中国株が大きく下落したが、そこまで悲観しなくてもいいかもしれない

こんにちは、みたお(@mitao_kabu99)です。

10月24日は中国株が大きく下げました。ハンセン指数は約6.3%の下落、上海総合指数も約2.0%下落しました。

これは25日の日経朝刊にも書かれていた通り、外国人投資家の売りが先行したためだと考えられます。

中国、「政策不況」脱却に時間――香港株6%下落 経済統制に警戒感 13年半ぶり安値
(中略)主力株が全面安の展開で、上海市場では香港経由の外国人投資家による売りが目立った。

2022/10/25 日経新聞朝刊 総合面
Tradingviewにて作成 上:上海総合指数 下:ハンセン指数
Tradingviewにて作成 上:上海総合指数 下:ハンセン指数

主な要因は下のように様々な事象があげられます。

  • 習近平氏の続投による、新指導部のメンバーが習近平氏に近い人間で固められていたこと
  • ゼロコロナの影響などにより、7~9月のGDPが3.9%増と目標を下回ったこと
  • GDP統計の発表が遅れたこと

ただし、この下落はパニック売りに近い状況にもあると感じます。

習近平氏に近い人間で人事が固められたことにより、投資家は中国の今後が市場に友好的ではないと考えていますが、具体的な施策は2023年3月に開催される全国人民代表大会(全人代)ごろになる見込みです。

また、IMFによる世界経済の成長率予測では、中国経済の成長率は、2022年は3.2%と鈍化するものの、2023年には4.4%と立ち直りを見せるという予想をしています。

国・地域202120222023
先進国5.22.41.1
アメリカ5.71.61.0
ユーロ圏5.23.10.5
日本1.71.71.6
アジアの新興市場国と発展途上国7.24.44.9
中国8.13.24.4
世界経済の成長率予測(%) 出典:IMF

GDPだけで決まるわけではありませんが、これだけで判断すれば、投資先として有力な地域はこうなります。
中国>日本>アメリカ>ユーロ圏

今回の下落は、ファンダメンタルズから切り離されたもので投資家にとってはチャンスだと述べている記事もあります。

JPモルガンのマルコ・コラノビッチ氏は、中国株の急落は「ファンダメンタルズから切り離された」ものであり、投資家にチャンスをもたらすと述べている。

米中の対立のように今後も注視していく部分も多いですが、マイナスに傾くだけでなく、状況によってはプラスに傾くリスク(ここでいうリスクとは期待収益の不確実性の意味)もありそうです。

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この記事を書いた人

◆ファイナンシャルプランナー(CFP認定者)
大卒から15年以上、東京でシステムエンジニアとして働いたが40歳を前にFPに転身。ライフプランや資産運用に関する無料セミナーや個別相談を通じてお金に不安がある人の悩みを解消中。
得意な分野は資産運用。最近は不動産投資型クラウドファンディングの運用割合を増やし、投資初心者の方にもおすすめの分散投資先として布教中。

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