【米国】すでに実態経済への影響が出ている!?S&P500の下落に備えたほうがいい

こんにちは、みたお(@mitao_kabu99)です。

2月以降、S&P500は徐々に下落し、3月中旬のシリコンバレー銀行(SVB)破綻によりさらに大きく下げましたが、ここにきてその水準を大きく回復しようとしています。

2023年のS&P500推移
2023年のS&P500推移

今後の株価を正確に予想することはできませんが、個人的にはこの先の米国経済はリセッション(景気後退)に入ると考えているので、利下げが始まりそうだからという理由で安心するのはよしたほうがよいと思います。

いくつか悲観的なデータを紹介します。「ドルコスト平均法で投資しているから」という人でも、常に経済のチェックはしておくようにしましょう。過去の30年間と今後の30年間が同じになるとは限りません。

目次

2023年はS&P500のEPSが減少傾向にある

2023年3月31日のファクトセットのリリースによれば、直近はEPSは下落しています。ちなみに2022年ですらEPSの変化率はプラスとなっていました。ついに企業の業績に影響が及んできたと考えられるかもしれません。

参考:FACTSET「LARGER CUTS THAN AVERAGE TO EPS ESTIMATES FOR S&P 500 COMPANIES FOR Q1」

S&P500とEPSの推移
S&P500とEPSの推移

PER = 株価 ÷ EPS(1株あたりの純利益)

PERは上記のように導出できるので、株価が上昇(横ばい)にもかかわらずEPSが下落すればPERは高くなります。

FRBが発表しているローンサーベイ

もう1つ、FRBが四半期ごとに発表しているローンサーベイを紹介します。これはFRBが銀行に過去3カ月間の資金需要や融資態度を聞き取り調査するものです。つまり、実際に銀行からお金を借りたい人がどれだけいて、銀行がどれくらい貸付しようとしているかの実態がわかりやすいということです。

参考:FRB「Senior Loan Officer Opinion Survey on Bank Lending Practices」

大企業および中堅企業のローン借り入れ需要
大企業および中堅企業のローン借り入れ需要
建設、土地開発のローン需要
建設、土地開発のローン需要

このデータは2023年1月のデータなので、時期としては2022年の第4四半期です。銀行からの借り入れ需要が落ちている結果になっています。また、貸し出しの基準もやや引き締めるという回答が多く、経済停滞の要因となりそうです。

3月発表の住宅販売件数がプラスになっていたので、次の四半期は違う結果になっているのかもしれません。

これから投資をするなら注意

積立投資は早くから始めたほうがいいと言われていますが、これから株価が下がる可能性が高いのであればその限りではありません。これから投資を始めたいと考えているのであれば、焦らずに状況を確認してからでよいと思います。

すでに積立投資をしている人も、ほったらかしにするだけでなく、経済の動きは把握しておくことをおすすめします。

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この記事を書いた人

◆ファイナンシャルプランナー(CFP認定者)
大卒から15年以上、東京でシステムエンジニアとして働いたが40歳を前にFPに転身。ライフプランや資産運用に関する無料セミナーや個別相談を通じてお金に不安がある人の悩みを解消中。
得意な分野は資産運用。最近は不動産投資型クラウドファンディングの運用割合を増やし、投資初心者の方にもおすすめの分散投資先として布教中。

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