こんにちは、みたお(@mitao_kabu99)です。
ここのところ米国市場が大きく動きました。玄人の方であれば利益を得る機会になるかもしれませんが、投資初心者の方は今はリスクをおって投資割合を増やすことはないと思います。
個人的には今後リセッション(景気後退)による株価下落があると思っていますが、方向感に乏しく短期的にどう動くのかはわからないのであまり動かずに安全資産の割合を増やしています。

こういう時はちょっとしたニュースでも市場が反応するイメージがあるので注意したほうがよさそうです。
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SVB(シリコンバレー銀行)破綻で大きく揺れた
先週、米国はシリコンバレー銀行破綻によって市場全体が大きく下落しました。破綻という結果自体はかなり驚きですが、そこに至るロジックについてはまぁ理解できるものです。
- スタートアップなどの企業がお金を預け入れた
- SVBでは多くの預金(資金)を長期債券などで運用(金利上昇前)していた
- 金利上昇によってお金を借りていた人が引き出そうとした
- 流動性を保つために資産を売却して負債も大きくなった
- いろいろ頑張ったがだめだった
増資や身売りといったことも検討されていたようですが、ダメだったみたいですね。株価的には先週9日(木)からすさまじい勢いで下落しました。2月後半くらいからCEOなどが株の売り抜けをしていたという記事もありました。この辺りは他で詳しく説明しているところがあると思います。


利下げ予想が早まっている
これに伴い、市場が大きく揺れています。まず、早期利上げ停止から利下げ観測まで出てきました。3/15時点の最新のFedWatchツールでは7月から利下げがあると予想が多くなってきています。


下の画像は3/5で取得したものです。この時は利下げは2024年3月が主流(しかもターミナルレートが上より高い)でしたが、わずか1週間足らずでこれだけ変わりました。


2年物国債利回りが急落
このようなこともあり、米国2年物国債利回り(青線)が急落しました。下落前5%を超えていましたが、一時的に4%以下の水準まで落ちています。(現在はまた上昇)


まだ逆イールド状態が続いていますが、10年物利回り(上図赤線)とのイールド差がかなり小さくなっています。逆イールドが解消するタイミングでは株式市場が下落する可能性が高いので、ここは注目しています。


VIX指数も大きく動く
恐怖指数といわれているVIX指数も大きく動きました。瞬間的な動きですが、約60%上昇して30を超えました。VIXは基本的に市場が混乱するときに値が大きくなります。今回はすぐに下落していますが、30を超えると混乱気味といわれています。


VIX指数がどんなものなのかはこちらの記事で解説しています。
3月コアCPIは概ね市場予想度通り
14日に発表されたコアCPIおよび消費者物価指数は、コアCPIの前月比が0.1%予想よりも高かったのですが、概ね市場の予想通りといっていい内容でした。大きく下げたら不安をあおった可能性もあるので、これでよかったかもしれません。NYダウ、NASDAQともに14日は上げて終わっています。
結局何が言いたいかというと、今は方向感に乏しくどちらに動くのかわかりにくいということです。
個人としては中期的には下落すると予想しているのでそのリスクヘッジはしていますが、短期的なニュースは楽観的な内容にも悲観的な内容にも大きく反応しないようにしています。
日米の市場ともに、これくらいの動きで大きく慌てたり投資資金が尽きるとなるのであれば、リスク許容度に対して投資割合が大きすぎる可能性が高そうです。一度アセットアロケーションを見直してみるいい機会かもしれません。
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