こんにちは、みたお(@mitao_kabu99)です。
伊藤園(2593)は非常に珍しい企業で、第1種優先株式(25935)の取引が可能です。優先株式は特に経営には興味がなく投資の運用益を目的とする投資家にとってメリットが大きい株式です。
この記事では伊藤園の第1種優先株式がどんなものなのか、どうやって購入すればいいのかなどを解説していきます。
伊藤園の優先株はどんな株なのか?
優先株式の説明をSMBC日興証券のサイトから抜粋すると、、、
優先株とは、種類株式の一種で、他の株式に比べて優先的地位を持っている株式のことをいいます。多くの場合、配当(剰余金)や会社清算時の残余財産を普通株より優先して受ける権利を有する一方、議決権に一定の制限が付された株式のことをいいます。
SMBC日興証券「初めてでもわかりやすい用語集 優先株(ゆうせんかぶ))
簡単にいえば、株主の権利である議決権がない代わりに配当などが優遇されている株式です。伊藤園第1種優先株式(25935)の株価が安いのは端的に言えば議決権の有無によるものといえますが、議決権には興味がない投資家の方も多いと思うので、その場合は非常に魅力のある株式になります。
優先株(優先証券)に投資するETFもあります。


伊藤園の優先株で配当や株主優待はもらえるのか?



もちろんもらえます。特に配当は通常の株主よりも優遇されます。
伊藤園の優先株式と普通株式は以下の違いがあります。
内容 | 優先株式 | 普通株式 |
---|---|---|
証券コード | 25935 | 2593 |
議決権 | なし | あり |
配当 | 優先配当 普通配当額×125% 未払い分は累積 | 普通配当 累積しない |
残余財産分配兼 | 普通株式と同様 | ー |
普通株式への転換権 | 株主の意向による転換権はなし | ー |
単元株 | 100株 | 100株 |
株主優待 | あり | あり |
優先株のメリットとして、優先株に加えて普通株も保有している場合、どちらの株主優待も受け取ることができます。ちなみに伊藤園の株主優待は「100株で1,500円相当、1,000株以上なら3,000円相当の「自社商品詰め合わせ」」です。
優先株と普通株の配当利回りの違いは?
22年12月1日に公表された、伊藤園(2593)の23年4月期第2四半期決算短信では、第2四半期配当は優先株が25円、普通株が20円なので上表のとおり1.25倍となっています。
22年の通期配当は優先株50円、普通株40円となっており、2023年1月31日の終値だと配当利回りは以下の通りになります。
優先株 | 普通株 |
---|---|
50円÷1817円×100≒2.75% | 40円÷4615円×100≒0.87% |
普通株の配当利回りは1%を下回っており、インカムゲインを狙う銘柄ではありません。優先株の場合、配当額が普通株より多く株価も低いため配当利回りは高くなります。
買収、上場廃止、株式の分割・併合などは有利に働く可能性がある
伊藤園の時価総額レベルですと可能性は高くありませんが、買収や上場廃止となった場合で株式を取得する場合、割高に買い取ってもらえる可能性があります。つまり普通株と同じ値段かプラスでプレミアム分が乗っかるような価格となるはずです。長期的に保有しておいてそうなったらラッキーというレベルで考えておくのもいいかもしれません。
参考:伊藤園「優先株について 優先株式の概要」
優先株と普通株の株価は別の動きをする
2023年1月31日終値で伊藤園第1種優先株式(25935)は1817円、伊藤園(2593)は4615円でした。議決権の差異でこれだけ株価に差があります。
同じ伊藤園という企業なので株価が同じ動きをするのかというと、そういうわけでもありません。これは流動性の違いが関係していると考えられます。下のチャートは優先株(赤線)と普通株(青線)の過去5年間の株価推移の比較です。


また、伊藤園の普通株(2593)は配当利回りが低いのでほぼ関係ありませんが、伊藤園第1種優先株式(25935)の場合、権利落ち日に株価が下がることもあります。
ただ、そんなにきれいな動きをしているわけではないので、そんなこともあるかもしれないくらいに考えておくのが良さそうです。


伊藤園の優先株の購入方法は?単元未満株の購入は可能?
普通の株式同様に購入できます。各証券会社のサイトから「伊藤園」や「25935」などで検索してみて下さい。単元未満株の購入も可能です。




まとめ:優先株は投資家に有利な株式
ここまで読んでいただきありがとうございました。
優先株は投資家に有利な株式ですが、かなり珍しく伊藤園くらいしか扱っていません。投資家に有利な株式なので伊藤園の株式購入を考えているのであれば優先株式も検討してみてはいかがでしょうか。
ありがとうございました。
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