米国の景気が後退する可能性が徐々に高くなってきた

こんにちは、みたお(@mitao_kabu99)です。

米国のリセッション(景気後退)は起こると思っていますが、2月の経済指標がよい数字だったので時期の予想がかなり難しい状況です。3月は今まで強い数字を示していた雇用関連に陰りがみえてきました。そうなると一気に景気後退が近づくかもしれません。

目次

雇用は徐々に悪化してくる可能性がある

直近で発表された雇用関係の指標です。

発表日統計指標結果予想前月
3/9(木)失業保険申請件数211K195K190K
3/10(金)平均時給(前月比)0.2%0.3%0.3%
3/10(金)非農業部門雇用者数311K205K504K
3/10(金)労働参加率62.5%62.4%
3/10(金)失業率3.6%3.4%3.4%
3月発表の雇用関連経済指標

非農業部門雇用者数が31.1万人と予想を上回っていますが、前月比の平均時給や失業率が上がってきたことで雇用関連が少し陰りが見えてきたと言われています。

個人的に気になっているのが「労働参加率」です。労働参加率というのは生産年齢人口(16歳以上の人口)に対する労働力人口の比率(実際には生産年齢人口には「Civilian noninstitutional population」の数字が使われる)のことです。

米国労働統計局のデータによれば、2023年2月の労働力人口が約2.66億人なので、労働参加率が1%増加すれば約260万人、0.5%増加で約130万人働こうとする人が増えることになります。

出典:米国労働統計局 
出典:米国労働統計局

労働参加率はコロナ過以降大きく下落して、コロカ名前の水準に戻せていませんでしたが、2022年には約0.5%回復しました。このままいけば、2023年いっぱいかけてコロナ過の水準に戻るかもしれません。

出典:FRED
出典:FRED

失業率が上がってきているのはこの辺りも影響していると考えています。

逆イールド差が拡大してきている

もう1つ気になるのは米国の10年物債券利回りと2年物債券利回りのイールド差が拡大していることです。2023年3月8日には-1.0%を一瞬超えました。この水準は過去30年なかったものです。

米国10年物国債ー2年物国債の金利差
米国10年物国債ー2年物国債の金利差

このブログでは何度か紹介していますが、逆イールドが発生するときには極めて高い水準でリセッション(景気後退)が起きました。逆イールドが回復していく段階でS&P500が下落する可能性が高いので、今後政策金利が高止まりしたら危険な状況になりそうです。

逆イールドとS&P500の関係
逆イールドとS&P500の関係

今後のリスクヘッジとして、、

タイミングがどうなるのか判断が難しいですが、これから米国の株価は下落していくと考えています。そのため、2022年末頃から安全性の高い債券保有割合を少し増やしていました。プラスアルファで今はPFFDの保有割合を少し増やしています。

PFFDは債券に近い金融商品を組み入れたETFです。分配利回りが6.20%(2023/3/12時点)とかなり高いのが特徴です。基本的に債券利回りと逆の動きをすることが多いので、今後利下げが起きた場合、分派利回りが低くなってもPFFD自体の株価が上昇すると予想しています。

PFFDと2年物債券利回りのチャート
PFFDと2年物債券利回りのチャート

ありがとうございました。

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この記事を書いた人

◆ファイナンシャルプランナー(CFP認定者)
大卒から15年以上、東京でシステムエンジニアとして働いたが40歳を前にFPに転身。ライフプランや資産運用に関する無料セミナーや個別相談を通じてお金に不安がある人の悩みを解消中。
得意な分野は資産運用。最近は不動産投資型クラウドファンディングの運用割合を増やし、投資初心者の方にもおすすめの分散投資先として布教中。

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