新指数「JPXプライム150指数」とは?JPX150の対象銘柄は?

こんにちは、みたお(@mitao_kabu99)です。

2023年3月30日にJPXグループから新指数の「JPXプライム150指数」について発表されています。3月31日の日経新聞総合面では「PBR1倍割れ1800社、東証が改善策の開示要請」という記事が載っており、PBRへの注目が増しているようです。

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目次

JPXプライム150指数はとは?いつから始まるの?

詳細は以下のJPXグループのニュースでリリースされています。

参考:価値創造に着目した新指数「JPXプライム150指数」の骨子について(2023/3/30)

収益性が高く資本コストや市場評価を意識している企業を対象にするというそうです。簡単に言えば投資家的にみてよい企業というイメージです。(どちらかといえばキャピタルゲインを狙えるような銘柄といえます)

JPXプライム150指数の銘柄選定方法

項目内容
名称JPXプライム150指数
コンセプト価値創造が推定される我が国を代表する企業で構成される指数
銘柄選定補法ざっくり言うと・・・優先順位はこんな感じ
①プライム市場のうち、時価総額上位500銘柄
②エクイティスプレッド上位75社
③PBRが1倍を超える銘柄で時価総額上位75社
構成銘柄数150社 (上の②で75社、③で75社)
定期入れ替え年1回毎年8月 (時価総額等の判定は6月最終営業日を利用)
※初回入れ替えは2024年8月となります。
開始日2023年7月3日から
参考:JPXグループ

JPXプライム150指数のパフォーマンス

発表されている内容では、TOPIXよりもリターンは若干いいようです。対象などは異なりますが、イメージ的にはJPX400みたいな感じだと考えています。

JPXプライム150指数とTOPIXのパフォーマンス比較
JPXプライム150指数とTOPIXのパフォーマンス比較

JPXプライム150指数 銘柄一覧

JPXプライム指数の構成銘柄上位は以下のようになっています。比較用に右側にTOPIXの構成上位10銘柄とそのウェイトを記載しました。

TOPIXの構成上位銘柄がそのままJPX150に採用されることも多いですが、そうではない場合もあります。特徴的なのはトヨタ自動車(7203)や三菱UFJFG(8306)、三井住友FG(8316)などが入っていない部分です。これらの銘柄はそもそもJPXプライム150の採用銘柄に入っていません。単純に規模が大きい銘柄が選ばれるわけではないということです。

構成割合が多い業種としては、電気機器が約25%程度で最も大きな割合となっており、情報・通信業、医薬品と続いています。基本的な構成はTOPIXと似ていますが、JPXプライム150指数には銀行業が一切入っていないのが特徴的です。おそらくですが、PBR1倍以上という条件で落とされているのではないかと考えられます。

三菱UFJ FG三井住友 FGみずほ FGりそな HD
0.7倍0.6倍0.6倍0.6倍
メガバンクのPBR

JPXプライム150指数の全銘柄はJPXグループのサイトからご確認ください。
JPXグループ:「JPXプライム150指数」の構成銘柄及び算出要領の公表について

JPX150銘柄ウェイト(%)TOPIXウェイト
ソニーグループ(6758)5.6トヨタ自動車(7203)3.5
キーエンス(6861)4.2ソニーグループ(6758)3.0
日本電信電話(9432)3.3キーエンス(8306)2.2
第一三共(4568)2.6三菱UFJフィナンシャルG(8306)1.8
武田薬品工業(4502)2.5日本電信電話(9432)1.8
日立製作所(6501)2.4第一三共(4568)1.4
任天堂(7974)2.3三井住友フィナンシャルG(8316)1.4
東京エレクトロン(8035)2.2武田薬品工業(4502)1.3
KDDI(9433)2.1日立製作所(6501)1.3
HOYA(7741)2.1任天堂(7974)1.2
JPXプライム150とTOPIXの上位構成銘柄

JPX150構成銘柄のPBR、ROE、時価総額

JPXプライム150の採用銘柄はTOPIXの中央値と比べるとかなり優秀な銘柄がそろっており、PBR、ROE、時価総額の3項目すべてにおいて、もっとも高い値となっています。

PBR2倍以上、ROE12%以上の銘柄が6割を超えるほどの割合になっており、TOPIXと比較すると2倍以上の差があることがわかります。

項目TOPIXTOPIX500JPXプライム150
PBR1.0倍1.2倍2.6倍
ROE7.7%8.3%15.2%
時価総額504億円5,378億円1兆5,380億円
各項目の中央値
別紙1 JPXプライム150指数構成銘柄から抜粋
別紙1 JPXプライム150指数構成銘柄から抜粋

東証は資本コストや株価を意識した経営を求めてきている

これは、政府が発表している資産所得倍増プランの影響なのかなと個人的には思っています。

参考:金融庁「資産所得倍増プランについて」

冒頭で紹介した「PBR1倍割れ1800社、東証が改善策の開示要請」というのは、実際にはPBRだけの話ではありません。WACCなどの資本コストやROEやROICといった収益性も含め包括的な対応を求めています。

参考:JPX日本取引所グループ「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応について(案)」

現状の分析ポイント
現状の分析ポイント

下の部分などはかなりやらしい部分で、投資家を意識せよというお達しが出ています。

どの指標を用いるかについて一律の定めはありませんが、投資者ニーズ等を踏まえ、ご検討ください。

資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応について(案)

上で紹介した「JPXプライム150指数」もそうですが、PBR1倍を意識させることが多くなっているように感じます。

もしかすると2024年からの新NISA利用に備えてかもしれません。それほど投資が得意でない人が良く利用するであろうプライムやスタンダード市場において、PBR1倍以下=割安だからという理由で安易に購入して損失発生ということを防ぐ狙いがあるのかもしれないと妄想しています。

JPXの資料を一部抜粋
JPXの資料を一部抜粋

ちなみに、日経新聞はPBR1倍とROE8%を紐づけた内容を出すことが多いです。伊藤レポートと関連付けて、ROEが8%を超えるとPBRが1倍から右肩上がりに増えていくというような内容を時々見ます。

JPXプライム150の今後は?投資信託やETFがでてくるのでは

JPX150が定着すれば、これをインデックスとした投資信託やETFが今後出てくると考えられます。上で紹介した通りROEやPBRなどかなり厳選された銘柄になっているので、JPX150をインデックスとした商品がでてきたらかなり人気が出るのではないでしょうか。

情報が出てきたら調べてみようと思います。

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この記事を書いた人

◆ファイナンシャルプランナー(CFP認定者)
大卒から15年以上、東京でシステムエンジニアとして働いたが40歳を前にFPに転身。ライフプランや資産運用に関する無料セミナーや個別相談を通じてお金に不安がある人の悩みを解消中。
得意な分野は資産運用。最近は不動産投資型クラウドファンディングの運用割合を増やし、投資初心者の方にもおすすめの分散投資先として布教中。

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