株式売買時の6つの注文種類について解説 損切設定をしておくことが生き残る秘訣

株を購入するときの注文方法にはどんなものがあるの?

こんにちは、みたお(@mitao_kabu99)です。

この記事では株式発注時の注文方法について解説します。
注文方法を理解してリスク軽減もはかりましょう。

この記事でわかること
  • 注文方法にはどのようなものがあるか
  • 基本の3種類(成行、指値、逆指値)
  • 応用の3種類(IFO、IFD、IFD OCO)

証券口座の開設がまだの方は、まずは証券口座を作りましょう。

目次

株の注文方法はどんなものがあるか

注文方法(種類)として以下の6つを紹介します。
応用の3種類は基本の3種類の組み合わせです。
証券会社により名称が異なることがありますので、概念を理解してください。

注文方法の種類
  1. 成行(なりゆき)
  2. 指値(さしね)
  3. 逆指値(ぎゃくさしね)
  4. OCO
  5. IFD
  6. IFD OCO

基本の3種類

成行(なりゆき)

成行のイメージ図
成行のイメージ図

成行は値段を指定せずにすぐに売買を成立させたいときに使います。
株価が急速に動いているときにはいくらで買える(売れる)のかはわからないので注意が必要です。

株式の取引市場のルールに「成行注文優先の原則」があり、「成行注文」は「指値注文」よりも優先して売買が成立します。すぐに売買を成立させたいというのはこの原則を利用しています。

使用例
  • 値段を気にせずすぐに売買を成立させたいとき

いくらで売買が成立するかわからないため、急速に株価が動いているタイミングでは想定より悪い結果になる可能性があります。

指値(さしね)

指値のイメージ 株価下落局面
指値のイメージ 株価下落局面
指値のイメージ 株価上昇局面
指値のイメージ 株価上昇局面

指値は現在の株価から、それより低いある基準の株価になった場合に買付を行います(1つ目の図)。
もしくはそれより高いある基準の株価になった場合に売ることになります。逆張りのイメージです。

使用例
  • 株価1500円は割高なので1000円まで下がったら買いたいとき
  • 保有している株式を株価1700円になったら利益確定で売りたい

いつ売買が成立するかわかりません。
例えば株価が下がったら買うつもりでも、株価が上昇し続けると買い注文が成立しなくなります。

逆指値(ぎゃくさしね)

逆指値のイメージ
逆指値のイメージ

逆指値は言葉の通り、指値の逆です。
現在の株価よりも高いある基準の株価になったら買う(売りの場合はその逆)ことになります。

今より高い株価で買うというのはどういうことか違和感があるかもしれません。
上に記載した通り、指値は逆張りのイメージですが、逆指値は順張り(トレンドに追従する)のイメージです。

例えばテクニカル分析でもう少し株価があがれば強い上昇のシグナルが発生するといったことも考えられます。特に逆指値の売りは損失を極小化する損切りで非常に重要です。

使用例
  • 株価がある水準以上になれば、強い上昇トレンドが発生すると予想したとき
  • 株価がどこまで下がるか不安なのである基準値で損切りしたいとき

指値と同様です。売買のタイミングがいつになるかはわかりません。

以上の3つが基本の注文種類3種です。

応用の3種類

OCO(おーしーおー)

OCOのイメージ
OCOのイメージ

OCOは「One Cancels the Other」の略で、一方の注文が執行されるともう一方はキャンセルされます。
上記の図でいうと、1500円で買い付けた株を現在保有している状態とします。
OCOの注文を出すことで2000円で売却する利益確定の注文Aと、1000円で売却する損切の注文Bを同時に注文します。

OCOは指値と逆指値を同時に注文しているイメージなので、買付タイミングでもOCOでの注文が可能です。

使用例
  • 保有している株に関して、利益確定と損切を両方注文しておきたいとき

基準値の間のボックス圏内では注文は執行されません。

IFD(いふだん)

IFDのイメージ 注文2が利益確定のケース
IFDのイメージ 注文2が利益確定のケース
IFDのイメージ 注文2が損切のケース
IFDのイメージ 注文2が損切のケース

IFDは1つ目の注文が発注され、約定すると2つ目の注文が発注されます。
したがって1つの注文で買付から売却までを完了させることができます。

注文は指値、逆指値のどちらも指定が可能であるため、ある程度自由な設定が可能です。
上の場合はどちらも株価が下がったら買い(指値)を注文1としています。

1つ目の図は利益確定の注文を注文2として指定している場合です。
2つ目の図は損切の注文を注文2としてしています。
※IFDでこの2つを同時には指定できません。別のケースという意味です。

使用例
  • 買付から売却までの一貫の注文を1つで行いたいとき

注文1,2ともに指値か逆指値を選択するため、OCOのような注文はできません。

IFD OCO(いふだんおーしーおー)

IFD OCOのイメージ
IFD OCOのイメージ

IFDOCOは名前の通り、IFDとOCOを組み合わせた注文です。
上記の場合、注文1と注文2の2つあわせて3つを同時に注文するイメージです。

買付から売却までを1つの注文でまとめて実施することができます。
注文1が約定されればほぼ自動での売買です。

使用例
  • 買付から売却まで、かつ利益確定と損切のどちらも注文したいとき

注文1が約定されないとなにも起きません。

まとめ:6種類をうまく使いましょう。特に損切注文は実施しましょう。

以上、6種類の注文種類について説明しました。

まずは基本の3種類の使い方を覚えてから、応用の3種類の注文をしてみましょう。

上にも記載しましたが、損切の注文を入れておくことを強く(強く!)おすすめします。
損切のルールは自分の中で作っておきましょう(〇〇円、〇%下がったら売るなど)。

株価がさがると、いつか上がってくれると期待して手動で損切りができる人はほとんどいないと思ってください。
株価を常にチェックもできないので、急な動きに対応するためにも機械的に実施することをお勧めします。
(大事なことなので2度言いました)

特に投資の序盤は利益の確定よりも損失を極小化することを覚えたほうが良いです。
せっかく投資を始めたのにすぐに退場するといったことがないようにできるところから備えましょう。

ありがとうございました。

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この記事を書いた人

◆ファイナンシャルプランナー(CFP認定者)
大卒から15年以上、東京でシステムエンジニアとして働いたが40歳を前にFPに転身。ライフプランや資産運用に関する無料セミナーや個別相談を通じてお金に不安がある人の悩みを解消中。
得意な分野は資産運用。最近は不動産投資型クラウドファンディングの運用割合を増やし、投資初心者の方にもおすすめの分散投資先として布教中。

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