こんにちは、みたお(@mitao_kabu99)です。
先日の米国失業保険申請件数が想定よりも低い数字(約19万(予想21.5万))だったことをうけ、利上げ継続により景気後退の懸念から株価が下落というニュースには少し違和感を感じました。
私は米国の経済はすでに下落しつつあり、大きく利上げしなくても景気後退すると思っています。他の経済指標を見る限り、ここから大きな利上げはしにくいのではないかと。
個人的には投資信託やETFのようなパッシブ運用もこのような場合には万能ではないと考えています。もちろんそのための「ドルコスト平均法」だと叱られそうですが、盲目的にインデックス投資を信じるのは危険だというのが私の考えです。パッシブ運用の商品はリスク分散には適していますが、全体が下落する状況ではプラス運用にするのは難しくなります。
できるだけ下落相場を回避しつつ、他の投資商品なども利用していきたいものです。
- 経済指標は悪化しており、株価は下落する可能性が高い
- 景気後退の発表はまだ先になりそう
- インデックス投資(パッシブ運用)をしてればいいと妄信するのは危険
主な経済指標はほぼ悪化
雇用以外の主な指標はほぼ悪化しています。
下のチャートは「ISM製造業指数」と「ISM非製造業指数」の直近1年間の推移です。50を下回ると景気後退を示すと言われていますが、直近1年間はほぼ下落し続け、どちらも50を切ってきました。
また、米国のGDPの7割近くを占める個人消費に関しても同じく下落が続いています。
23年1月19日に発表されたフィラデルフィア連銀製造業景気指数も5カ月連続でマイナスが続いています。
ここからの米国の決算はかなり厳しいものになりそうだという予想が主流です。22年4QのGDP次第では、決算の悪化とのダブルパンチで株価が下落していくことも考えられます。
リセッション(景気後退)の発表は当分されない予想
とはいえ、リセッション(景気後退)が発表されるのはまだ先になりそうです。というのも、リセッション入りの判断はNBER(全米経済研究所)という機関が決めていますが、雇用をかなり重視していると考えられるからです。このあたりの詳細はこちらの記事で解説しています。
米国の雇用関連の数字が落ちてこないのは、米国の雇用統計は遅行性の指標だということもありますが、個人的には労働参加率によるものだと考えています。労働参加率がコロナ過前に戻らず、1%の差で約260万人の労働者が減っている(働こうとしていない)からです。(実際の理由はよくわかりませんが)
出典:FRED https://fred.stlouisfed.org/series/CIVPART#0
ただし、直近ではアルファベット(google)が全世界で1万2千人の人員削減計画をしているとの報道もあり、22年後半から(特にハイテク銘柄で)大規模なレイオフが続いていることは認識しておいたほうが良さそうです。
bloomberg:グーグル親会社アルファベット、全世界で約1万2000人の人員削減計画
株式市場全体が下落するときの投資は考えたほうがいい
上記の通り、リセッション入りとならなくても企業業績が悪化して株価が下落していく可能性が高いと考えています。さらに言えば、おそらくNASDAQのほうがダメージは大きそうです。したがって、QQQやVGTのようなハイテク系銘柄のETFだけでなく、VOOのようなS&P500に連動するETFでも下落していく可能性が高いと考えます。
結局のところ、将来の動きを完全に予想するのは無理です。この記事で言いたいのは今後の未来予想を紹介ではなく、こういう時には1つの投資に絞らず、いろんな商品を利用してリスクヘッジしたほうがよいということです。冒頭で述べたようにパッシブ運用の投資信託やETFだけを続けていればいいというのは危険な考えだと思います。
例えば債券は有名な商品ですがおそらくほとんどの人が投資したことはないと思います。今からでも残存期間2年以内で4%以上の利回りの米国債なども買うこともできます。個別株なら銘柄選びは少し難しくなりますが、市場全体が落ちていく中でも上がる株は必ずあります。個別株なら日本株のほうが投資しやすいかもしれません。
私は債券も保有してますが、不動産投資型のクラウドファンディングが好きなのでかなり保有割合が増えています。この投資商品をしたほうがいいということではありませんが、この機会にいろんな投資をしてみると戦略の幅は広がりますよ。
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現在は不動産クラウドファンディングをかなりおすすめしています。
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