HYGは格付けが低めの高利回り社債ETF。HYGの分配金と株価チャートを解説

こんにちは、みたお(@mitao_kabu99)です。

HYG(iシェアーズ iBoxx USD Hイールド社債 ETF)というETFをご存じでしょうか?SBIでみれる米国ETFの出来高ランキングでも上位にくることがあるETFです。

HYGの特徴
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目次

HYGの基本情報

HYGの基本的な内容を解説します。詳細を知りたい方はブラックロックHPのHYGのリンクをつけていますのでそちらをご確認ください。

ティッカーHYG
名称iシェアーズ iBoxx USD Hイールド社債 ETF
基準価額(米ドル)74.80 (2023/04/19)
純資産総額(百万米ドル)12,538.392023/03/31)
分配金回数/年12回
分配利回り5.50 %
経費率0.48 %
設定日2007/04/04
運用会社ブラックロック
基本情報 2023/4/23時点

HYGは現状は毎月分配が発生するETFです。おそらくこれは今後も続きます。2023年4月現在の分配利回りは5.5%と比較的高いですが、後述する通り分配金は徐々に減少しています。今後どうなるかは要注目です。

経費率は0.48%で、同じくブラックロックのインカム系ETFであるPFF(iシェアーズ優先株式&インカム証券ETF)が0.45%なので、これと同水準です。経費率が高すぎるということもないですが、低くもないという感じです。

HYGの構成銘柄 投資適格債以下の社債がメイン

HYGの構成は基本はすべて社債で、少なくとも資産の80%以上をインデックスの構成銘柄に投資します。(2022年運用報告書では約85%)

投資資産投資額
社債$16,340,616,540
MMF2,991,434,472
合計$19,332,051,012
HYGの資産構成

高い利回りを生み出すために比較的格付けの低い社債で構成されています。ムーディーズの格付けではBaa以上が投資適格債なので、投資適格債以下の社債で構成することにより利回りを上昇させています。(債券も考え方はハイリスクならハイリターン)

ムーディーズ格付け(Baa以上が投資適格債)総投資比率(%)
Baa2.7
Ba47.9
B37.5
Caa10.7
Ca0.2
格付けなし1.0
運用報告書(全体版)2022年2月より

満期別内訳としては、1年~10年物で95%以上となっています。

満期別内訳総投資比率(%)
0年から1年0.2
1年から5年35.4
5年から10年61.3
10年から15年1.7
20年超1.4
運用報告書(全体版)2022年2月より

業種構成としては通信やエネルギー、資本財といったものが上位に構成されています、景気循環消費や非景気循環消費はおそらく生活必需品や一般消費財、ヘルスケアだと思います。具体的業種や銘柄を知る必要はそれほどないと思いますが、運用報告書に詳しい銘柄が記載されています。

組入れ業種
組入れ業種
組入れ上位10銘柄
組入れ上位10銘柄

参考:運用報告書(全体版)2022年2月

HYGの株価チャートとパフォーマンス推移

xxショックのようなタイミングではHYGの株価も大きく下落することはありますが、平時であれば株価は安定しています。下のチャートはS&P500(青線)とHYG(ローソク足)の推移です。株価が徐々に下がっているように感じますが、分配金をメインにしているETFですので、トータルリターンとしてはプラスになっています。(後述)

HYGの設定来株価チャート
HYGの設定来株価チャート

分配金は安定しているので、分配金を含めたリターンを見ると安定して増えています。分配金を目的としているのであれば悪くないリターンだと思います。

ブラックロックのETF情報はパフォーマンスがわかりやすいので便利です。

HYGのパフォーマンス
HYGのパフォーマンス

一般的に言えば、金利が上昇すれば債券価格の下落(利回りは上昇)します。したがって、金利が低下すれば価格が上昇する可能性はあります。ただし、上のように株価の下落とともにHYGも下落するケースもあるため、絶対にそうなるかはわかりません。

HYGと金利の関係
HYGと金利の関係

HYGの分配金実績と分配利回り推移

過去の分配実績は以下の通りです。これを見ると分配金は減少傾向のようにも見えます。株価自体はリーマンショックの下落後、急反発したところから徐々に下落傾向なので配当利回りとしてはそれほど下がっていないようです。

ただ、今後の分配金がどうなるのかがちょっとわかりません。。

参考:iシェアーズ iBoxx 米ドル建てハイイールド社債 ETF(分配金の履歴)

過去の分配金実績(クリックすると開きます)
年間分配金合計騰落率(前年比)
2022年3.90398111.63%
2021年3.497276-17.95%
2020年4.262234-2.94%
2019年4.391564-2.30%
2018年4.4948940.57%
2017年4.46948-2.02%
2016年4.561432-4.10%
2015年4.75623-6.68%
2014年5.096788-10.05%
2013年5.665934-8.02%
2012年6.160107-8.32%
2011年6.719424-9.81%
2010年7.45063-10.54%
2009年8.3283958.74%
2008年7.658945
過去分配金実績

HYGの今後の株価は?

債券系のETFは短期的にどう動くのか読みにくいですが、先ほど述べたように金利の下落がETF価格を上昇させるのであれば、HYGの株価はここから上昇していくのではないかと考えます。

米債券利回りとFFレート推移
米債券利回りとFFレート推移

FFレートの今後の予想については、経済指標の発表によってぶれることが多いですが、23年中旬には金利引き下げするという予想が主流です。(ちょっと前までは5月からとなっていたので、正確なタイミングを予想するのは難しそうです)

FFレートの今後の予想

参考:FedWatchツール

まとめ:中長期投資であれば安定しているETF

米国の金利は今後利下げ局面に入るはずですので、HYGの価格は上がっていくのではないかと考えています。とはいえ、株価の値上がりよりも分配金を目的に中長期投資をするETFだと思います。その点では中長期で保有すれば比較的リスクが低めで安定したリターンが期待できるかもしれません。

ただ、どの金融商品に投資しているかの違いはありますがこのような高配当ETFは他にもあります。そこを考慮したうえでHYGを選択するかどうかといったところでしょうか。

投資のメインにするETFではありませんので、ポートフォリオの1つとして組み入れておくといった運用はよさそうです。

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この記事を書いた人

◆ファイナンシャルプランナー(CFP認定者)
大卒から15年以上、東京でシステムエンジニアとして働いたが40歳を前にFPに転身。ライフプランや資産運用に関する無料セミナーや個別相談を通じてお金に不安がある人の悩みを解消中。
得意な分野は資産運用。最近は不動産投資型クラウドファンディングの運用割合を増やし、投資初心者の方にもおすすめの分散投資先として布教中。

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