【国内銘柄のPEGレシオ具体例】PEGレシオを使ってグロース株で優良な株を探しましょう 

こんにちは、みたお(@mitao_kabu99)です。

2023/1/8のバロンズダイジェストでグロース株の探す方法についての記事がありました。具体的にはPEGレシオを利用してグロース株から優良株を探す内容です。

PEGレシオというのは、簡単に言うとEPS成長率を加味して株価が割安かどうかを判断するという指標です。私も銘柄分析するときにはPEGレシオをかなり気にしています。

PEGレシオについてはこちらの記事で解説しているので、参考にしてください。

参考:バロンズダイジェスト「グロース株を探すなら優良株。その見つけ方

目次

グロース株はPERが高めに出やすい

グロース株、特にIT系の企業はPERが高めに出やすいという特徴があります。仮にPER15倍くらいを基準に考えているのであればIT会社などの株はほとんど購入できないことになってしまいます。そんな時にPEGレシオを利用してPERが高くてもある程度許容するというわけです。

国内で人気の銘柄をいくつか比較してみます。

銘柄コード企業名株価PEREPS成長率PEGレシオ
7203トヨタ自動車1816円9.7倍5.1%1.90
8306三菱UFJフィナンシャル・グループ977円11.6倍3.4%3.41
6920レーザーテック25,675円54.6倍54.5%1.00
9101日本郵船3,056円1.5倍166.0%0.009
8035東京エレクトロン45,090円16.4倍20.9%0.78
2023/1/13時点

上の表のEPS成長率は直近5年間の平均成長率をとっています。

例えばレーザーテック(6920)はPERだけを見れば割高だと判断してしまいそうですが、PEGレシオでみれば1.00倍なので、それほど割高ではないといえます。東京エレクトロン(8035)も同じ様なイメージです。

逆に直近では銀行株が急騰していますが、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)のPERでみるとまだ割安のように見えます。ただPEGレシオでみればかなり割高の水準です。ただし、PEGレシオはうまく利用しないと何が割安なのか判断がむずかしくなります。(そもそも基本的にグロース株を中心に使用する指標ですが)

例えば日本郵船(9101)はPEGレシオだけみれば、割安(異常値)になっています。実際にはそれほどの割安感はなく、今後の業績に注意が必要です。

EPS成長率をとる期間によっても大きく値が変わったり、当期純利益がマイナスの場合や一時的に業績がぶれているときなども精度が極めて落ちてしまいます。

PEGレシオだけでなく他の指標と併せて総合的に判断する

上で説明した通り、PEGレシオは数字のとりかたによってかなりぶれてしまいます。PEGレシオだけで判断するというよりは他の指標や分析と併せて総合的に判断することをおすすめします。

特にPERが高いグロース株はPEGレシオをチェックしておきましょう。実はそれほど割高ではないと判断できるかもしれません。また、PEGレシオから売り時を判断するのも有効です。

例えばPEGレシオ1.5倍を基準と考えた場合、上の東京エレクトロン(8035)ならPER30倍くらいになったら売却するといったイメージです。

2023年は株式市場が厳しい状況になりそうですが、下落タイミングは割安な株が多くなることも事実です。落ちてくるナイフをつかまないようにしながら優良株をみつけたいですね。

ありがとうございました。

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この記事を書いた人

◆ファイナンシャルプランナー(CFP認定者)
大卒から15年以上、東京でシステムエンジニアとして働いたが40歳を前にFPに転身。ライフプランや資産運用に関する無料セミナーや個別相談を通じてお金に不安がある人の悩みを解消中。
得意な分野は資産運用。最近は不動産投資型クラウドファンディングの運用割合を増やし、投資初心者の方にもおすすめの分散投資先として布教中。

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