こんにちは、みたお(@mitao_kabu99)です。
現在の為替レートはおよそ1ドル=130円で、昨年10月に1ドル=150円をつけてから約20円も円高に進んでいます。そろそろ円安に戻ってくるのかというと、個人的にはまだまだ円高が進むと思っています。
- 中期的にはテクニカルも下落トレンドが続く
- ファンダメンタルズ的には日米の金利差が縮小することは確実
- 国の金融政策で為替レートが大きく動くことは多い
- ファンダメンタルズもテクニカルも円高が進むことを示している
中期的にはテクニカルでも下落が続きそう
テクニカル分析はチェックする期間や利用するテクニカル指標で結果は変わってくるという前提になりますが、直近1年間のチャートを一目均衡表(ローソク足は日足を利用)でみると、かなりきれいで強い下落トレンドが形成されています。

日米の金利差は間違いなく縮小する
個人的にはテクニカルよりもファンダメンタルズのほうが強い円高の要因になりそうだと思います。特に強いのが日米の金利差の縮小です。
下のチャートは日米の10年物国債利回り(赤線:右ラベル)とドル円の為替レート(青線:左ラベル)、その2つの相関係数(下ペイン)です。

相関係数は1に近づくほど相関が強い(同じ動きをする)です。ほとんどの期間で1に近い値となっているということは、ドル円の為替レートと日米の金利差は同じ動きをする可能性が高いということです。
米国は利上げストップからの利下げ、日本はYCCが破綻する
米国の利上げがもうすぐ止まることは明白です。3月のFOMCもしくは5月で利上げ終了となりそうです。その後は高止まりして、2023年末ごろから利下げが始まりそうというのが米国の動きで、こちらはかなりの確率でそうなるはずです。

一方で日本は長期金利が上昇すると予想しています。最終的にはYCCが撤廃されると踏んでいますが、半年以内に0.75%まで上昇するとみています。理由は国債の買い入れがそんなに続かないと考えているからです。(こちらの記事でもっと詳しく書いています)

いずれにしても日本は利下げの余地がなく(というより利上げするはず)、米国は利下げ濃厚なので金利差が縮小することは間違いありません。
各国の金融政策は為替に大きく影響する可能性が高い
個人的には金利差の縮小というだけでなく、日米の金融政策が大きく転換するという点が為替に大きく影響すると考えています。直近10年間で大きく為替が円安に動いたタイミングでは量的緩和、YCC(イールドカーブコントロール)、米国の利上げと金融政策が大きく影響しています。(もちろんそれだけが理由ではありませんが)

こうなると、逆に米国利下げやYCCの撤廃などが決まれば、大きく円高に動く可能性が高いという予想も的外れではないと考えています。
米国の利下げや日本の金利上昇は2023年の後半もしくは2024年になると考えているので、ここから2年程度は円高トレンドが進む要素のほうがかなり強いのではないでしょうか。
円高に備えておくべき
円高に動けば日本の株式市場には悪影響のほうが大きくなるはずです。また、米国株に投資しているのであれば円高は円換算の資産は目減りすることになります。
つまり、今後の為替の動きは日米どちらの株式投資にもマイナスが大きいと予想できるので、そうなった時に投資戦略をどするのか事前に検討しておくことが重要です。
ありがとうございました。
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