こんにちは、みたお(@mitao_kabu99)です。
こちらの記事でFRBは年内の利下げを否定していると書きました。

直近で発表されている住宅関連の数字はそれを後押しすることになるかもしれません。
- 2月は新規・中古ともに住宅の販売が増えている
- ケースシラー住宅価格指数は下落しているが、これは1月データなので次月注目。
- 住宅の物価指数が下がらないと、CPI全体も下落しにくくなる
- FRBにとっては利下げを先送りする要因に利用できるのかもしれない
住宅販売戸数は増加
3月に発表された、住宅関連の数字はいずれも比較的強い数字を示しました。
指標 | 結果 |
---|---|
住宅着工件数 | 1.450M(前月比+9.8%) |
中古住宅販売戸数 | 4.58M(前月比+14.5%) |
新築住宅販売戸数 | 640K(前月比+1.1%) |

ケースシラー住宅価格指数も上がるかもしれない
住宅の指標として有名なケースシラー住宅価格指数は3月も引き続き下落傾向でした。ただ、これは1月データとなるため、中古住宅販売戸数が反発した2月データを見ると、2月はケースシラー住宅価格指数の下落が止まる可能性もあるのかもしれません。そうなった場合、この指標は約1年ぶりに下落を止めることになります。

CPI(消費者物価指数)には引き続き影響しそう
このブログでも何度か紹介していますが、CPIは全体として下落しつつあります。少し前は住宅関連も下落したら一気にインフレが落ち着くかもしれないと考えていましたが、やはり住宅はCPIの下落を抑制するかもしれません。
おもだった項目は2022年中旬から前年比で下落していますが、住宅だけは落ちていません。ここの上昇率が鈍化するかと思ったのですが、上で述べた通り、住宅が反転すればこのまま伸びていく可能性もありそうです。

住宅というのはCPIの構成要素の中でもかなり大きな部分を占めているので、今後も注目する必要があります。CPIの構成要素や構成比率を知りたい方はこちらの記事で解説しています。

住宅は政策金利に影響するか?
住宅はCPIの中で3割程度を占めているので、ここが落ちないCPIは落ちにくくなります。コアCPIの中にも住宅は入るのでこちらも同様です。インフレ率は徐々に落ち着きつつも政策金利はまだ下げないというのが今のFRBにとって一番望んでいる展開かもしれません。
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