こんにちは、みたお(@mitao_kabu99)です。
付加年金という制度があります。聞いたことがない人も多いと思いますが、自営業者の方が利用できる年金制度の1つです。あまり知られていませんが、実はかなりお得な制度なので利用できる人は検討してみてはいかがでしょうか。

私はお得だと判断しているので利用しています。
付加年金とはどんな制度なのかわかりやすく解説
付加年金はこのような制度です。
参考:日本年金機構「付加保険料の納付のご案内」
付加年金の概要
第1号被保険者(自営業者等)、任意加入被保険者(65歳以上の方を除く)
※農業者年金に加入している被保険者は、付加保険料納付該当届の提出が必要
付加年金は毎月の国民年金保険料に月額400円を加算して支払うことによって、国民年金(老齢基礎年金)に付加年金を加算した金額を受け取ることができます。
付加年金の額 = 200円 × 付加年金保険料を支払った月数
国民年金基金との併用はできない
同じく自営業者等のための年金制度の1つである「国民年金基金」との併用はできません。
ただし、付加年金はiDeCo(個人型確定拠出年金)との併用ができます。付加年金の対象は自営業の方なので、iDeCoの加入区分だと拠出金上限は月額6.8万円(年間81.6万円)です。
付加年金とiDeCoを併用する場合、併用した合計が月額6.8万円となります。
※1:iDeCo公式「iDeCo(イデコ)の仕組み」
付加年金の繰上げや繰下げをした場合
付加年金も国民年金(老齢基礎年金)と同様に、受給タイミングを変更することができます。繰上げ受給や繰下げ受給の場合は老齢基礎年金とセットになり、増減の割合も同じです。
付加年金のシミュレーション
付加年金を払うとどれだけ年金額が増えるかシミュレーションしてみます。
ちなみに、2022年の老齢基礎年金の満額は777,800円(※2)です。これに下の表の支給額(1年)の付加年金が加算されます。
開始 | 期間(年) | 期間(月) | 総支払額 | 支給額(1年) | 支給額(2年) | 支給額(5年) | 支給額(10年) |
---|---|---|---|---|---|---|---|
20歳 | 45 | 540 | 216,000円 | 108,000円 | 216,000円 | 540,000円 | 1,080,000円 |
30歳 | 35 | 420 | 168,000円 | 84,000円 | 168,000円 | 420,000円 | 840,000円 |
40歳 | 25 | 300 | 120,000円 | 60,000円 | 120,000円 | 300,000円 | 600,000円 |
50歳 | 15 | 180 | 72,000円 | 36,000円 | 72,000円 | 180,000円 | 360,000円 |
これを見てわかる通り、支払額に対して2年間で元が取れる計算になります。つまり、元本に対して4年間で2倍、10年間だと5倍で運用したのと同じ効果になります。
※2:厚生労働省「令和4年度の年金額改定について」
付加年金の申込方法
市(区)役所・町村役場の国民年金窓口か、お住いの近くの年金事務所が申込先になります。
年金事務所の検索はこちら「全国の相談・手続き窓口」
申込用紙は下からダウンロードできますが、窓口にも備え付けているので、窓口で相談したほうが早いかもしれません。
ダウンロードはこちら「国民年金被保険者関係届書(申出書)」
ケース9:定額保険料に上乗せして付加保険料を納めたいとき(やめたいとき)
付加年金をやめる場合
付加保険料納付辞退申出書を提出する必要があります。(申込申請書と同じものです)
※農業者年金の資格を喪失した方は、付加保険料納付非該当届の提出が必要です。
まとめ:自営業者にはお得な制度
ここまで読んでいただきありがとうございました。
個人的にはiDeCoを利用している自営業者の方は、iDeCoの拠出金を1,000円減らして付加年金を利用したほうがお得だと思っています。とはいえ人それぞれ考え方は違うので、全員にとって正解というわけではありません。
このような制度は知らないと利用できません。NISAやiDeCoほど大々的に紹介されていませんので、興味があれば一度調べてみるのも良いかもしれません。
ありがとうございました。
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