【米国】インフレ率はまだ高い?CPIの数値次第で株価が動く可能性

こんにちは、みたお(@mitao_kabu99)です。

本日5/10に米国の4月分CPIの発表がされます。個人的には徐々にインフレ率は下がっていくだけで、それほどサプライズは起きないと思っていましたが、もしかすると数値によっては株価が下がるかもしれません。

目次

米国の利上げは終了したわけではない

ロイターのニュースでニューヨーク連銀ウイリアムズ総裁の言葉を紹介していました。それによると「追加措置が必要になれば、政策当局者はためらわず行動する」ということです。

先日発表された前回のFOMC声明では利上げのトーンは今までと変わっていて、利上げ停止を示唆するような内容も含まれていましたが、このニューヨーク連銀総裁の言葉は絶対に利上げ停止するわけではないと牽制したような内容です。

参考:ロイター「米インフレ高すぎる、利上げ終了判断は時期尚早=NY連銀総裁」

実際にFedWatchツールをみると、次回FOMCで利上げするかもしれないという予想が徐々に増えてきています。下の図は現在、1日前、1週間前、1か月前に6月FOMCの結果がどうなるかを予想した図です。525-550bpsの予想が増えていることがわかります。

出典:FedWatchツール 6月FOMC結果予想
出典:FedWatchツール 6月FOMC結果予想

現在のインフレ率の状況は?

ただ、インフレ率がどうなっていたら利上げが続くのかということについてはわかりません。実際にはインフレ率が落ちなくても利上げもされないかもしれません。

現在のインフレに関する状況を見ると、通常のCPIは順調に下落していますが、比較的割合の大きいシェルターやサービス部分のインフレ率がなかなか落ちていません。(つまりそれ以外の食品やエネルギー、財といった項目が下落している)

米国のCPI構成要素についてはこちらの記事で解説していますので、参考にしてください。

CPIの各構成要素の前年比推移
CPIの各構成要素の前年比推移

特にシェルターは各種指標も悪いものといいものが入り混じっていて、今後どう動くのかなかなか判断が難しく感じます。

例えば、ケースシラー住宅価格指数はほぼ一貫して悪化していますが、住宅販売戸数などはそれほど悪い数字ではありません。

FRBは2023年のPCEインフレを3~4%程度まで落とそうとしているので、そこまでは簡単には利下げを容認しないかもしれません。PCEもCPIと同様に物価を測る指標ですが、FRBはCPIよりもPCEを重要視しているといわれています。

出典:FRB「FOMCの資料」
出典:FRB「FOMCの資料」

どちらにせよ今後米国市場は下落する確率は高い

ちなみに利上げ停止しないかもしれないと牽制しているニューヨーク連銀総裁ですが、ニューヨーク連銀の予測では、約70%近い確率で1年後にはリセッション(景気後退)するといっています。

ニューヨーク連銀のリセッションが起こる確率の予測
出典:ニューヨーク連銀 イールドカーブを利用した予測

タームスプレッド(ニューヨーク連銀では10年物国債利率ー3か月物国債利率としている)を利用した予測ですが、直近のリセッション(ITバブル崩壊やサブプライム、リーマンショックなど)の時にも反応しているので、これを見る限りはリセッションが起きないとは思えないというほどです。

5月のCPI発表、そこから先の6月のFOMCの結果次第では株価は上下どちらにも動く可能性がありそうですが、動いたとしてもその後すぐに戻してくるような気がします。直近の細かい動きを心配するよりも1年後(よりも早めに起こりそうな気もしますが)に起きそうな大きな下落の動きに備えておくことが重要だと考えています。

【株式が不調の時にはこの投資】

不動産投資型クラウドファンディングをおすすめします。

私も一定の割合を不動産クラファンで運用しています!


COZUCHIは平均利回りが実績で23.1%となっています。しかも過去に元本毀損はありません。
なぜ低リスクで安定したリターンを出せるのか?理由はこちら↓

クリックして応援してくれると嬉しいです。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

◆ファイナンシャルプランナー(CFP認定者)
大卒から15年以上、東京でシステムエンジニアとして働いたが40歳を前にFPに転身。ライフプランや資産運用に関する無料セミナーや個別相談を通じてお金に不安がある人の悩みを解消中。
得意な分野は資産運用。最近は不動産投資型クラウドファンディングの運用割合を増やし、投資初心者の方にもおすすめの分散投資先として布教中。

目次