こんにちは、みたお(@mitao_kabu99)です。
投資に敏感な人はすでに始めていますが、これからインド株が上昇してきそうです。2023/1/18の日経速報ニュースでは2022年末に世界最大の人口大国はインドに変わったようです。
中国が人口減少時代に入った。2022年末の人口は61年ぶりに前年末を下回り、世界最大の人口大国をインドに譲ったもようだ。
「中国が人口減 働き手10年で9%減、老いる世界けん引役」 2023/01/18 日経速報ニュース
人口だけでなく、インドはフィンテックなどの先端分野でも世界の最先端を走っています。これからくるインド株の本格的な上昇の前にインド投資を始めておきましょう。
この記事ではインド株にはどのように投資すればよいかを解説していきます。

今後のインド株の見通しは
現在インドの政策金利は22年12月に0.35ポイント引き上げられ6.25%となり、欧米アジア圏内の主要国の中でも高い状況になっています。インフレ率は高い水準となっているため、引き続き金融緩和はしないとしながらも直近は下落しており、今後も下落が続けば利上げ上昇が終了に近づく可能性もあります。
特に農業面についての見通しは明るく、他にも設備投資は政府のインフラ投資などで成長が見込めるようです。一方で地政学的なリスクや、世界的な経済状況などはインドにとっても逆風となります。
実質 GDP 成長率は、2023-24 年第 1 四半期で 7.1%、第 2 四半期で 5.9% と予測されています。
インド株式を代表する指数(SENSEX)は米国株式かなり近い動きを示していますが、2022年中盤から米国株式を大きく上回っています。下のチャートはSENSEX(青線)とS&P500(赤線)のチャートです。

インド株・インドETFの買い方と投資方法
インド株に投資する方法は大きく分けると以下の4つです。
- 国内投資信託
- 国内ETF
- 米国ETF
- 米国ADR(個別株)
結論から言うと、米国ETFか米国ADRのほうがおすすめです。国内の投資信託やETFだとかなりコストが高くなります。
国内投資信託
国内投資信託でインドに投資できる商品には以下のようなものがあります。
銘柄名 | 信託報酬 | 信託財産留保額 | つみたてNISA |
---|---|---|---|
イーストスプリング・インド・コア株式ファンド | 0.9905%程度 | 0.3% | 不可 |
ピクテ-iTrustインド株式 | 1.4998%程度 | なし | 不可 |
信託報酬が高いのが最大のデメリットです。参考として、eMAXIS SLIMシリーズでS&P500に連動する投資信託の信託報酬は0.0968%なので、上の投資信託の約10分の1です。つみたてNISAも利用できないとなると投資信託で投資する理由がかなり減ってしまいます。
国内ETF
国内ETFはインド株に投資できる商品があまりありません。
銘柄コード | 銘柄名 | 信託報酬 |
---|---|---|
1678 | NEXT FUNDS インド株式指数・Nifty 50連動型上場投信 | 0.95% |
2046 | NEXT NOTES インドNifty・ダブル・ブル ETN | 0.85% |
2047 | NEXT NOTES インドNifty・ベア ETN | 0.85% |
国内ETFも信託報酬がかなり高くなってしまいます。ブル・ベアというのは対象のインデックスが上がった時に同じ動きをするか逆の動きをするかの違いです。レバレッジ型やインバース型のETF(ETN)は上級者向けなので避けたほうがよいでしょう。
レバレッジ型の難しさはこちらの記事で解説しています。

米国ETF
米国ETFには以下のようなものがあります。
ティッカー | 銘柄 | 経費率 | 分配利回り |
---|---|---|---|
EPI | ウィズダムツリー インド株収益ファンド | 0.84% | 5.90% |
INDL | DirexionデイリーMSCIインド株ブル2倍ETF | 0.91% | 0.09% |
GLIN | ヴァンエック インディア グロース ETF | 0.87% | 1.67% |
インド関連でおすすめできるのは「EPI(ウィズダムツリー インド株収益ファンド)」です。経費率は高めですが、分配利回りが極めて高いため十分吸収できます。下のチャートはEPI(青)とINDL(オレンジ)、GLIN(赤)の過去5年間のチャートです。EPIは株価の上昇も期待できます。

【米国株や米国ETFの取引をするならマネックス証券がおすすめです】
米国ADR(個別株)
ADRは「American Depositary Receipt」の略で、日本語では米国預託証書といいます。厳密には少し株と違いますが、簡単に言えばインドや中国、日本などの銘柄の一部を米国市場で買うことができます。イメージは下の図です。


インドのADR銘柄は以下のようなものがあります。ETFなどは保有コストが大きくなりがちなので、個別銘柄を選ぶのも悪くありません。INFYやIBNは上で紹介した「ウィズダムツリー インド株収益ファンド(EPI)」でも構成割合が上位で組み込まれている銘柄です。
ティッカー | 銘柄 | 概要 |
---|---|---|
HDB | HDFC銀行 | インドの商業銀行。リテール事業、法人向け融資、住宅ローン、クレジットカードなど幅広い事業をインド全土で行う。 |
IBN | ICICI銀行 | リテール・バンキング、コーポレート・バンキング業務を含む銀行および金融サービスの提供に従事。 |
INFY | インフォシス | インド・バンガロールに本社を置く世界有数のITコンサルティング、テクノロジーソリューション企業 |
RDY | ドクタ・レディーズ・ラボラトリーズ | ジェネリック医薬品の開発・製造を行うインドに本社を置く製薬会社 |
SIFY | サイファイ・テクノロジーズ | データ接続、クラウド相互接続などのサービスを提供するインドの企業 |
WIT | ウィプロ | インド・バンガロールに本社を置くITサービス企業。売上高の半分以上(57%)を北米市場 |
WNS | WNSホールディングス | 総合的なデータ分析、ビジネストランスフォーメーション・サービスをグローバル市場で提供するサービス企業 |


インド銘柄はこれから伸びそう
インドは人口世界一になりこれからもっと伸びてくるはずです。経済の環境や投資環境が整ってくれば急速に成長してくるかもしれません。現在は世界的に経済が不調なので、これから上がってくる今が買い時になりそうです。
インド株に実際に投資するときには投資信託や国内ETFよりも米国ETFや米国ADR(個別株)での取引をおすすめします。
ありがとうございました。
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