ」を基準に定期的に入れ替えが行われます。

名称対象銘柄算出方法
日経225東証一部企業から選出された225銘柄左記の225銘柄の平均株価

対象となる銘柄の正確な情報は日本経済新聞社の情報を参考にしてください。
>>日本経済新聞社 (別タブで開きます)

日経平均株価についてはこちらの記事でも開設しています

日経平均株価の特徴

日経225は上記の通り、225社を対象にしているため、特定の銘柄の影響を大きく受けます。
また、株価の平均をとるので、株価が高い銘柄の影響が大きくなります。

日経平均株価の推移

日経平均の推移
日経平均の推移

細かい動きは異なりますが、日本の主な企業を対象としているため、TOPIXと似たような動きになります。
こちらも現在の値は過去の最高値を超えていません。

NT倍率

NT倍率は日経平均株価を東証株価指数(TOPIX)で割って計算した指標です。
そのため、NT倍率が高くなっているということはTOPIXより日経平均のほうが上昇しているということになります。

21年以降NT倍率が下降していますが、そこまでは右肩上がりで上昇傾向でした。
つまり、日経225で選出される主要な企業のほうが株価が上昇しやすい状況でした。

NT倍率の推移
NT倍率の推移

NT倍率について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

日経225連動商品

日経225に連動する商品を投資信託とETFを紹介します。

種類銘柄銘柄コード売買手数料信託報酬分配利回りつみたてNISA
投資信託大和-iFree 日経225インデックス0.154%0%
ETFiシェアーズ・コア 日経225 ETF1329株式と同様0.105%1.65%

JPX日経400

JPX日経400は、資本の効率的活用や株主を意識した経営など、グローバルな投資基準に求められる諸要件を満たす「投資者にとって投資魅力の高い会社」400社から構成されています。
JPX日経400は時価総額で算出します。
2014年1月から採用されている比較的新しい指標です。

名称対象銘柄算出方法
JPX日経400400銘柄浮動株調整時価総額加重型(1.5%キャップ付き)

JPX日経400は毎年8月末ごろに定期的に入れ替えを行っています。
選定方法の概要は以下の通りです。

JPX400の選定条件概要
  • 適格基準によるスクリーニング:主に赤字が出ていないか
  • 市場流動性指標によるスクリーニング:主に直近3年間の売買代金と選定基準日の時価総額
  • 定量的な指標によるスクリーニング:主に3年平均のROEと営業利益率、選定基準日の時価総額
  • 定性的な要素による加点:主に社外取締役の選任、IFRSの採用、決算情報の英文資料の開示

詳細な情報はJPXグループの情報を確認してください。
>>JPX日本取引所グループ (別タブで開きます)

JPX日経400の特徴

JPX日経400の特徴は、上記の通り選定条件にROEなどの資本効率を含めた選定をしているところです。
そのため、比較的健全な経営をしている企業が選ばれ続けることになります。

市場全体の下落よりも踏みとどまったり、市場の上昇を上回る可能性が高くなるかもしれません。

JPX日経400の推移

JPX400の推移

まだ10年もたっていない指標ですが、今のところ順調に推移しています。

JPX日経400連動商品

JPX日経400に連動する商品を紹介します。

種類銘柄銘柄コード売買手数料信託報酬分配利回りつみたてNISA
投資信託ニッセイ-<購入・換金手数料なし>ニッセイJPX日経400インデックスファンド0.2145%0%
ETFMAXIS JPX日経インデックス400上場投信1593株式と同様0.078%2.12%
JPX400の連動商品

まとめ:指標の特性を理解して投資しましょう

ここまで読んでいただきありがとうございます。

TOPIX、日経平均225、JPX日経400の説明をしました。
いずれも日本国内の主要企業を対象としているため、大きな違いはありません。

影響する企業などが若干異なるので、大きく変動した時にはそういったことを意識してみるのが良いと思います。

ありがとうございました。

投資に関する勉強は必須です。
1%リターンが変わるだけで、生涯の投資成績は何百万円も変わってくる可能性もあります。
以下のセミナーは私も受講経験があるおすすめのものです。今後有料に戻るようので早めにどうぞ。

クリックして応援してくれると嬉しいです。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

◆ファイナンシャルプランナー(CFP認定者)
大卒から15年以上、東京でシステムエンジニアとして働いたが40歳を前にFPに転身。ライフプランや資産運用に関する無料セミナーや個別相談を通じてお金に不安がある人の悩みを解消中。
得意な分野は資産運用。最近は不動産投資型クラウドファンディングの運用割合を増やし、投資初心者の方にもおすすめの分散投資先として布教中。

目次