ROE(自己資本利益率)とは?:収益力を測る指標

ROEは自社のお金でどれだけ効率的に利益を出しているかを測る指標です。近年ではROEの値は企業でも重要視されています。

こんにちは、みたおです。

皆さんは企業がどれだけ効率的に利益を出しているかを気にしているでしょうか?
例えば社員数が1万人を超えるような巨大企業の利益が1億円だと物足りないですが、社員が数名の会社で利益が1億円だったらすごいですよね。

この記事では収益性の指標であるROE(自己資本利益率)について説明します。

ROE(自己資本比率)の概要
  • 株主から調達した資本で、どれだけ当期純利益を生み出しているかを測定する指標
  • 基本的に数値が高いほうが望ましい
  • 2014年の伊藤レポートでROE8%の水準が示された
目次

ROE(Return On Equity):自己資本利益率とは

ROEは以下の式で表されます。

ROE(%) = 当期純利益 ÷ 自己資本

当期純利益はP/L、自己資本はB/Lで表され、以下のようなイメージになります。

株主から調達した資金でどれだけ純利益が生み出さているかを測定する指標です。

例1)当期純利益1千万円 総資産1億円 負債8千万円 自己資本2千万円
例2)当期純利益1千万円 総資産1億円 負債2千万円 自己資本8千万円

例1) PER = 10,000,000 ÷ 20,000,000 = 0.5 = 50(%)
例2) PER = 10,000,000 ÷ 80,000,000 = 0.125 = 12.5(%)

となり例1のほうが効率的と言えます。

ROEを分解してみる

ROEはさらに以下のように分解できます

売上高利益率は当期の利益が売上高に占める割合なので、大きいほうが効率的といえます。
(ただし、当期純利益は事業収益以外も入るため考慮が必要)

総資産回転率は資産がどれだけ効率的に売り上げを生み出すかなので大きいほうが効率的です。

さて、財務レバレッジについてですが、これは借入金などの他人資本を活用して、自己資本の何倍の資金を調達できているかなので、値が大きいほうがROEも大きくなりますが、安全性は低下します。
(自己資本は返さなくてよいお金ですが、他人資本は返済する必要があるため)

以下の2つの例は同じROE(20%)ですが、株主になるとしたらどちらの会社を選ぶでしょうか。

例1)売上高5億円 利益400万円 総資産1億円 自己資本2千万円
例2)売上高5億円 利益1600万円  総資産1億円 自己資本8千万円

この場合、上記の3つに分解すると以下のようになりますね。

例1) 売上高利益率=0.008 × 総資産回転率=5 × 財務レバレッジ=5 = 0.2
例2) 売上高利益率=0.032 × 総資産回転率=5 × 財務レバレッジ=1.25 =0.2

基本的にはROEを高めるには収益性を高めることが望ましいと思いますが、ここで言いたいことは同じROEでも様々な状態が存在するということです。

極端に言えばROEを高めたい場合、自己資本を減らしけばよいことになってしまいます。
ただし、それは当然リスクが高く、健全な経営とは異なります。

ROA(総資産利益率)との関係は?

ROEと似ている指標で、ROA(総資産利益率)があります。
ROAの詳細はこちらをご覧ください。

ROAとの分解式を比較すると以下のようになります。

ROAの利益は何を使ってもよいのですが、ここでは当期純利益としてます。
上の式を見てもわかる通り、ROEとROAは売上高利益率と総資産回転率までは同じです。

財務レバレッジを高めてROEを高めることは、上でも説明した通り、安全性が低下します。
したがって、ROAを高めることでROEを高める方法をとることが健全な姿です。

伊藤レポート

2014年に伊藤レポートというものが発表されました。
※「伊藤レポート」は経済産業省の 「『持続的成長への競争力とインセンティブ~企業と投資家の望ましい関係構築~』プロジェクト」 の最終報告書の通称

(前略)1年前まで長い間にわたって5%を割る低水準に陥ってきたのである。資本コストの平均水準はそれよりはるかに高いにもかかわらず。これは資本効率が相当に低いことを意味し、日本企業の構造的問題といえる。
(中略)大原則は、中期的に資本コストを上回るROEを上げ続けることである。なぜなら、それが企業価値の持続的成長につながるからである。
(中略)グローバルな投資家から認められるにはまずは第一ステップとして、最低限8%を上回る ROEを達成することに各企業はコミットすべきである。もちろん、それはあくまでも「最低限」であり、8%を上回ったら、また上回っている企業は、より高い水準を目指すべきである。

この中で8%以上のROEという具体的な数値が示されました。

過去の日経新聞の記事ではROEとPBRについての関係が紹介されていたそうです。
ROEが8%以下の場合、PBRは1前後の水準で推移し、ROEが8%を超える場合、右肩上がりに上昇しているそうです。

ROE8%という基準も選別の対象に検討するのもよいかもしれません。

まとめ

ROEについて簡単に説明しました。

ROEは基本的に数値が高いほうが望ましいと思いますが、中身を見ることが重要です。
また、ROE単独で判断するのではなく、ほかの指標も関連してチェックしていきましょう。

ありがとうございました。

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