アクティブ型が必ず負けるわけではないがインデックス型を推奨する理由 SPIVAからの判断【投資信託】

投資信託のアクティブ型とインデックス型どちらを選べばいいんだろう?
何を基準に商品を選べばいいんだろう?

こんにちは、みたお(@mitao_kabu99)です。

この記事ではこのような悩みを解決します。

結論からいえば、アクティブ型の投資信託がインデックス型の投資信託に絶対勝てないわけではありません。
しかし、私はインデックス型の投資信託をおすすめします。

ここではSPIVAの日本スコアカードというS&P ダウ・ジョーンズ・インデックスが提供する客観的な数値からその理由を解説します。

目次

インデックスファンドとアクティブファンド

投資信託は大きくインデックス型とアクティブ型のファンドに分かれます。

インデックス型は日本でいえばTOPIXや日経225、米国であればダウ平均やS&P500のような指数(インデックス)に連動する投資信託です。
このような比較指数はベンチマークとも呼ばれ、ベンチマークと同じ値動きを目指す手法はパッシブ運用とも言います。

一方のアクティブ型はベンチマークを上回る運用成果を目指す手法を指します。
運用のプロの方々が個別銘柄の調査や分析を行っているということです。
その為、一般的にはアクティブ型のほうが運用コストがかかります。

まず、前提としてこれを認識してください。

SPIVAによる判断

SPIVAはS&P ダウ・ジョーンズ・インデックスが提供するレポートです。
アクティブ運用されている投資信託について、それぞれのベンチマーク指数に対するパフォーマンスを比較しています。

SPIVAの日本版スコアカードでは、777以上の日本の大型株・中小型株の株式ファンド、及びグローバル市場、国際市場、新興国市場、及び米国市場に投資する743以上の外国株式ファンドのリターンを評価しています。

出典:SPIVA®日本スコアカード
https://www.spglobal.com/spdji/jp/documents/spiva/spiva-japan-year-end-2020-jpn.pdf

指数を下回るファンドの割合

10年という期間でいうと、日本の大型株ファンドおよび中小型株ファンドでベンチマーク指数を下回った割合はそれぞれ約77%、48%で、全体としては67%が下回っています。

出典:SPIVA®日本スコアカード 指数を下回った割合

ただし、指数を上回ったファンドに関しても約35%が精算されています。
投資信託は基本的に長期で投資するほうが有利です。
その為、長く残る商品を選ぶほうが望ましいですね。

出典:SPIVA®日本スコアカード ファンドの生存率

リターンの比較

リターン平均に関しては、アクティブファンドが上回るときもあります。

出典:SPIVA®日本スコアカード ファンドの平均累積リターン

100以上が指数を上回るリターンです。
線が2種類ありますが、均等加重方式と資産加重方式です。

詳細は割愛しますが、資産総額が100億円のファンドと1000万円のファンドのリターンを同じに計算するのは実態がわかりにくくなります。
その為、資産加重方式をとることでリターンを正確に反映させようとしています。

つまり、この10年では国内中小型ファンドへ投資するとインデックスよりリターンが上回る可能性が高かったということです。

出典:SPIVA®日本スコアカード ファンドの平均パフォーマンス(加重平均)

ちなみに外国株式は、この10年間でほぼリターンも下回っています。

出典:SPIVA®日本スコアカード ファンドの平均累積リターン

ただし、リターンは長期になるほどアクティブファンドが不利になります。
その理由は基準価額は運用コストを除外した額だからです。
運用コストがかかるほど基準価額が増加しにくくなります。

運用コストに直接影響するのは何か?
それは「信託報酬」です。
その為、信託報酬が高い傾向のあるアクティブファンドがインデックスファンドに勝てないと言われます。

基準価額についてはこちらの記事に詳しく記載しています。

そもそも投資信託に投資する理由

じゃあベンチマークを上回っているアクティブファンドを選べばいいんじゃないの

こう考えるかもしれませんね。
確かにそうです。

そうなのですが、なぜ投資信託に投資するかを考えてみましょう。
投資信託に投資する理由はリスク分散のためという人が多いのではないでしょうか。

「分散投資」×「長期投資」でリスクを軽減させるのが通常です。

上で記載した通り、10年間で指標を上回ったファンドは約33%です。
あなたがその33%を選択できるのであれば、投資信託を選択する必要はありません。
個別株を選んだほうがリターンが高いです。
運よく33%を当てたいなら投資信託を選択しないほうがよいです。

つまり、投資信託という商品を選択するのであれば、アクティブファンドを選ぶべきではありません

では何を基準に選ぶのか?
となると、同じインデックスに連動するなら信託報酬が安いものとなります。
ただし、どのインデックスを使うかはリスクも考えて決めましょう。

まとめ:投資信託するならインデックスファンドにすべき

ここまで読んでいただきありがとうございます。

アクティブファンドが絶対にインデックスに勝てないわけではありません。
ただ、勝てるアクティブファンドが選べるなら、他の投資商品を選んだほうがリターンが高いです。

投資信託へ投資をする目的を再度確認しましょう。
リスク分散のためであれば、インデックス投資をしたほうがよいのではないでしょうか。

ありがとうございました。

投資をするときには勉強は必須です。
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この記事を書いた人

◆ファイナンシャルプランナー(CFP認定者)
大卒から15年以上、東京でシステムエンジニアとして働いたが40歳を前にFPに転身。ライフプランや資産運用に関する無料セミナーや個別相談を通じてお金に不安がある人の悩みを解消中。
得意な分野は資産運用。最近は不動産投資型クラウドファンディングの運用割合を増やし、投資初心者の方にもおすすめの分散投資先として布教中。

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