スタグフレーションが起きている?アサヒビールもルマンドも値上げ【2022/5/8日経MJ】

こんにちは、みたお(@mitao_kabu99)です。

タイトル通り値上げです、困ります。

8日の日経MJ(流通新聞)では「アサヒ」のビールや発泡酒、「ブルボン」のルマンドやバームロール、「ニチレイ」の本格炒めチャーハンなど大手食品会社の値上げ記事が載っていました。

実際の値上げをしなくても、内容量が減ることで実質的な値上げが起きているものもあります。

アサヒビールの値上げは14年ぶりなんだそうです。

また、ロシア問題などでガソリン代が高騰していることも最近話題になりました。
ガソリンに関しては、政府が補助金をだすほど大きな問題になっています。

一方、米国では好景気に支えられてインフレが続いています。
インフレを抑えるべく長期金利をあげており、今年はさらにあげるでしょう。
11日には4月のCPI(消費者物価指数)が発表されます。
米国だけでなく、日本にも影響を及ぼすと考えられますので要注目です。

長期金利とは厳密にはFF(Federal Funds)レートのことで、日本だと「無担保コールの翌日物」金利に近いものですね。

さて、あなたも実感していると思いますが日本の景気は良くなってきているわけではありません。
逆に新型コロナウイルスの影響に今回のロシア問題などで景気は停滞しています。

この記事は景気後退局面にインフレ状態になるスタグフレーションについてです。

この記事でわかること
  • スタグフレーションとはなにか?
  • スタグフレーションに備えて何をすべきか?
目次

スタグフレーションとは何か

スタグフレーションは景気後退局面でインフレが発生する状況で、悪いインフレともいわれます。
景気の停滞を意味するスタグネーション(Stagnation)とインフレーション(Iinflation)が混ざった言葉です。

なぜスタグフレーションが発生するのか?

通常、景気が停滞すると、「景気停滞」→「需要減少」→「物価下落」となります。
逆に景気が良いときには少々価格が上がっても需要が増えるため、「需要増加」→「物価上昇」となるわけですね。

ただし、原油価格の高騰や原材料の高騰など、需要が減少してても供給ができなければ価格が上がります。
まさに現在、原油価格が高騰していたり、数十年ぶりの水準で円安になっていることが要因です。

原油価格の高騰はロシアの問題などが大きいですが、直近で急激な円安になったのは日米の金利差が開いたことが要因の1つでしょう。

ドル-円は2022年3月~5月で約15円円安になりました(115円/ドル→130円/ドル)

米国は上でも述べた通り、好景気によるインフレを抑えるため、金利を上げています。
今後どうなるかわかりませんが、インフレとその対策の教科書的な流れです。

一方、多くものを輸入している日本は円安になったことも影響して原材料が高騰しています。
その為、景気が良くないにも関わらずインフレが起きる「スタグフレーション」の状態になりつつあります。

ただし、基本的には景気が良くならないと金利を上げることはしません。
日本は長い期間ゼロ金利政策をとっており、今後も当分それは続くと考えられます。
政府が指値オペを公言していることからもそれは明らかです。

したがって、現在の日本は非常に難しいかじ取りを迫られているということだと思います。

スタグフレーションに備えて何をすべきか?

それでは私たちはこれから来るかもしれない、さらなるスタグフレーションに備えて何をすべきでしょうか?

なかなか難しい問題ですが、このようなことが考えられます。

スタグフレーションにそなえる対策の一連
  • 本業での給料が上昇できるようにスキルを上げる
  • 本業以外でも収入ができるよう副業などを実施する
  • 投資による収入源を得る

副業などは難しい面が多いと思います。
まずは新しいスキルを身につけたり、社内でアピールするなどして本業での収入をあげることを考えるのが良いでしょう。

ただ、不況下ですので、そんなに簡単に給料はあがらないですよね。
それも考えると、一定の金額は投資をしてインカムゲインを狙うのも良いかもしれません。

スタグフレーション状況下での投資

スタグフレーション=景気が停滞していると考えるとキャピタルゲインを狙う投資は難しい状況です。

その為、株式とは別の動きをする資産を購入することを検討したほうがよいかもしれません。
そもそも投資をする際には、まずアセットアロケーションをじっくり検討しましょう。
そのうえで、このような景気停滞局面ではその割合も変更しても良いかもしれません。

アセットアロケーションの重要性についてはこちらの記事で紹介しています。

以下では投資を検討してもよい商品をいくつか紹介します。

この投資商品をおススメしているわけではなく、こういったものもあるよという説明です。
投資をする際にはご自身で調査・検討をして自己責任で行ってください。

金などのコモディティ商品

「有事の金」ともいわれるように、金は有事でも価値が減少しにくい商品です。
株式とは異なる動きをしており、インフレにも強いですね。

現物、投資信託、CFDなど投資できる方法も豊富です。

債券

債券は株式と異なり、投資期間が決まっています。
リターンは株式などと比べれば低いことが多いですが、上記の通りリスクも比較的小さいです。

満期日までの期間が長いほうが利率は高くなります。

新興国の外貨建て債券などよくわからないものはおすすめできませんが、国債や大手企業の社債などは低リスクで保有できるのではないでしょうか。

不動産

不動産もキャピタルゲインを狙うというよりはインカムゲインを狙う投資になります。

不動産への投資も様々な方法が存在します。
現物、REIT(不動産投資信託)、不動産投資型のクラウドファンディングなどです。

不動産の現物に関しては、初期投資が大きいのでなかなか難しいかもしれませんね。
REITと不動産投資型のクラウドファンディングの違いは、投資物件がわかるかどうかです。

REITはあなたが投資をしようとしても投資物件を選ぶことができません。
不動産投資型のクラウドファンディングの場合、物件を選択して少額から投資することが可能です。

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まとめ:スタグフレーションに備えておきましょう

ここまで読んでいただきありがとうございます。

スタグフレーションが起こってしまうことは怖いですが、仕方がありません。
個人の力でどうなるものでもありません。

ただし、それに備えて行動をするかはあなた次第です。
何かしらの対策はしておいたほうがよいですね。

ありがとうございました。

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この記事を書いた人

◆ファイナンシャルプランナー(CFP認定者)
大卒から15年以上、東京でシステムエンジニアとして働いたが40歳を前にFPに転身。ライフプランや資産運用に関する無料セミナーや個別相談を通じてお金に不安がある人の悩みを解消中。
得意な分野は資産運用。最近は不動産投資型クラウドファンディングの運用割合を増やし、投資初心者の方にもおすすめの分散投資先として布教中。

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