INPEX(インペックス)に将来性はあるか?2023年の配当と株価を予想

この記事は2023年12月期第2四半期決算短信までの情報をもとに作成しています。
この記事は投資の助言あるいは投資の勧誘等を行うものではありません。
また、結果を保証するものでもありません。

こんにちは、みたお(@mitao_kabu99)です。

INPEX(インペックス)【1605】は、石油や天然ガス関連の企業ですが、あまりなじみがない会社かもしれません。ですが、黄金株も利用しており、国有に近い特徴を保有しています。その点でかなり安心感のある銘柄といえるかもしれません。

直近で業績が急成長しており、株価も急上昇しています。2023.12期は業績が落ち込む見込みですが、株価水準によっては購入を検討してみたい銘柄です。

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目次

INPEX(インペックス)【1605】の株価予想

松井証券のマーケットラボによる目標株価は以下のようになっています。

INPEX(インペックス)の目標株価

現時点の株価は、アナリスト、AI、個人投資家ともにやや割高と判断しているようです。このあと説明しますが、直近で株価の上昇が続いていることが影響しているかもしれません。

INPEXの株価予想
INPEXの株価予想

2Qまでの業績は、利益が連続最高益を更新していますが、通期は減収減益の見込みなので、3Q4Qに大きな期待をしないほうが良いと思います。

ビジュアル決算
ビジュアル決算

業績安定性が低いのは、コロナ前まで徐々に売上利益が減少していたところから大きく反発していることなどがあげられそうです。直近数年は売上・利益の変動率がかなり大きくなっています。

財務健全性は、キャッシュの割合が若干低く、流動比率なども同業種となかで若干低めになっていることなどが影響しているからだと予想しています。そこまで財務が悪いというわけではありませんし、INPEXは国有に近い特性を持っているので、あまり気にしなくてよい(財務の健全性が悪化して会社が倒れることは考えにくい)と考えています。

銘柄スコア
銘柄スコア

ここでは松井証券のマーケットラボの株価予想と銘柄スコアを紹介しました。マーケットラボは株価予想の参考にするのにかなりおすすめです。

INPEX(インペックス)の株価推移

INPEXは2009年頃から業績が伸びておらず、それに伴い株価も長らく横ばいから若干下落しています。20.12期には最終赤字となっており、株価は一時500円近くまで下落しました。ただし、コロナ後は業績が急回復しており、株価も大きく反発しています。2023年以降は株価が1500円を超え、過去10年以上なかった水準となっています。

INPEXの株価推移
INPEXの株価推移

PERの推移

19.12期や20.12期は決算月の変更や最終赤字になっているタイミングなので除外すると、過去のPERはおおよそPERは5倍~10倍程度を推移しています。

株価は以前よりも格段に上昇していますが、以前は業績が良くなかったのでPERが相対的に高めに出ており、現在は業績の上昇とともに株価が上がってきたのでPERの水準が上昇してきています。個人的な感覚では現在のPER10倍程度は同業他社と比較しても妥当な水準と判断しています。

PERの推移
PERの推移

INPEX(インペックス)のチャートから見る今後の株価予想

下のチャートは2023年に入ってからの株価チャート(ローソク足)と一目均衡表を示しており、下にMACDとストキャスティクスを表示しています。現在はトレンド系・オシレーター系どちらのテクニカル指標も、買われすぎのように感じますが、一目均衡表ではまだ上昇トレンドが続きそうなイメージです。

ただし、ファンダメンタルズはよい材料があまりないので、中長期的に株価の上昇トレンドが続くのかは少々疑問が残ります。個人的にはPERは現在が妥当な水準と判断していますが、逆に言えば業績が悪化すれば株価も下落してもおかしくないかもしれません。

2023年の株価と各種テクニカル指標
2023年の株価と各種テクニカル指標

INPEX(インペックス)【1605】の会社概要

名称INPEX(インペックス)  (1605)
企業URLhttps://www.inpex.co.jp/
決算月12月
上場2006.4
特色原油・ガス開発生産国内最大手。政府が黄金株保有。豪州でLNG案件(イクシス)を操業
連結事業原油77、天然ガス22、他1
株主優待クオカード、施設見学会
※クオカードは保有株数および保有期間により優待内容が異なります。
ルネサスエレクトロニクス(6723)企業概要

INPEX(インペックス)とは?INPEXはなんの会社?

INPEX(インペックス)は石油や天然ガスの探鉱・開発・生産を中核とした会社です。細かい動きはありますが、総括的に言えば、帝国石油(株)、国際石油開発(株)(INPEXの母体は後者)が経営統合して誕生した国際石油開発帝石(株)が、2021年に(株)INPEXに商号変更して新たなスタートを切りました。

INPEX社HP会社沿革より
INPEX社HP会社沿革より

旧社名は「国際石油開発帝石」 東証で唯一『黄金株』を利用

INPEXとなったのは2021年ですが、それまでの社名は国際石油開発帝石(株)でした。上にのせている国際石油開発帝石ホールディングスが吸収合併する形で国際石油開発帝石(株)となりました。

もともと帝国石油は半官半民の国策会社として設立されており、半分国営のようなイメージなのだと思います。このよう背景からか、東証で唯一「黄金株」(甲種類株式)を利用しています。黄金株というのは、重要議案を否決できる権利を与えられた特別な株式(拒否権付き株式)を指します。言い換えれば、この株式を所有しているだけで、買収などの防衛策として機能するというわけです。INPEXの黄金株は1株だけ経済産業大臣に発行されています。基本的にこの権利が行使される可能性は低いと考えられますが、国の介入が可能であり、ある意味守られているという点は覚えておいてもよさそうです。

この株式の詳細は、INPEXのHPでよくある質問としてもQ/Aが記載されています。
Q13 甲種類株式とは何ですか?

イクシスLNGなど液化天然ガスプロジェクトに力を入れている

INPEXは石油や天然ガス分野の会社ですが、イクシスLNG(Liquefied Natural Gas:液化天然ガス)など、液化天然ガスプロジェクトに力を入れているようで、イクシスLNGは、日本企業で初の大型LNGプロジェクトなんだそうです。

私はこの分野に詳しくないので評価はできないのですが、、、イクシスLNGはオーストラリア大陸の北側で行われており、LNGの約7割が日本買主向けに生産されているそうです。

INPEX(インペックス)の平均年収は約970万円

そんなインペックスの平均年収ですが、有価証券報告書によれば、平均年間給与(賞与含む)は970万円でした。私のイメージとしては、もっと平均勤続年数や平均年齢が高いかと思っていました。以外と年功序列的な感じではないのかもしれませんね。(実際のところはよくわかりませんが…)

平均年齢平均勤続年数平均年間給与
39.93歳13.66年9,690,211円
平均年間給与

INPEX(インペックス)【1605】2023年配当金はいつもらえる?

INPEXの23.12期第2四半期の決算短信によると、2023年の配当は中間37円(実績)、期末37円の1株当たり通期74円を見込んでいます。

INPEX(インペックス)配当の権利確定日は12月(期末)と6月(中間)

INPEXの決算は12月ですので、6月(中間)と12月(期末)が配当のタイミングとなります。現在までは中間、期末の2回配当がでていますが、配当が必ず出るということではありませんので注意してください。配当をもらうには権利付き最終日までに株式を保有しておく必要があります。

年月権利付き最終日権利落ち日権利確定日
2023年12月12/27(水)12/28(木)12/29(金)
23.12期の配当日程

INPEX(インペックス)配当金と配当利回りの推移

INPEXの直近の配当金は以下のようになっています。業績の上昇に伴い、配当金も大きく上がってきています。

配当金
2019/1230円
2020/1224円
2021/1248円
2022/1262円
2023/12(予)74円
配当金推移

2021年、2022年は自社株取得も行っており、その場合は総還元性向や総還元利回りはさらに上昇します。業績上昇時にはかなり期待が持てる銘柄といえるかもしれません。

総還元性向
総還元性向

INPEX(インペックス)の株主還元 配当金下限は30円

INPEXの配当や株主還元方針は、中期経営計画や統合報告書等に記載されています。総還元性向は40%以上を目途とし、配当金下限は30円としています。

仮に購入時の株価を2000円と仮定すれば、配当下限であっても配当利回り1.5%は確保されている状態ということになります。2023年の配当は74円を予定しているため、株価2000円で購入した場合の配当利回りは3.7%となります。

長期戦略と中期経営計画(INPEX Vision @2022)から抜粋
長期戦略と中期経営計画(INPEX Vision @2022)から抜粋

INPEX(インペックス)のIR情報と決算数値分析

画像はバフェット・コードの情報を使用しています。

https://www.buffett-code.com/company/1605/financial

INPEX(インペックス)【1605】の概要
INPEX(インペックス)【1605】の概要

売上の推移

2022年は原油及び天然ガスの販売価格上昇と、為替が円安に動いたことを主な要因として、売上は急上昇しています。2023年は前期比では約20%減を見込まれますが、手堅い予測を出す傾向があるので、実際には予想よりも良い数字を期待してもよいかもしれません。

ただし、2020年(コロナ前)までは、売上が順調に上昇していたというわけではありません。将来的に売上が減少傾向になる可能性もあるため、これには注視する必要はありそうです。

売上の推移
売上の推移

第2四半期の決算発表では、売上は前期比12.6%減となっており、22.12期通期決算発表時の予想よりもマイナス幅が縮小しています。

利益の推移

利益も売上と同様にコロナ以降に大きな上昇を見せています。こちらも23.12期は前期比マイナスを見込んでいます。

利益の推移
利益の推移

売上でも記載した通り、原油価格と為替相場はINPEXの売上や利益に大きな影響を及ぼします。以下のチャートは、原油価格と為替レートの推移を示したものです。原油価格は2022年以降減少傾向にありますが、過去10年の水準を見ると、これ以上の下落も予想される範囲といえます。

為替に関して、2023年は引き続き円安が続いていますが、米国の利下げが始まれば円高に傾く可能性が高まります。そのため、今後の原油価格と為替レートの予想としては、INPEXの業績には悪影響が出そうな方向である可能性が高いと考えられます。

原油価格と為替レート
原油価格と為替レート

キャッシュフローの推移

直近数期は営業CFのプラスが大きくなっており、フリーCFが増加しています。現在は特に問題はないように見えます。時々投資CFが大きい年がありますが、買収や自社株買いというわけではなく、有形固定資産や投資有価証券の取得、長期貸し付けによる支出などにお金が出ています。

現金及び現金同等物は約2000億円となっており、それほど多くありません。今後営業CFが減少してFCFがマイナスになることがあれば注意したいところです。

キャッシュフローの推移
キャッシュフローの推移

ROE分解式

ROEは22.12期でおよそ12~13%となっていますが、23.12期はそれより減少して8%程度になるものと予想します。INPEXの中期目標がROE約8%となっており、おそらくですが今後も8%前後を推移するのではないでしょうか。ちなみにROEはINPEX役員の業績連動報酬のKPI(数値目標)の1つ(ROEのウェイトは10%)となっています。

ROE分解式
ROE分解式
出典:統合報告書
出典:統合報告書

その他分析①(ROIC、WACC、EVA)

23.3期決算数値では ROIC>WACC、EVA>0 となっています。実行税率が異常に高いですが、それ込みでもプラスになるので悪くありません。

有利子負債 1,270,247,000,000 (30.3%)
株主資本合計 2,919,277,000,000 (69.7%)
投下資本 = 有利子負債+株主資本合計 = 4,189,524,000,000

営業利益 1,246,408,000,000
実行税率 68.7% ※実効税率が高すぎる理由は不明
NOPAT = 営業利益 × (1-実行税率/100)= 390,125,704,000
ROIC = NOPAT / 投下資本 ≒ 9.31%

借りたお金の金利 3%とする。
借りたお金の資本コスト = 金利 × (1-実効税率)≒ 0.939%
■借りた金コスト= 有利子負債比率×借りたお金の資本コスト=30.3%×0.939%≒0.284
Rf(10年物国債利回り)= 0.2% とする。
Rm(市場の長期平均リターン)= 7.3% とする。
マーケットリスクプレミアム(RmーRf)≒7.1%
β=1.34とする。(バフェット・コードの値を採用)
CAPM = Rf + β(RmーRf)=9.714
■株主資本コスト=株主資本比率×CAPM=69.7%×9.714≒6.77
WACC =借りた金コスト+株主資本コスト≒7.05
EVA = NOPAT ー 投下資本 × WACC/100 ≒ 94,619,516,890

その他分析②(類似企業の比較分析)

現在のINPEXのPERは約9倍ですが、類似企業と比較してもPER10倍前後というのは妥当な水準といえるかもしれません。

類似企業比較
類似企業比較

まとめ:現在の株価水準は妥当だと判断

INPEXは業績の上昇とともに株価も上昇していますが、今後中長期的に上昇が続くかは少々疑問です。現在の株価水準は妥当だと感じるので、株価が大きくさげれば検討してみたい銘柄といえます。

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この記事を書いた人

◆ファイナンシャルプランナー(CFP認定者)
大卒から15年以上、東京でシステムエンジニアとして働いたが40歳を前にFPに転身。ライフプランや資産運用に関する無料セミナーや個別相談を通じてお金に不安がある人の悩みを解消中。
得意な分野は資産運用。最近は不動産投資型クラウドファンディングの運用割合を増やし、投資初心者の方にもおすすめの分散投資先として布教中。

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