こんにちは、みたお(@mitao_kabu99)です。
私も米国株で高配当ETFを運用しています。今まで見ていませんでしたがPFFD(米国優先証券ETF)は結構いいかもしれないと思っています。配当をメインにするので、積立で保有割合を増やすよりも株価が下がったタイミングに購入しておきたい(分配利回りがあがるため)銘柄です。

PFFDもQYLDと同じグローバルX社なのでちょっと敬遠してました…
この記事ではPFFDがどんなものか解説します。現在は分配利回りは6%程度なので、配当を目的としたETF運用をしている人はポートフォリオに組み込む検討をしてみて下さい。


優先証券(優先株)とは
優先証券は、簡単に言うと債券と普通株の間(両方の性質をもっている)のようなイメージで、議決権など株主の権利が少ない代わりに配当などが優遇されています。


多くの投資家の方は議決権などの権利よりも利回りやキャピタルゲインに興味があると思うので、投資効率を重視するなら検討する価値があります。
PFFD(米国優先証券ETF)の配当や過去チャートを解説
PFFDの基本情報をおさえておきましょう。
基準価額(米ドル) | 21.33 (2023/01/25) |
純資産総額(百万米ドル) | 2,143.37 (2022/12/30) |
分配金回数/年 | 12回 |
分配利回り | 6.02 % |
経費率 | 0.23 % |
設定日 | 2017/09/13 |
運用会社 | グローバルX社 |
株価はだいたい23ドル~26ドルの間くらい、株価によって変わりますが分配利回りは5%程度のETFです。高配当ETFとしてはかなり安定感のある銘柄です。
経費率は0.23%なので、VOOやVYMなどのETFと比べれば少し高めですが、商品の特性として分配利回りで補うと考えれば許容範囲と考えています。
2023年 PFFDの権利落ち日一覧
2023年の権利落ち日は以下の通りです。
月 | 権利落ち日 | 権利確定日 | 支払日 | 分配金 (米ドル) |
---|---|---|---|---|
2月 | 2/3 | 2/6 | 2/13 | 0.105 |
3月 | 3/3 | 3/6 | 3/13 | 0.105 |
4月 | 4/5 | 4/6 | 4/14 | ー |
5月 | 5/3 | 5/4 | 5/11 | ー |
6月 | 6/5 | 6/6 | 6/13 | ー |
7月 | 7/6 | 7/7 | 7/14 | ー |
8月 | 8/3 | 8/4 | 8/11 | ー |
9月 | 9/6 | 9/7 | 9/14 | ー |
10月 | 10/4 | 10/5 | 10/13 | ー |
11月 | 11/3 | 11/6 | 11/13 | ー |
12月 | 12/5 | 12/6 | 12/13 | ー |
1月 | 12/28 | 12/29 | 2024/1/8 | ー |
分配金情報 配当金はどれだけもらえるか?
過去の配当金は以下のようになっています。全体的にあまり変わっていないので、株価が下がったタイミングで購入すれば分配利回りは上がります。年単位で記載しますが、実際には毎月分配です。
年 | 配当金額合計(米ドル) |
---|---|
2022年 | 1.28ドル |
2021年 | 1.31ドル |
2020年 | 1.34ドル |
2019年 | 1.37ドル |
2018年 | 1.42ドル |
2017年 | 0.24ドル(2017年途中に運用開始のため) |
PFFDの構成銘柄とセクター割合、格付け割合
構成銘柄といっても株式で構成されているわけではありません。各社の優先証券、転換優先証券が対象となります。そのため、同じ会社が構成上位に組み入れられることもあります。
【STEP1】
米国企業発行の優先証券、転換優先証券が投資対象
【STEP2】
・優先証券
額面25ドル、50ドルおよび100ドルの優先証券:残高1億ドル以上
額面1,000ドルの優先証券:残高2.5億ドル以上
格付あり、月次売買高600万ドル以上(過去3か月間)
・転換優先証券
残高5000万ドル以上、残存期間が1年以上、月次売買高600万ドル以上(過去3か月間)
【STEP3】
選定された銘柄を時価総額を元に組入比率を決定
※ただし1発行体につき10%以下
参考:グローバルX社「PFFD 銘柄紹介資料」
ティッカー | 銘柄 | 比率(%) |
---|---|---|
WFC | WFC 7 1/2 PERP(ウェルズファーゴ) | 3.86 |
BAC | BAC 7 1/4 PERP(バンクオブアメリカ) | 2.79 |
C | C 10.7847 10/30/40(シティ) | 1.97 |
NEE | NEE 6.926 09/01/25(ネクステラ エナジー) | 1.50 |
JPM | JPM 6 PERP(JPモルガン) | 1.44 |
WFC | WFC 4 3/4 PERP(ウェルズファーゴ) | 1.32 |
JPM | JPM 5 3/4 PERP(JPモルガン) | 1.30 |
JPM | JPM 4 5/8 PERP(JPモルガン) | 1.22 |
JPM | JPM 4.2 PERP(JPモルガン) | 1.21 |
T | T 4 3/4 PERP(AT&T) | 1.11 |


構成上位銘柄およびセクター別内訳をみてわかる通り、かなり金融系の銘柄に寄っています。格付け内訳的にはBBーからBBB+の間で約90%が構成されています。
全体として約250銘柄で構成されていますが、上でも書いた通り250社というわけではありません。とはいえ、銘柄選定はリスクの低い条件でされているうえに債券ベースですのでリスクが高いわけではありません。
PFFDの過去チャート
PFFDは組入れが優先証券や転換優先証券なので、それほど大きな値動きはしてきませんでした。(2020年のコロナショックは例外)
ただし、2022年は大きく下落しています。これは債券の特性上、金利の上昇が影響していると考えられます。つまり金利上昇により債券価格が下落(利回りは上昇)したということです。


下のチャートはPFFD(赤線:右ラベル)と、米国10年物国債利回り(青線:左ラベル)、その相関係数(下ペイン)です。相関係数がー1というのは2つのチャートが全く逆の動きをするという意味です。
PFFDと長期国債利回りのチャートはほとんどの期間で相関係数がー1に近い値をとっているのでほぼ逆の動きをしています。つまり今後の金利上下が読めればPFFDの動きも読みやすくなるということです。
そして、米国の金利上昇はほぼ最終局面に来ており、2023年の年末か2024年には利下げが始まると予想されます。つまり、おそらく徐々にPFFDの株価が上がっていき、2024年には24ドル程度までは戻していくと予想しています。


今のうちに保有しておくのは有効だと考える
2023年になって上昇していますが、この水準であればまだまだ購入するのはありだと思います。株価が低いタイミングで保有して分配利回りを高くするのが基本の投資戦略になります。
毎月分配型ですので、メインの銘柄というよりもポートフォリオの一部に加えてキャッシュフローを生み出す銘柄としてはいかがでしょうか。同じくグローバルX社の高配当ETFであるQYLDよりおすすめできます。


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