自己資本比率は中長期的な財務安全性を測る基本的な指標です
この記事では自己資本比率について解説します。
非常に基本的な指標です。
もし個別株を検討しているときに確認していないなら、必ずチェックしましょう。
自己資本比率とは
自己資本比率は以下の式で表されます。
自己資本比率(%)= 自己資本(円) ÷ 総資本(円)
この項目は貸借対照表(バランスシート:B/S)の中の項目です。
自己資本(B/Sでいう純資産部分)は株主資本のように、調達もとに返済する義務はありません。
他人資本(B/Sでいう負債部分)は返済する義務があります。
したがって、一般的には自己資本比率は比率が高いほうが安全といえます。
ただし、値が高ければ高いほどいいかといえばそんなことはありません。
無借金経営であれば自己資本は当然自己資本比率は高くなります。
一般的に借入金のコストのほうが、株主資本コストよりもコストが低いです。
その為、自己資本比率が高すぎると、経営の効率が悪くなるとも言えます。
資金調達のコストについてはこちらの記事に記載しています。
また、自己資本比率の逆数のことを財務レバレッジと言います。
自己資本比率の逆数なので、財務レバレッジは高いほど危険ということになります。
財務レバレッジ= 総資本(円) ÷ 自己資本(円)
ただし、財務レバレッジをうまく高めることは、効率的な経営になります。
ROEを分解すると財務レバレッジがでてきます。
ROEは収益性の指標なので、財務レバレッジが高くなることはROEが高くなることにつながります。
財務レバレッジが高すぎるのは望ましくありまえんが、適切なバランスをとることが重要です。
ROEと財務レバレッジの詳細はこちらを参考にしてください。
自己資本比率の目安はどれくらいか?
自己資本比率は一般的には30%以上はほしいところです。
ただし、業種などにより自己資本比率の平均も変わってきます。
50%以上であればある程度安全と判断してよいと思います。
業種的には情報・通信業は比較的高く、約50%です。
自己資本比率はどう調べればよいか?
自己資本比率は貸借対照表の項目のため、企業の決算資料をみれば確認が可能ですし、会社四季報にも記載されています。
決算資料から探すのは少し手間ですので、ここではバフェットコードを利用した方法を紹介します。
バフェットコードでは個別銘柄を検索したらトップページで自己資本比率が出てきます(上図)。
他の指標もたくさん見れるので、バフェットコードはおすすめです。
バフェットコードの使い方はこちらで紹介しています。
まとめ:自己資本比率は必ずチェックしましょう
ここまで読んでいただきありがとうございました。
自己資本比率は非常にシンプルな安全性の指標なので必ずチェックしましょう。
ありがとうございました。