IPEFは何の略称?TPPとの違いや米国、中国との関係についてわかりやすく解説

こんにちは、みたお(@mitao_kabu99)です。

米国のバイデン大統領が2022年5月22日から日本に訪問予定です。
そこでIPEF(インド太平洋経済枠組み)の発足を表明する予定となっています。

バイデン大統領が韓国でIPEFの話をしてたけど。。

日本もIPEFに参加を表明することになりそうですが、そもそもIPEFとは何でしょうか?
似たようなものではTPP(環太平洋パートナーシップ)などがありますが、その違いなども含めて解説します。

この記事でわかること
  • IPEFの概要
  • アジア圏の協定や、その参加国

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目次

IPEF(インド太平洋経済枠組み)とは

IPEFは「Indo-Pacific Economic Framework」の略称で、日本語では「インド太平洋経済枠組み」です。

IPEF(インド太平洋経済枠組み)の内容

IPEFでは、主に4つ柱で構成されています。
参加国は協力する分野を選択することもでき、柔軟性の高い枠組みです。

IPEFを構成する4本柱
  1. 貿易(ただし関税引き下げは除く)
  2. サプライチェーンの強化(半導体などの供給)
  3. インフラや脱炭素、クリーンエネルギー
  4. 税・反汚職対策

IPEF(インド太平洋経済枠組み)の効力

ただし、IPEFの実効性には疑問の声も上がっています。
なぜならIPEFは「Framework=枠組み」とあるように、強制力があるわけではありません。

関税の引き下げが入っていないあたりが、この「枠組み」という部分に表れています。

ちなみにTPP(環太平洋パートナーシップ)は「Trans-Pacific Partnership Agreement」の略です。
「Agreement=協定」で、国際約束(拘束力)を有する内容もあります。

現状だとIPEFはアジア圏で協力しようぜっていうレベルなんですね。

なぜ米国主導なのか?

米国はトランプ元大統領時代の2017年にTPPから離脱をしました。
ただ、アジア市場を含むインド太平洋経済研は経済的な成長力も見込めるため、米国としても関与をしておきたい地域です。

一方、中国は2021年9月にTPPへの参加を申請しました。
中国はご存じの通り、経済成長著しい大国です。

米国主導でのIPEF発足は中国を牽制するためともいわれることもあります。

TPP RCEPなどアジア圏の協定など

IPEF以外にも、アジア圏には以下のような協定などがあります。

スクロールできます
協定など内容主な参加国
IPEF(インド太平洋経済枠組み)貿易や・サプライチェーンの強化など、
4つの柱からなる枠組み
日本
アメリカ
韓国 など
TPP(環太平洋パートナーシップ)モノの関税だけでなく、サービス、投資の自由化日本
オーストラリア
カナダ
メキシコ など
RCEP(東アジア地域包括的経済連携)農林水産品や工業製品などへの関税の減免、
貿易や投資の円滑化など8つの原則と8つの交渉分野
日本
中国
韓国
オーストラリア など
ASEAN(東南アジア諸国連合)経済成長、社会発展の促進、政治・経済の安定確保、
域内諸問題に関する協力
インドネシア
マレーシア
フィリピン など

各協定などの参加国です。
複数に参加している国もあります。
※IPEFの参加国は未定です。

日本経済新聞から抜粋

まとめ:今後の動きには要注目

ここまで読んでいただきありがとうございました。

IPEFの今後の動きについては注目しておいたほうが良さそうですね。

ありがとうございました。

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この記事を書いた人

◆ファイナンシャルプランナー(CFP認定者)
大卒から15年以上、東京でシステムエンジニアとして働いたが40歳を前にFPに転身。ライフプランや資産運用に関する無料セミナーや個別相談を通じてお金に不安がある人の悩みを解消中。
得意な分野は資産運用。最近は不動産投資型クラウドファンディングの運用割合を増やし、投資初心者の方にもおすすめの分散投資先として布教中。

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